そう言うわけでカレー回です。
いつの日にか、第二第三の俺様が現れると言ったな。
それは今だ。(ドヤァァァァ……)
確かに、俺様は消えた。勝負に負け、千年パズルの中から怨念も魂も消滅した。それについては間違いない。
だが、何のために千年リングに俺の魂を潜ませておいたのか。そしてその魂を分割して今の宿主の身体に刻み付けたのか。それこそ今のように俺様が万が一一世一代の大勝負に負けた時の事を考えての事だ。
千年リングを失った以上、俺様はこれ以上魂を書き込むことはできない。だが、魂を書き込まなくともある程度自由に動く身体があればもう一度現代で千年アイテムを作り上げ、そしてゾークを復活させることも不可能ではないはずだ。負けた時の事を考えるなんざ俺様も随分と丸くなったが、あのゲームに関わることで色々と痛い目を見てきた。精神的・肉体的を問わずに痛い目ばかりを見てきたんだ。そりゃぁ多少はできるようになるとも。
ただ、暫くは大人しくしているつもりだ。何しろ負けたばかりだし、俺様もまだ完全に定着できていない。定着して、俺様の意思で自由に外に出ることができるようになったら行動開始と行こうじゃないか。
千年アイテムを作り上げるための本は、元々ゾーク・ネクロファデス、つまり俺様が作り上げたものだ。一度思い出した以上、もう忘れることは無い。よほど時間が過ぎなければ。
そしてこの時代は人が多く、同時に人死にも非常に多い時代。この国では自殺が多いだの事故が多いだのと言われちゃいるが、この国だけだ。他の国ではそれこそ一日で千人以上死んでいる地域もある。
そんな場所ならば、生贄も簡単に集まるだろう。99人程度の生贄ならばあっという間だし、生け贄と言いつつも99の魂と99の死体があれば千年アイテムは作り上げることができる。死体を焼く場所に行けば新鮮な死体がごろごろ転がっているだろうし、怨霊も大量に存在しているだろう。
……まずは、宿主に学校を卒業してもらう所から始めるとしようか。それから紛争地帯に出向いて死体を集め、石板を使って千年アイテムを作り上げる。
今度は王様の邪魔も入らない。この時代には三幻神を封じた石板もないし、あったとしても呼び出すための千年アイテムは全てこちらが持っている。
あの世界で起きたのは全てゲームでの話だ。本体であるゾークは死んでいないし、俺様もこうして存在している。油断したところで全てを奪い尽くしてやるぜぇ!
闇バクラ
未来にて、時々TRPGでGMとしてイカサマ無しで猛威を振るったり、表人格を考古学者としての道に進ませるために画策したり、なぜか現れた機械でできた蠍に尻尾から荷電粒子砲を撃たれて小指を火傷したり、なぜか現れた蝙蝠に呪われ全身の小指と言う小指が腐り落ちるほどの痛みに苛まされたり、突然現れた大剣を持った山の翁に首の代わりに小指をアズライールされたりといった小指にまつわる災難に会い続ける。
「突然現れた電気ウナギが超強力な静電気をォォォォォォォ!?」(なお、200万V)
闇遊戯
バクラがTRPGを開くとなぜか居る。そしてバクラと掛け合いをしつつの攻略は某ニコニコできる動画で話題に。
「
「おい近所迷惑だろ何時だと思ってるんだ」
「あ、すまん」
城之内
あのカレーの味が忘れられず、カレーを極める旅に出る。15年後の再現率は7割。デッキにカレー属性モンスターが増え、世界中に支店を持つヘスティアカレーの支店を一つ任されるほどの腕に。
「フハハハハ!ここの店のカレーは中々だ!我が友のカレーには一歩譲るがな!」(某金ぴか王)
「いやぁ、味だけならわからないよこれ。味以外のところまで含めれば負けない自信はあるけどね」(神造泥人形)
「おふぁふぁひ!」(ホヒ(精))
キサラ
精霊と化してヘスティアカレーエジプト支店の店長に。食い逃げをするとどこからかカレー色の龍が現れてカレー色のビームを打ち込んでくるらしい。
ホヒ(仮)
本名マナ。カレーに染められたため、死後に精霊と合体してカレー・マジシャン・ガールとなる。世界中のカレー専門店に出没するが、老舗では『XX年前から姿の変わらない常連』として有名。
「お師匠サマ? 今日はどの店にいきます?」
「シャダが新しい店を見つけたらしい。そこにするのはどうだ?」
「いいですね! ……満足できる味ならもっといいんですけど……」
ゾーク
トラウマ植え付けられている。可哀想に……。
次回から新章