空を飛べるバスに生徒たちが興奮している間、ゼノヴィアが話しかけてくる
「イッセー、先に話しておいかなければならないことがある」
「何だよ?」
「いま私はデュランダルを持っていない丸腰だ」
「デュランダルがない?何でだ?」
「何でも正教会に属している錬金術師が攻撃的なオーラを抑える方法を見つけたらしくてね、天界経由であちらに送ったんだ」
「了解、もしなにかあったらアスカロンを貸せってことだな」
「すまない、いつも借りてばかりで」
「いいよ、俺もいつも頼っているけど場面によっちゃ、お前に貸したほうがいいのかもな」
「だがイッセーも剣術を鍛えておいたほうがいい、宝の持ち腐れはよくない」
「あいよ、木場の相手をしながら剣術も覚えるとするさ」
「それがいい、だがもう一刀ほしいな…京都で木刀でも買おうか…」
「ならいい物があるぞ」
ゼノヴィアがそんなことを考えていると、いつものスーツ姿のリボーンがいた
「ちゃおっす」
「リボーン!?来ていたのか!!」
「(ずっといるんだけどなー…何で俺とツナ以外、気づかねぇんだ…?)」
なぜリボーンのコスプレ見破れないのか疑問に思ってしまうイッセー
「いい物とは何だ?」
「これだぞ」
「バット?」
リボーンがとり出した物は、中学の時にリボーンが山本に渡した山本のバットだった
「ただのバットじゃねぇぞ、このヘッドスピード300キロを越えると、日本刀に変型するんだぞ」
「変型刀か」
「そうだぞ、名付けてゼノヴィアのバットだ」
「すんげぇネーミングセンス…ゼノヴィアのバットって…そのままじゃねぇか」
リボーンのネーミングセンスにイッセーは驚いてしまう
「ゼノヴィアのバットか…いいな」
「気にいってるのかよ…本人が気にいってるんだし…いいか」
ゼノヴィアは山本のバット…ではなく、ゼノヴィアのバットを気にいっている様子だ
「まだ京都まで時間があるし…」
するとイッセーは目を閉じ意識を集中させ、
「どーも、また来ました」
イッセーが歴代の赤龍帝の一人に話しかけるが、無表情で何の反応はない
『そいつはお前と同じぐらいの赤龍帝だった、だが力に溺れ、油断したところを他の
「白龍皇じゃなくてか?」
『力に溺れれば相手が白龍皇じゃなくても暴れる、覇の力はその者を一時的に覇王にするが、いつの時代も覇王は栄えない、それが世の常だな」
ドライグが説明すると
『また来たのね』
「エルシャさん」
歴代の赤龍帝の一人のエルシャである、エルシャは女性の中では最強の赤龍帝である、エルシャは
『本当に凄いわよね沢田綱吉君って、
「ツナには本当に感謝してますよ、あいつにはずっと護られてばっかりで…でも俺弱くて…あいつに何もしてやれなくて…」
『弱くなんかないわ、必死に強くなろうと頑張ってるじゃない、それに今日はあなたに渡したい物があってきたの』
「渡したいもの?」
するとエルシャの手元から四角い箱が現れる
『この箱はデリケートで、可能性が満ちた部分が入っているの、でもヘルザードがねあなたにならいいんじゃないかって言って、この箱を渡したの』
「いいんですか?」
『ええ、それにおっぱいドラゴンに乳龍帝、私とヘルザードの心を楽しませてくれたのがきっかけって言ってもいいし』
「そ、そうなんですか…恥ずかしい…!!」
『恥ずかしがることなんてないわ、だからこそ私も彼も決心がついたの、あなたを信じてみるわ』
すると箱が開き、まばゆい光がイッセーを包んでいく
未知なる力…果たしてどんな物なのか!?
ところどころ変えてすいません。本当はツナの大空の調和の力で歴代の赤龍帝の人たちの呪い?を解いて、真女王の力まで一気に覚醒させようと思ったのですが、さすがにやりすぎだと思いまして止めました。ヘルザードのことはこの小説を読んでくれている読者の皆さまは原作を読んで知っていると思うので説明しません。勝手にそんなことをして本当に申し訳ありません。