比企谷八幡のボーダー活動   作:アラベスク

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ちょっと前半はギャグです。書いててたのしかった




結成!比企谷隊④

『私、ボーダー入りたいんだけど?』

 

 

 

折本かおりが八幡にボーダー入隊を志願して早一週間が経とうとしていた。なぜ俺に?身近なボーダーなら俺の他にも本牧だっているだろうに。

 

しつこく食いついてくる折本を巻くのに必死に逃げ回るのだが、どういうわけか折本に先回りされて見つかってばかりだった。

 

そして、

 

「ねぇ聞いてる?」

 

「あぁ」

 

「そろそろ観念しない?」

 

「………」

 

どういうわけだか今現在俺は折本に壁ドンされていた。

 

 

 

どうしてこうなった?

 

 

 

今は放課後の教室、ホームルームも終わって部活に行く者や、教室内でクラスメートとたべっている者がいる中、俺は折本に壁ドンされた。そう今だ教室内にはクラスメートがいる中でだ。

 

「ねぇ?」

 

(何この色気0の展開…俺がいったい何したっての?)

 

この異様な光景に教室内にいる生徒の視線が集中する。滅茶苦茶恥ずかしいんですけど何なの?なんか恨みを買うようなことした……したな。

 

「まぁ落ち着けよ折本、とりあえずどいてくれない?帰れないんだけど?」

 

「今日は帰さないわよ」

 

やだ、折本さん目がマジなんですけど、意味深な発言につかクラス中がヒートアップしとりますよ。言ってて恥ずかしくないの?

 

「やるなぁヒキタニくん、マジぱねーしょ」

 

「さすがヒキタニ」

 

「それな」

 

 

 

何だかあっちの方からイラっとするような発言が聞こえてきたするけどあえてスルーしよう。よし、とりあえずこの状況を打破するにはどうすればいいか。

 

①説得する

 

②助けを呼ぶ

 

③折れる

 

④逆に壁ドンして隙を作って逃げる

 

この中でまず④はないな、そんな度胸ないし。とりあえず②を実行しよう。俺に頼れる仲間?は一人しかいない。後ろの席の本牧、お前だけが頼りだ。俺は横目で本牧の方を見ると、やつは目で無理と合図を送ってきやがった。テメェ!今仲間がピンチなのに助けようとしないって言うか面白がって見てやがるだと?

 

「比企谷、聞いてるの?ねぇ?」

 

なんか折本の目からハイライトが消えかかってるように見えるんですが?これが俗に言うヤンデレと言うやつですか?

 

いやデレてないからただの病んでるだったわ。ちょっと可愛いかななんて微塵も思ってない。ハチマンウソツカナイ///

 

はぁーと大きなため息をついてこれはもう降参するしか俺の助かる道はないのだろうか。いい加減羞恥プレイも耐えれないし仕方なく俺は折れることにした。

 

「わかったわかった。話は聞くからとりあえずどいてくれよ」

 

「こないだそう言って逃げたよね、今回は逃げない?」

 

「逃げねぇよ」

 

「わかった」

 

ようやく壁ドンから解放された俺は大きなため息をついてその場にしゃがみこんだ。恥ずかしさで赤くなった顔を腕で隠して俺は心の中で叫んだ。

 

『青春のばか野郎!!! 』

 

 

 

余談だが、折本から香る仄かな甘い香りにちょっとときめいてしまったのはここだけの話だ。

 

 

 

さて、ようやく解放されたのもつかの間、体の自由は保証されど行動は拘束されたまま俺と折本、さらに何故か本牧と折本の友人の仲町の四人で現在サイゼリアで談笑中である。これが普通の中学生なら放課後町へ繰り出し遊びに行こうぜ的ノリなのだろうが生憎と俺は違う。

 

「んでボーダーだっけ?」

 

「そう!どうしたら入れるの?」

 

「いや、普通にボーダー本部の人事課に行って入隊願書出せばいいじゃん」

 

「まぁ、入隊願書を出せば入れる訳じゃないよ。一応筆記試験とか、面接あるけどね。他にも色々あるけどまだボーダーに入ってないからここまでかな」

 

一応本牧が補足を入れる。

 

「あとはスカウトかな。ボーダー隊員の適正があればスカウトで入ることもある。俺と比企谷がそれに該当するな。筆記試験も面接もパスで入れる」

 

「へぇーそうなんだ。じゃあ二人はエリートなんだ」

 

「いや、エリートは本牧だけで俺は平凡だよ」

 

そう、俺は本牧のような才能がない、普通の一般兵レベルだ。実質親父のコネで入ったようなものだからな。

 

「ボーダーは弱肉強食、強者は生き残り敗者は去る。実力主義の世界だ。現に訓練はきついし、防衛任務では命の危険だってある。この平和の国と謳われる日本じゃありえない事をやっている。常在戦場の世界にお前はどんな覚悟で挑むんだ?」

 

そう、入ると言うからには折本自信の覚悟を聞かねばならない。生半可な気持ちで入隊していざ入ってみたら現実を突きつけられて止めていく隊員を俺は実際見てきた。厳しい世界にいったいどういった気持ちで入り込もうとする気なのか。折本の覚悟とは?

 

「覚悟はある。私も大規模侵攻を経験して生き残った。私はあのときボーダーの人に助けられた」

 

「大規模侵攻?」

 

確か大規模侵攻の時、折本の家と俺の家は近かった。ボーダーの人に助けられた?まさか、いやわからない。他の隊員だった可能性もある。考えすぎか。

 

「その時、私は私を救ってくれた人たちにいつか恩返しがしたい。そう思って私は今ボーダーに入ってたくさんの人を救いたいの。あの人の代わりに」

 

「あの人?まさかおまえ」

 

「そうだよ、比企谷のお父さんに私は助けられたの」

 

 

 

 

 

 




ワールドトリガー14巻見ていて思ったこと。




綾辻さんまんじゅう食い過ぎじゃね?



確か、どら焼きも食ったし。加古さんからバレンタインのチョコもらった時も嬉しそうだった(可愛い///)


これは何かのネタになりそうだと思いました。これをネタにあとがき欄でなんか短いのを書いてみます。

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