かてきょーD×D(未完)   作:薔薇餓鬼

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もう150話かー…もうこんなに書いたんですね。というわけで10年後シリーズ(勝手にシリーズ化しちゃってますが…)は朱乃です。前回の話の流れでわかるとは思いますけど全部夢オチです。



標的150 10年後 朱乃篇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから10年後

 

「ただいまー」

 

「おかえりなさいツナ」

 

ツナが帰えると、奥からエプロン姿の朱乃がやって来る、今は姫島朱乃ではなく沢田朱乃である、そしてツナの妻である

 

「ご飯にします?お風呂にします?」

 

「う~ん?どうしようかな?」

 

「それとも…わ・た・し?」

 

「あ、朱乃!?」

 

「ウフフ…ツナは10年たっても変わらない反応ね」

 

「お、お前が誘惑するのが悪いんだろ!!」

 

「毎日あなたを誘惑するのが日課ですわ、ツナの

反応を見るのが私の楽しみよ」

 

「全くお前って奴は…でも俺はお前のそういうところが好きだよ」

 

「い、いきなりそんなこと言われないでよ…!!」

 

ツナの言葉に朱乃は顔を紅潮させる

 

「愛してるよ朱乃」

 

「か、からかわないでよ…!!」

 

「照れてる姿が一番可愛いよ」

 

「も、もう!!ツナのバカ…!!」

 

「アハハ、ごめんごめん」

 

朱乃が涙目になって訴えてきたのでツナも謝る、だが朱乃はまんざらでもない様子である

 

「先にご飯にするよ」

 

「じゃあご飯の支度をするわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして二人がリビングに向かうと

 

「父さま、おかえりなさい」

 

「ただいま姫花(ひめか)

 

ツナと朱乃の間に産まれた娘、沢田姫花である、

顔は朱乃にそっくりだが髪の色はツナと同じ

茶色である

 

「ねぇ父さま」

 

「どうしたんだ?姫花」

 

「父さまの絵を書いたの」

 

姫花はツナの似顔絵を書いた紙を見せる

 

「姫花は絵を書くのが本当に上手だな、将来画家になれるぞ」

 

「本当!?やったぁ!!」

 

ツナが褒めると姫花は嬉しさのあまり、その場ピョンピョン跳ねる

 

「ご飯の準備ができたわよツナ、姫花」

 

朱乃が二人を呼ぶと、テーブルに座りご飯を食べ始める

 

「やっぱり朱乃の作る煮物は美味しいな、こんな美味しい料理が作れる奥さんで俺は幸せだよ」

 

「もう…ツナったら!!」

 

「私も母さまの料理が一番好き!!」

 

「ありがとう姫花」

 

「私も母さまみたいに美味しい料理を作れるようになりたい!!」

 

「そうね、姫花も将来誰かと結婚するんだから、料理はできておいたほうがいいわね」

 

「うん!!私、将来、父さまのお嫁さんになるの!!」

 

「あらあら、かわいい浮気相手ができてしまいましたわ」

 

姫花の発言に朱乃は頬笑む

 

「父さま、約束覚えてる?」

 

「ちゃんと覚えてるよ、明日は3人で買い物に行くんだったよね」

 

「うん!!」

 

「姫花は何か欲しい物とかあるか?」

 

「私ね、ぬいぐるみが欲しい!!」

 

「ぬいぐるみが欲しいのか、じゃあ買ってあげるよ」

 

「やったぁ!!」

 

ツナがぬいぐるみを買ってくれると言うと姫花は喜ぶ

 

「よかったわね姫花」

 

「うん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして晩御飯を食べ終わり、3人はベッドに入る

 

「…zzz」

 

姫花は先に寝てしまう

 

「寝ちゃったか…」

 

「早いものね、あれから10年なのね」

 

「そうだね…思い出すなお義父さんのところに娘さんをくださいって言った時のこと…」

 

「父さますっごく号泣して…結婚を許可してもらうまで、大変だったわね」

 

「姫花が産まれてきた時も、別の意味で大変だったよね、初孫が産まれてすっごい喜んでたのはいいんだけど、姫花を抱えた時に姫花は大泣きしちゃって…それでもの凄くショックを受けたりしたんだよね」

 

「それに正月にお年玉をあげるってなったとき「姫花になら私の全財産をやっても構わん!!」なんて言いだしたりなんてこともあったわ」

 

「そんなこともあったね」

 

「でも姫花のために必要な物を買ってくれたり、姫花の世話をしてくれたのよね」

 

「そうだったね、本当にお義父さんには感謝してもしきれないよ」

 

二人が結婚してからのバラキエルのことを思い出していた

 

すると

 

「ねぇツナ」

 

「何?朱乃?」

 

「次の子供は男の子がいいかしら?」

 

「え…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピピピピ

 

「…」

 

目覚まし時計がなりツナは目覚める

 

「お、俺が…朱乃さんと…!?」

 

ツナが呟くと

 

「ウフフ…ツナ君と結婚…」

 

「朱乃さん!?」

 

ツナが気づくと朱乃が横で寝ていた、いま朱乃はツナと同じ夢を見ているようだ

 

すると

 

「…ツナ君?」

 

「こ、小猫ちゃん…?」

 

小猫はすでに起きていた

 

「…姫花って誰?」

 

「ええ!?何で知ってるの!?」

 

「…寝言で言ってた」

 

「(き、聞かれてたー!?)」

 

「…私以外の女の子の夢を見るなんてどういうこと?」

 

「い、いや!!だって夢だし!!」

 

「…もう言わなくても何するかわかるよね?」

 

「い、いやー…皆目検討がつかないなー…」

 

「…なら体に教えてあげる」

 

ドカバキゴキゴキャ

 

「ぎゃーーーーーー!!」

 

またツナの断末魔と骨の軋む音が兵藤家に響く、ツナははたして無事なのであろうか!?




次回はレイヴェルです。

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