途中で更新しなかったりした時もありましたが、それでもこんなに長く続いた作品は初めてです。
あのあとイッセーたちは屋敷の中の来客用の畳のある部屋に案内された。妖怪たちが全員に頼みがあるとのことだ。九尾の大将の八坂娘の九重、そして八坂と親交の深い妖怪たちが集められる。
「咎める身で悪いのじゃが…どうか!どうか母上を助けてほしい!」
九重が頭を下げ、全員に言った。目には涙を流しており、その様子から察するに、事態はとても大きなこと
らしい。
「何があったか話せ。」
「私からお話しましょう。数日前のことです。」
リボーンが尋ねると天狗の長であるおじさんが、今回の事件について話し始める。
九重の母である八坂は須弥山の帝釈天から遣わされた使者と会談するために出掛けたが、会談の日になっても姿を現さなかった為、不審に思った妖怪たちが調べたところ、八坂の護衛である烏天狗が瀕死の状態で発見された。その烏天狗が、八坂が何者かに襲撃され、拐われたことを話したのだという。
それでセラフォルーとアザゼルは妖怪サイドに、
「それで俺たちを間違えて襲撃したわけか。」
リボーンがそう言うと、九重はこくりと頷いた。
「総督殿、魔王殿、どうにか八坂姫を助けることはできんのじゃろうか?我らならいくらでも力を貸す。」
天狗のおじいさんがそう言うと、一枚の絵画を出す。そこには巫女装束を着た、綺麗な妖怪のお姉さんが描かれていた。
「ここに描かれているのが八坂姫でございます。」
「(マジか!?おっぱい超デカいじゃん!こんな人を拐ってテロリストどもは何を!?)」
絵画に描かれている八坂の絵を見て、イッセーが心の中でフツフツと怒りが沸き上がっていく。そんなイッセーの表情を見てツナは呆れ果てていた。
「イッセー先輩…八坂さんの絵を見ていやらしいことを考えてるんでしょ?」
「(す、鋭い!小猫ちゃんに心を読まれたみたいな感じだ!なんか小猫ちゃんと付き合い始めてからツナの奴、小猫ちゃんと同じようなことができるようになったのか!?)」
「時と場合を考えてくださいイッセー先輩。」
「しょ、しょうがねぇだろ!あの絵を見せられたらそんなこと考えてしまうだろ!第一こんな綺麗な人がテロリストでもに拐われて、いやらしいことをされてるかもしれないんだぞ!いいのかツナ!?」
「それは良くないですけど…でもそんなしょうもないことの為に
「そ、それはだな…」
ツナの言葉に反論できなくなるイッセー。
「俺からすればイッセー先輩のほうが
「な、何でだよ!?」
「どうせイッセー先輩のことだから、八坂さんを助けて、そのお礼にいやらしいことをさせようと考えてるんじゃないんですか?」
「お、俺がそんなことするわけ…したいけど!するわけあるかー!」
「本音が出てますよ…」
ツナによってイッセーの野望が全て暴露されてしまう。そんなイッセーの野望があることを知り、アーシアはイッセーをジト目で見ていた。
「だが助けると言っても無理があるじゃねぇのか?拐られたんならどこにいるかわかんねぇぞ。少なくもとも、この京都に
「いやそれはない。おそらく
「どういうことだ?」
リボーンが尋ねると、アザゼルが説明し始める。
「京都全域の気が乱れてないからだ。九尾の狐はこの地に流れる様々な気を総括しれバランスを保つ存在でもある。九尾がこの地を離れたり、殺されたりしてれば京都に異変が起こるんだよ。まだその予兆すら起きてないってことはさらった奴らもここにいる可能性が高いわけだ。」
「よくわからないところもあったけど、八坂さんはまだ京都にいるってことなんですね。」
「そう言うことだ。」
アザゼルの話をほとんど理解できないツナであったが、八坂がまだ京都にいるということは理解したようだ。
「なるほどな。どうやら
「ここでしかできない実験?」
「どういうことですかリボーン先生?」
「何なんだよリボーン?」
ゼノヴィア、イッセー、ツナがリボーンに尋ねる。
「
「「「「「「「!!」」」」」」
リボーンの予想に誰もが驚きを隠せない表情になっていた。
「だが
「リボーンの言う通りだ。セラフォルー、悪魔側のスッタフはすでにどのくらい調査を行っている?」
「つぶさにやらせているのよ。京都に詳しいスタッフに動いてもらっているし。」
するとアザゼルはイッセーたちのほうを見て、話し始める。
「お前たちに動いてもらうことになるかもしれん。お前たちは強者との戦いに慣れているから、対英雄用の際に力を貸してもらうことになるだろう。悪いが最悪の事態を想定しておいてくれ。いざという時は頼むぞ。」
「「「「「「はい!」」」」」
中々進まなくてすいません。