かてきょーD×D(未完)   作:薔薇餓鬼

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標的61 ツナの小猫への思いです!

今ツナはグレモリー領の廊下の椅子に座って頭を悩ませていた

 

「俺…塔城さんに…」

 

「ツナ…」

 

一誠はツナの顔を見て呟く

 

「小猫ちゃんは本当にお前の事が嫌いなのか?」

 

「だって俺の事を…大っ嫌いって…」

 

「俺だって今日初めて小猫ちゃんが妖怪って初めてしったんだぜ」

 

「そう…なんですか?」

 

一誠の言葉にツナは少し驚くが再び俯いてしまう

 

「ああ、小猫ちゃんはお前には見られたくねぇ理由があったんじゃねぇのか?」

 

「見られたくない理由…本当そうなんでしょうか?」

 

「どういう事だよ?」

 

「本当はずっと俺の事が嫌いだったのも…」

 

「そんな事ねぇって!!」

 

ツナの言葉を否定する一誠

 

「そう言いきれる根拠はあるんですか?」

 

「それは…」

 

ツナがそう言うと一誠は言葉に息詰まる

 

「失恋…2回目だな」

 

「失恋って…お前小猫ちゃんの事を!?」

 

ツナが小猫の事を好きだという事を知り驚く一誠

 

「はい好きです…いや好きだったって言うほうがいいのかな…?」

 

「それに2回目ってどういう事だよ!?」

 

「俺にはかつて好きだった人がいました…京子ちゃんっていいます」

 

ツナが語り出す

 

「中学の時、何やってもダメだったから俺みんなからダメツナって呼ばれてました」

 

「ツナ…?」

 

「正直学校に行くのが嫌でした、でも京子ちゃんがいたから俺は学校に行こうと思えたんです」

 

「それで…その京子ちゃん?とはどうなったんだよ?」

 

「高校に入ってすぐに、京子ちゃんに彼氏ができましたその人は学校でも結構評判のいい男子でした、京子ちゃんもその人と付きあってとても幸せそうでした」

 

「そうか…」

 

「本当にショックでした…でも少しホッとしました」

 

「何でだよ!?お前は京子ちゃんの事が好きだったんだろ!?」

 

ツナの言葉に叫ぶ一誠

 

「俺は京子ちゃんをマフィアの戦いに巻きこんでしまったんです、京子ちゃんは俺がマフィアだって事を話した時驚いてはいたけど受けいれてくれました、でも京子ちゃんは争いごとが嫌いなんです、だからこれでよかったんだと思ってます」

 

「ツナ…お前…」

 

「その後、リボーンに言われました「お前本当にこれでいいのか」って、それで京子ちゃんに思いを伝えました京子ちゃんは「ありがとうツナ君」って言ってくれました、それから京子ちゃんとは最初はギクシャクしましたけど今は普通に友達として話してます、それでも少し未練はありますけど」

 

「…」

 

ツナの話を聞き何も言えない一誠

 

「それから俺は決めたんです」

 

「決めた…?」

 

「もう恋なんてしないって…しないって決めてたんです…もうあんな思いは嫌だって…でも俺はこの世界に来て塔城さんに恋したんです…もうフラれちゃいましたけど」

 

そう言うとツナは上を見上げると涙を流す

 

「やっぱり…辛いです…」

 

「ツナ…」

 

「すいません…一誠先輩」

 

ツナが一誠に謝るとツナは涙を拭うと

 

「俺決めました、塔城さんが俺の事が嫌いでもいい俺は塔城さんの事を護りたい!!だからもっと強くなって塔城さんを護れるように…そしていつか好きだって伝えます」

 

ツナはここで断言する

 

「ダメツナが…かっこつけやがって」

 

リボーンは近くでツナの言葉を聞くとリボーンは小猫の部屋に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「入るぞ」

 

「何の用かしら?」

 

リボーンが部屋に入るとリアスが尋ねる

 

「朱乃と小猫と話がしたい、席を外してくれないか?」

 

「わかったわ」

 

リボーンの真剣な眼差しを見るとリアスは部屋を出ていく

 

「何の用ですの?」

 

「何の用ですか?」

 

朱乃と小猫がリボーンに尋ねる

 

「お前らいつまでそうしてるつもりだ?」

 

「「!?」」

 

「自分の力に怯えて前に進もうとせずにそんなので本当に強くなれると思ってるのか?」

 

「「…」」

 

リボーンの言葉に黙りこんでしまう朱乃と小猫

 

「ツナはお前たちを救おうとした」

 

「え…!?」

 

「私たちを…救う!?」

 

小猫と朱乃が驚く

 

「ツナもお前たちと一緒だ、あいつも自分に流れ

る血が怖いんだ」

 

「ツナ君が…?」

 

「じゃあ何で力を使う事を恐れてないの…?」

 

リボーンの言葉に小猫と朱乃が呟く

 

「あいつは自分でその答えを見つけたんだ、いや乗り越えたというべきか」

 

するとリボーンはレオンを変型させるするとそこにはツナが未来でのボンゴレの伝説の試練の様子が立体映像が映し出される

 

「これは?」

 

「何…?」

 

小猫と朱乃が呟くと

 

『やめろぉおお!!』

 

「ツナ君の声!?」

 

「何が起こっているというの!?」

 

映像のツナの叫び声を聞き驚く小猫と朱乃

 

「ボンゴレの伝説の試練…あの中で歴代のボス達がボンゴレリングを通してツナに抹殺、報復、裏切り、ボンゴレの血塗られた歴史を見せているんだ、そこでツナは知ったんだ自分に流れる血がどんなものかをな」

 

『いやだ!!こんなひどい事はできない!!』

 

「ツナ君はこんな事を…」

 

「ツナ君…」

 

朱乃と小猫を呟くと

 

『みんなを護る為なら何だってできると思ってた…でも…こんな力はいらない!!』

 

「「!?」」

 

『こんな間違いを引き継がせるなら…俺がボンゴレをぶっ壊してやる!!』

 

すると球針体が壊れ新たな力を手にいれたツナの姿が映し出されていた

 

するとリボーンは立体映像を切る

 

「いいかツナだって自分の中に流れる血が怖くないわけじゃねぇ、ツナは今だって自分に流れる血と戦ってる…俺がしてやれるのはここまでだ後は自分で答えを見つけろ」

 

そう言うとリボーンは去っていく

 

「ツナ君だって今も私たちみたいに戦ってるんだ…」

 

「私たちも…ツナ君みたいに覚悟を決めないといけないようですわね」

 

映像を見て小猫と朱乃は何かを決意した、果たして二人はどうするのであろうか!?




あれこれ考えたんですけどやっぱり京子の思いを立ちきる方法はこれしかないと思いこうしました。京子が「本当はツナ君は好きだったの」とかいう展開はありません。ご了承下さい。

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