漆黒の剣風と金色のせせらぎ   作:クリュネル

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前話のあとがきで小学校編は書かないといいましたが
和人たちの関係についてもっと書かなきゃいけないという
謎の使命感に襲われ
中学校編はもう少し先延ばしにしたいと思います
自分で言っておきながらコロッと意見を変えてしまい
優柔不断でスイマセン・・・


でももっと面白くさせていければいいなと思うので
応援お願いします

またしばらく自分の妄想に付き合って言ってくれたらと思います
それでは第5話どうぞ


心の距離

アリス sied

 

 

 あの日、和人が私を好きと言ってくれてから

いつもとは違いあまり言葉は交わさなかった。

イジメの首謀者だった人が親友だった、

と言うことを知ったアリスは

それだけでもう混乱してどうにかおかしくなってしまいそうだった。

 

 

 しかし、その光景を見た和人はまだであって日も浅いが

今まで聞いたことのないような低く、暗く底冷えするような

怖い声だったしかしその声は怒りを込めていながらも

何処か優しく私を包んでくれるようなそんなあたたかいような

優しい声だった。

 

 

 

それを今思うと和人はひたむきにこんな臆病な情けない私を...

 

 

私を何よりも大切に何よりも暖かく何よりも大きく...

 

 

守りたい大切な...

 

 

大切に思っている...

 

 

好きでいてくれたのだ。

 

小さなその手の中にある...

 

暖かい思いとちっぽけな勇気

 

 

そして━━━

 

 

 

 

大きな優しさ

 

 

和人は私と一緒に居ると失うものがあるはずなのに、

 

 

そんな価値のある人間じゃないのに━━━━

 

 

 何でそんなにも優しいのだろう

何でそんなに暖かいのだろう

 

 

[あなたにとって私はなんなのだろう]

 

 

 

それを訊かずにはいられなかった。

 

 

アリス  sied out

 

 

和人 sied

 

 

アリスが

 

 

アリス「和人にとって私って何?」

 

 

 と訊いてきた。

俺は迷わず、

 

 

 そんなものの答えは決まっている、

この想いを抱きそれに気付いた時から...

 

 

 

和人「俺にとってのアリスはアリスだ他の何物でもない...

   アリスは俺が守り続け添い遂げる、

   何故ならアリスを好きになってしまったから

   アリスは俺の光、希望だから。」

 

 

微笑みながら言った。

 

 

 するとアリスが顔を赤面させはにかみながら、

初めて心からの笑顔を見せた。

 

[俺はこの笑顔を守る]

 

そう決意してアリスの手を取った

 

 

和人 sied out

 

 

アリス sied

 

 

 それから数日、

和人とはあまり話せないでいた。

意識し始めると、

恥ずかしくて顔をまともに合わせられない。

和人の方も同じらしく...

 

 なかなか前進ができない、

そのまま時間だけが過ぎていった

 

 

___一か月後__

 

 

 

 

 学年も一つ上がりクラス替えで...

不幸か幸運か

 

 和人と同じだった。

 

 しかも何のめぐりあわせか

席も隣というなんとも

気まずい感じ空間になってしまった。

 

 

アリス「これから2年間よ、宜しく・・・」

 

和人「うん、」

 

 

会話が弾まない。

 

 

[どうしよう~]

 

 

[これはどうするべきなんだ…]

 

 

 

 ちなみに私は後から知ったのだけど、この時点で

ほとんどの女子が私たちの関係を知っていたらしく、

色々裏で手回しをしていたらしい。

その意気な計らいのおかげで(せいで)このような状況に陥ってしまったらしい。

 

その日もろくな会話もせずに終わった。

 

 

その翌日、

 

 

休み時間に友達と話していると、

 

 

和人「アリス、その…放課後、屋上に来て」

 

 

 そう言うとすぐにどこかに行ってしまった。

その後ろ姿を見送り、顔を戻すと、

周りの友達がやけにニコニコしながら、

アリスを見ていた。

 

 どうしたの?と聞いても

みんな口をそろえて

皆「「「「別に~~」」」」

と返され何も聞けなかった。

 

 

放課後になるまで私は気が気でなかった。

 

 

 放課後になると数人の友達が私を捕まえて

髪の毛を結びなおし始めた。

訳が分からず、終わってから、

取り敢えず「ありがとう」と言っておいた。

 

 いつもは一つにまとめているけど

弄られて三つ編みにされた。

 

 

 和人に指定された屋上に行くと、そこには

和人が空を見上げていた。

その隣につくと和人が、

 

 

和人「俺考えたんだ。」

 

 

 

アリスsied out

 

 

和人sied

 

 

和人「俺たちの関係ってさ前と変わらないどころか後退していると思うんだ。

   でも、俺は後ろじゃなくアリスと前に進みたい。

   その為にも距離を考えていきたい、

   俺も少し恥ずかしがっていたけどこれから、もっとアリスは俺を頼ってほしい

   俺もアリスを頼るからさ...

   そうして、心の距離を縮めていこう」

 

 

アリス「私はまだ少し怖い、人を頼るのが…

   でもそれは頼る前から決めつけていたこと、

   私も少しづつ変わらなくちゃいけない。

   その為にも和人、あなたを信じていいの?」

 

 

 俺は無言でうなずいた。すると、

アリスがもたれかかって来た。

アリスの吐息が聞こえる。

 

 

アリス「さっそくだけど少し頼らせて。

   これまでずっと不安だったの

   自分をいつまで保っていられるのかって

   そうしなきゃ負けそうだったから。

   でもその重みをもう一人で追わなくていいんだ、

   そう思うと和人が心配なの自分と私二人分の

   重みを追って潰れないかって、」

 

 

和人「俺は心配ない俺らは支え合ってやるんだから。

   重みを分け合っていけばいいんだ」

 

 

アリス「ありがと」

 

 

 俺はアリスを優しく抱き留めた。

そこで俺は、

 

[あれ?]

 

 

違和感に気づいた。

 

 

和人「おい、お前ら何時からそこに居た?」

 

 

アリス「えっ?」

 

 

女子「バ、バレた~~?」

 

 

女子数人が出てきた。

 

 

アリス「み、みんな?」

 

 

 アリスは全く気付いていなかったらしく

焦っている。

手遅れだと思い諦めてそのままリスを抱く

 

 

アリス「え、ちょか、和人!?」

 

 

女子「お二人ともおめでと――」

 

 

和人「お前ら他の奴らに言うなよ」

 

 

女子「は、ハイ」

 

 

 声だけで怒っていることがわかる様に

ドスを聞かせた声で脅す

 

ため息をついて、

 

 

和人「分かったらさっさと行け」

 

 

そそくさと居なくなる皆

 

 

和人「さてと、俺らも帰ろうぜ」

 

 

アリス「ん、分かった。あ、そうだ、ねぇ和人」

 

 

 

和人「なに?」

 

 

 

アリスは俺に向き合うと

 

 

アリス「目、つぶって」

 

 

 その通りにする、すると

俺の唇に何かが触れた。

目を開けるとアリスが俺にキスをしていた。

 

 

和人 sied out




甘々な展開で砂糖吐きそう。

もうしばらく続きます。
これからもお願いします。

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