決戦前日のその夜、ツナは白装束を着て猫又姿になっている小猫を上に乗せ一緒に寝る
「(明日はいよいよロキとの決戦…緊張する…)」
明日の決戦を前に、ツナは緊張して眠れないでいた
「(みんながいてくれるとはいっても…あんな強い相手にフェンリルにミドガルズオルムっていうドラゴンもいる…ユニの予知能力で敵の戦力はわかったけど…何が起こるか全然わからない…)」
「…ツナ君」
「どうしたの小猫ちゃん?」
「…眠れないの?」
「う、うん…」
「…私も、だって神を相手にするんだから当然だよね」
「(不安なのは俺だけじゃないんだよな…小猫ちゃんだって緊張して眠れないんだ…)」
「…一つ聞きたいことがあるんだけどいい?」
「聞きたいこと?」
「…朱乃さんが少し明るい顔になってたけど、ツ
ナ君が何かした?」
「な、何もしてないよ…!!」
「…嘘言わないで、怒らないから正直に答えて」
「いだいよ…ごねこじゃん…いっでるごどどやっでるごとがじがう…」
※訳 痛いよ小猫ちゃん、言っている事とやってる事が違う
小猫はツナの頬をひっぱていた
「な、なにもじてないがら…はなじあっだだげだがら…」
※訳 何もしてないから、話し合っただけだから
「…本当に?」
「ゔ、ゔん…」
「…わかった」
そう言うと小猫は手を離す
「…でもよかった、ツナ君が朱乃さんと何かしてたら、悪魔に転生してもらわないといけなかった」
「(それって何!?遠回しに俺は小猫ちゃんに殺されて悪魔に転生にしてたってこと!?)」
小猫の言葉に恐怖するツナ、すると小猫は頬をツナの胸に当てると
「…温かい」
「え?」
「…ツナ君の胸の中ってとっても温かい、とっても安らぐ…!!」
「俺もだよ、こうして小猫ちゃんといると俺も安らぐよ…!!」
二人とも顔を紅潮させながら言うと
「…ツナ君のおかげで緊張が解けた」
「俺も」
そしてこのあと二人の会話は途切れてしまう、すると小猫は沈黙を破り
「…ありがとうツナ君」
「え?」
「…フェンリルに襲われそうになったとき私を助けてくれたでしょ?あのときのお礼をまだ言ってなかったから」
「あれは小猫ちゃんを護らなきゃって思って…そしたら体が勝手に動いて」
「…ゴメンね、私が弱いからツナ君に迷惑をかけてばっかりで」
「小猫ちゃんが謝ることなんて一つもないよ、俺は小猫ちゃんのことを護りたいと思ったから護っただけなんだから」
「…本当に優しいねツナ君は、そういうところ大好きだよ」
「あ、ありがとう…!!」
小猫の言葉にツナは照れてしまう
「とにかく明日は会談を成功させて、みんなで生きて帰えろう」
「…うん」
「そしてちゃんと生きて帰れたら…その…!!また俺と一緒にデートしてほしいんだけど…いいかな…!?」
「え…!!」
突然デートしてくれと言われ驚く小猫
「ダ、ダメかな…!?」
「ううん…いいよ」
「本当に!?」
「本当だよ」
「(やったぁー!!小猫ちゃんとまたデートできる!!)」
心の中で大喜びするツナ
「じゃあそろそろ寝ようか」
「…うん」
「小猫ちゃん」
「何?」
「大好きだよ」
「…私も大好き」
二人はしばらく見つめ合うと、ツナは小猫の首に手をまわすと、小猫を抱きよせる
そして
「「…ん」」
二人の唇が重なり濃密なディープキスかわしたにだった