イッセーが目を覚ますとバスの中だった
「(あれ?今のは夢か?)」
『いや、お前は箱の中身を受けとったぞ、ただ…中身はどこかに行った気がするのだが…』
「(なにー!?)」
慌てて箱の中身を捜すイッセーだが、箱の中身らしきものは見当たらない
『安心しろ、あれはお前のもとに帰ってくる、そういう因果を持っているのだからな』
「(とはいってもよ…)」
イッセーが困惑していると、リボーンがマイクで全員に連絡する
「まもなく、京都に着きます」
こうして京都へ着いたイッセーたち
ボンゴレバスが降りた所は、グレモリー家が裏で運営しているホテル、京都サーゼクスホテルであった
「はぁはぁ…し、死ぬ…」
ツナは疲労し、足元がおぼつかない様子である
「ったく情けねぇぞ」
「京都までどれだけ距離があると思ってんだよ…
それにあんな重たいバスを運ぶのだって…」
「弱音を吐いてんじゃねぇ!!」
「グフ!?」
疲労でフラフラの状態でリボーンの蹴りを喰らったのでツナはあっさりと白目を向き気絶してしまう
「ねぇあれって1年の沢田君じゃない?」
「何でここにいるのかしら?」
「それよりなんか様子がおかしくない?」
「さっきからずっと動いてないんだけど」
「というか白目向いてない?」
気絶しているツナを見て女子たちがヒソヒソ話している
「容赦ねぇ…さすがリボーン先生だな」
「京都までバスを引っ張らせるとは…これも修行なのだろうか?」
「ツナ君じゃなかったら、落ちてたと思うわ…」
アザゼルの作った特殊な腕輪によって普通の人間にはツナの姿は見えていないが、イッセー、ゼノヴィア、イリナたちには見えている
「本当に京都までバスを運びやがった、やるじゃねぇかツナ」
「笑い事ではありません!!そもそも彼は何で修学旅行に来ているんですか!!学生の本分は勉強だというのに!!」
気絶したツナを見てケラケラと笑うアザゼルと違うところで怒っているロスヴァイセ
このあと生徒たちは先生からホテルのホールで点呼や注意やなどの説明があり
「午後1時からここを出発し、清水寺、銀閣寺、金閣寺を回りまたいと思います、それまでにホテルのロビーに集まっていてください」
リボーンがこのあとの予定を説明すると、生徒たちは先生から部屋の鍵を渡され、自分たちの泊まる部屋に入っていく
一方リボーンに気絶させられたツナは、先にホテルの部屋のベッドで寝ていた
「う、う~ん?」
「気がついた綱吉君?」
「正一君?」
「うん、大丈夫かい綱吉君?」
「なんとかね…みんなは?」
「スパナとジャンニーニさんはリボーンさんと打ち合わせしてるよ」
「そうなんだ…というか大変だね正一君たち、いきなりガイドなんて」
「そうでもないよ、前から僕たちも異世界には興味があったし、スパナもジャンニーニさんも日本が好きだから幸い京都にも詳しいしね」
「そっか」
「それでリボーンさんがね、ツナ君も来いってさ」
「な、何で!?」
「わからないけど、リボーンさんがツナ君は懸賞で京都旅行が当たってことにしてるから、一緒に駒王学園の生徒と修学旅行に行くんだって、それで「来なかったらどうなるかわかってんだろうな?」って」
「んな!?絶対リボーンの奴何か考えてる!?」
正一からリボーンの伝言を聞き、嫌な予感がするツナ
波乱のボンゴレ式修学旅行はまだ始まったばかり、ツナはどうなってしまうのか!?