漆黒の剣風と金色のせせらぎ   作:クリュネル

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前の投稿から一ヶ月経たずに書けた!

まぁいつもこれくらいできればいいんですけどね~


とにかく今私は最近やっているゲーム
ソードアートオンラインホロウリアリゼーションの
年末大型アップデートで推しキャラのプレミアの
添い寝イベントが追加されると聞き、アップデートが楽しみになりました。
やっている皆さんはどのキャラがお気に入りですか?




今回は前回の続きです。
今回も楽しんでいってください!


新月の夜

アリス sied

 

 

アリス「はぁ、何でこんなタイミングで雨が降ってくるのよ・・・」

 

 

 臨海学校の二日目の夜のイベント肝試しの途中、

私が森の中に入って体感時間で大体十分位経つと、

見計らったように雨が降りだしどしゃ降りになってしまった。

 

 

 濡れないようにするために近くにあった小さな小屋を見つけ、

その中で雨宿りをすることにした。

 

 

 少しすると風も強くなっていき

帰る事が益々困難になった。

 

(和人、寂しいよ・・・怖いよ助けて!)

 

 

 しかし聴こえるのは愛する人の声ではなく

激しさを増す嵐の音だった。

 

 

(寒い・・・凍えてしまいそうだよ和人・・・)

 

 

 雨に少し濡れ、体温は下がるだけだった。

体が小刻みに震え始めた。

 

 

(あぁ眠くなってきたなぁ…もう寝ちゃおうかな・・・)

 

 

 そして私は意識の綱を手離した。

そして雨はまだ降り続き、どこかで雷が鳴った。

 

 

アリス sied out

 

 

 

和人 sied

 

 

 

 俺は雨が降りだした時点で森の中に入っていき

肝試しのコースを走り始めた。

 

 アリスがそのまま道を戻ってきてくれればいいのだが、

この激しい嵐の中歩く筈がない。

 

 しかし、アリスが森の中に入ってから十分位して、

森の中に入って追いかけ始めたので差はあるものの

もうそろそろ追いついてもいいはずだ。

 

 

しかし、アリスの姿どころか影すら見えない。

 

 

(アリス、無事でいてくれよ!)

 

 

俺はそう祈ることしかできない。

 

一刻も早く見つけなければ危ないかもしれない。

 

 

 そんな風に思考が後ろ向きになり始めたその時

少し遠くで雷が鳴った。

 

 全身を寒気が襲う。

今まで感じたことの無いようなとても嫌な感じだ。

 

 

 すでに俺は、コースの半分くらいまで来ており、

普通に歩いたら二十分くらいかかる距離だから近くにアリスがいる筈だ。

そう確信して雨宿りができるところを探す。

 

 

 少しすると小さな小屋を見つけ

ここにいるというそんな確信が生まれる。

 

 

急いで小屋の近くまでいき、祈る

 

 

(アリス、何があっても居なくなるんじゃないぞ)

 

 

そして扉を開く。

 

 

そこにはアリスが倒れていた。

 

 

和人「アリス!」

 

 

 急いで駆け寄り、抱きしめる

その体はとても冷たかった。

 

 

和人「アリス!なぁ何か返事しろよ!アリス・・・」

 

 

呼び掛けながら抱き締め続ける。

 

 

和人「いなくなるなんて認めないからな・・・」

 

 

 自分の暖かさアリスに届くように、

強く優しく包み込む。

 

 

(俺がもう少し早く来れたら・・・)

 

 

後悔と自責の念がのしかかってくる。

 

その時だった。

 

 

アリス「か・・・ず・・と?」

 

 

「アリス!大丈夫なのか?」

 

 

 

和人 sied out

 

 

アリスsied

 

 

 

 全身に温もりを感じ目を開けると

そこには目の前に和人の顔があり私を抱き締めている。

一瞬理解が追い付かずに

 

 

 

アリス「あれ?和人、何でこんなところに?」

 

 

と気の抜けた問いを聞く、

 

 

和人「うるせぇよ・・・心配かけやがって・・・」

 

 

 と泣いているのか声が震えていた

しかし、その一言で理解した。

私を探しに来てくれたんだ。

 

 

 そう思うと心が暖かくなる。

抱きついている和人の背中に手を回し抱き締め返す。

 

 

(あぁこの温もりが私を救ってくれたこのもらった温もりを

 いつか貴方にも伝えられたらいいな)

 

 

すると和人が耳元で震えた声で

 

 

和人「無事で・・・本当に良かった・・・アリス」

 

 

 と囁きながら私の唇に優しく自分の唇を重ねる。

恥ずかしいのか顔は真っ赤に染まり、しかし力を緩めていない。

 

 

(いつだって私が危ないときはこうして助けてくれる

 貴方は私のヒーローなんだよ)

 

 

アリス「いつも私が和人に助けられているけれど、

    和人がもし迷うようなことがあっても私がそばにいて支えてあげるから、

    何かあったら私を頼ってね?」

 

 

和人「あぁ。そのときはそうさせてもらう。」

 

 

涙を拭き笑顔で私を頼ってくれると約束してくれた。

 

 

 

その日は嵐が収まらず小屋で過ごすことにした。

 

みんなも心配しているかもしれないけどこの雨の中帰るわけにもいかないからだ。

 

 

私達は一言二言交わし和人が持ってきたブランケットに二人でくるまり

眠りについた。

 

 

 翌朝宿舎に戻ると私を先生方が快く迎えてくれた。

しかし和人は教師から

 

 勝手な行動をしただの救助を待っていれば良かったなど

助けたことを誉められるのではなく責められていた。

 

 

 その教師は散々怒鳴り散らしあげくの果てに

謹慎を言い渡した。

 

 私はそれを見ていることしかできなかった。

するとそれまで黙っていた和人が

 

 

和人「規律を守るために人を見捨てていいんですか?

   捜索もせずに安全だけを考えていただけなのに人に勝手って言えるんですか?

   自分の安全だけを考えていたあなたの方が勝手じゃないですか!」

 

 

 それに怯んだように唸り始めた。

私は和人に駆け寄り

 

 

アリス「先生、和人が駆けつけたとき私は気を失っていましたあのまま誰も来なかったら

    そのまま命を落としていました。

    先生はさっき勝手な行動と言いましたが和人は命を救ってくれたんです。

    それは勝手な行動じゃないです。」

 

 

そう言うと先生は何も言わなくなった。

 

 

和人「じゃあ部屋に戻るんで。しつれいします」

 

 そう言うと宿舎に入って行くそれに続くと、

玄関にクラスメートが集まっていて、

 

 

沙月「大丈夫だった?」

 

未来「無事だったんだね!」

 

和人「うぉ!なんだよ?」

アリス「きゃっ!みんなどうしたの?」

 

 女子達が周りに集まり、

少し声を押さえ、

 

 

女子A「昨日はどうだった?」

女子B「お二人さん熱いね♪」

 

 

和人「?皆何言ってんの?」

アリス「?そうだよ何言っているの?」

 

 

何やら皆がニヤニヤしているから・・・

 

(ッは、マズイ二人きりで小屋に居たんだった。)

 

 

 

和人「お前ら何の事言ってるんだ?」

 

 

アリス「かかっ和人、和人部屋に行こうよ!」

 

 

和人「ん、ああ分かった」

 

 

女子「仲良しですね~」

 

 

和人「だって一緒に寝たことあるし・・・あ」

 

失言に漸く気付いたようだ。

 

 

女子「へぇ~一緒にねぇ」

 

 

和人「しまったぁ・・・」

 

 その後質問攻めに合い、部屋に戻れたのはお昼過ぎだった。




今回で今年最後の投稿にしたいと思います。
今年はなかなか話がかけなかったけれど、
辛抱強く付き合ってくれてありがとうございました。



また、
最近東方の曲やこのサイトに上がっている話にはまっていて、
もう少ししたら東方の話を書くかもしれません。
その時は読んでいただけたら光栄です。
今後ともよろしく御願いします。

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