君とボクと   作:律@ひきにーと

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長らく待たせてすみません!
スランプとPS4のソフトが私を惑わせるんだ……ッ!
これからは2週間に一回のペースで投稿していこうと思いますのでこれからまたセリ雪のいちゃつきにお付き合い下さい……


【ギュッて抱き締められるのがいちばんスキ 】

セリカに抱きしめられるのが好きだ、と雪那は思う

 

前から抱きしめられるのもいい

後ろから抱きしめられるのもいい

立ってる時に

座ってる時に

横になっている時に

 

抱きしめられるのが好きだなぁ、と雪那は思うのだ

 

でも正直にそれを伝えられずにいた

むしろ嫌がってる風に見えてはいないだろうか

 

もし本当にそう思われたら2度と抱きしめてくれなくなる……?

 

そう考えたらなんだか何もかも終わりな気がしてきた

 

そう思った雪那は、行動に出ることにしたのだった

 

その行動とは……

 

「私を抱け、セリカ」

 

直球勝負……ッ!

真正面から抱いてくれという勇気!

 

するとセリカは眉も動かさずにすごく自然な流れで、

 

「はい、雪那」

 

ぎゅっと抱きしめてきた

 

背に回された手、触れあっている部分から伝わるぬくもり

耳元で聞こえる感じるセリカの吐息

 

これが好きで抱きしめられているのだと雪那は確信した

が、問題はそこではないのである

 

雪那からもなにかしろの反応を見せなければこのままではいつもの通りで終わってしまう

 

なので雪那は少しぎこちないながらもセリカの腰に回した手を、ゆっくりと上へと伸ばして……

 

首に回す

 

ぎゅっと抱き返す

 

強くないか?痛くないか?

それが気になってそれ以上強くは抱けなかった

 

ただこれで雪那の気持ちは伝わったハズ……!

 

そう思った矢先、お尻の方から違和感を感じる

 

気づけばセリカの手が、雪那のそのなだらかな双丘を撫で回していた

 

ここは堪えろ……!

と自分に言い聞かせる雪那

ここで拒絶してしまってはいつもと同じなのだ

自分はこれからもっと先のステージへ(?)行くのだと

 

なので、そのお尻を撫で回すセリカの手に、自分の手を重ねてみた

 

意外な反応にセリカはクスッと笑い

 

「誘ってます?」

 

と、耳元で優しく囁く

体の芯からも熱を感じさせるその言葉と吐息

 

雪那は自分が昂ってきているのを感じていた

これは……

 

「やっぱり、ダ、メだ……っ」

「ダメじゃなくて」

 

手を添えた手を握られ、それを自分の目の前に持ってくると

 

「貴方のいいよ、が聞きたいです」

 

反則だった

 

その言葉にもう雪那は抵抗する気も起こらなくなってしまう魔法のような言葉

 

セリカはいつもずるいのだ

雪那の喜ぶような言葉ばかりかけてくる

 

それがいつも雪那を惑わせ、弄り、玩ぶ

いつもセリカは、ずるい

雪那はそう思いつつもセリカに反論することも出来ず

 

「……わかった」

 

と、いつもOKを出してしまうのだ

 

「じゃあ続きはベッドで♪」

 

そう言って寝室に消える二人の姿

その姿はしっかり重なったままだった

 

End

 

 


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