かてきょーD×D(未完)   作:薔薇餓鬼

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標的171 ボンゴレ式修学旅行2日目です!

 

 

 

 

 

 

 

 

ボンゴレ式修学旅行2日目

 

駒王学園の生徒たちはホテルで朝食を終えて、ホテルの駐車場に集合していた。

 

「生徒のみなさん、おはようございます、昨日はよく眠れましたでしょうか?」

 

生徒の前でボンゴレ観光バスと書かれた旗を持ちながら朝の挨拶するリボーン。

 

「今日はまず稲荷山に行く予定です、そのあとは…」

 

今日の日程を生徒たちに説明している頃、生徒たちとは違う場所に立っているツナは不安な気持ちになっていた。

禍の団(カオス・ブリゲード)ではなく、このボンゴレ式修学旅行そのものが。というよりも禍の団(カオス・ブリゲード)が起こすテロよりも恐ろしく思えてきてしまうぐらいだ。

 

「(絶対に何かあるんだろうな…)

 

「では出発します、忘れ物がないかよく確認してください、またトイレに行きたい人がいれば、今のうちに行っておいてください。」

 

リボーンの話が終わると、生徒たちはバスに乗りこんでいく。トイレに行きたい生徒はホテルのほうへ戻っていった。

 

「はぁ…1日目は散々だったからな…」

 

1日目はまず(ハイパー)死ぬ気モードの状態でバスをひっぱり、その次に清水の舞台から落とされるという全国の修学旅行では絶対に体験できないことをした。というか、清水の舞台から落ちることは禁止されているので、禁止されてから落ちた人間も悪魔も天使も堕天使もツナ以外にいないと言っていいだろう。

 

「どうしたんですか綱吉君?浮かない顔をしてますよ?」

 

「ロスヴァイセ先生…」

 

ツナが浮かない顔していると、新しくリアス・グレモリーの眷属の戦車(ルーク)になった、元ヴァルキュリーのロスヴァイセが浮かない顔していたツナを心配して話しかけきてくれた。

 

「もしかして禍の団(カオス・ブリゲード)のことが心配ですか?」

 

「そうじゃないんです…それも心配といえば心配なんですけど、そんなテロリストたち(些末なこと)よりこの修学旅行が不安なんですよ。」

 

「些末なこと…」

 

禍の団(カオス・ブリゲード)のことを些末のことと言ったツナに驚いてしまうロスヴァイセ。現在、3大勢力が一番に警戒し、恐れているテロリスト集団をツナは些末のことと言ったのだから。

 

「そこまで恐ろしいのですか…?確かにこの修学旅行は常識はずれなところもありますけど…。」

 

「先生はリボーンの恐ろしさを知らないんですよ…」

 

「リボーン…?確か綱吉君の家庭教師でしたよね?確かに昨日ホテルで見かけましたが、今ここには見当たりませんけど…?」

 

ロスヴァイセが辺りを見渡すが、ロスヴァイセの視点で見てリボーンは見当たらない。正確にいえばロスヴァイセはリボーンを見ているのだが、観光ガイドのコスプレをしているのであれがリボーンだとロスヴァイセは認識していない。

 

「(ロスヴァイセ先生でも気づいてねぇ…。何で俺とイッセー先輩以外誰もあの単純なコスプレに気づかないんだろう…。)」

 

ロスヴァイセなら気づいてくれると少し期待したツナだったが杞憂に終ってしまう。

 

「どうしたお前ら?何かあったのか?」

 

「アザゼル先生」

 

「何だ浮かない顔してんだツナ?この修学旅行がそんなに不安か?」

 

「まぁ…そんなところです…。というかよくわかりましたね。」

 

禍の団(カオス・ブリゲード)の英雄派がこの京都にいるつってもお前と同じ人間だからな。相手が禍の団(カオス・ブリゲード)の英雄派だろうが、お前の世界の奴らほどやばい奴らじゃねぇことは確かだろうしな。その変についてはお前は変に耐性があるからな。」

 

「(すげぇ…さすがアザゼル先生…。)」

 

アザゼルの冷静な分析にツナはただただ驚くしかなかった。アザゼルもツナの世界の仲間たちのやばさをちゃんと理解していた。

 

「第一、こんな楽しい修学旅行そうあるもんじゃねぇだろ。楽しめよツナ。」

 

「(いや…こんなやばい修学旅行、俺の世界でもこの世界でもないと思いますけど…。というかリボーンがいない限り修学旅行って、どの学校も平和な気もするんですけど…。)」

 

アザゼルは楽しめと言うが、ツナから見れば楽しめるはずもない。今までだって運動会や参観日などの学校行事に首をつっこんでは、色々と無茶苦茶なことをやってきたのだ。これを楽しめと言われて楽しめるのはほとんどいないだろう。

 

「さーて、そろそろ行くか。今日の昼は酒でも一杯いくか。」

 

「酒!?」

 

「今のは聞き捨てなりませんよ!!何を考えているんですか!?」

 

アザゼルに一言に驚くツナと怒るロスヴァイセ。当然の反応ではあるのだが。

 

「ちょっとぐらい問題ないだろ。」

 

「問題おおありです!!」

 

「かてぇな、ロスヴァイセ。そんなんだから彼氏の一人もできねぇんだよ」

 

「か、かかかか彼氏は!!かかかか関係ないでしょ!!」

 

アザゼルが禁断の言葉を言うと、ロスヴァイセの顔が真っ赤にし動揺し始めてしまう。

 

「ロスヴァイセ先生!!落ち着いてください!!」

 

「私だって…私だって好きで彼氏がいないわけじゃないのにー…!!」

 

「んじゃツナ、あとはよろしくな」

 

号泣しているロスヴァイセを置いて、アザゼルは自分の乗るバスに向かう。

 

「ちょっと!!アザゼル先生!?」

 

「私だって…私だってー…」

 

「大丈夫ですって!!ロスヴァイセさんにも運命の人が現れますから!!」

 

「あなたは彼女がいるからそんなことが言えるんですよ!!私には…私には…うわあああんん!!」

 

ツナが必死なでめるが、ロスヴァイセには火に油…いや火の中にダイナマイトをいれるようなものだった。ロスヴァイセはさらに号泣してしまう。もはや、ツナの手に負えない状況である。

 

「(はぁ…まだ始まってもないのに…何でこんなに疲れてるんだろう…俺。)」

 

2日目はまだまだ始まったばかり、ツナは無事に帰ることができるのだろうか。




なかなか、話が進まなくてすいません。

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