俺は竈の女神様   作:真暇 日間

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竈の巫女、準備させる

 

 Q.ディアバウンドが王宮の神官の一人を殺害して千年アイテムを強奪、逃亡しました。逃げる際に様々な場所に螺旋波動を撃ち込んで被害を出しながら逃亡しています。この時、適当に撃った螺旋波動が某カレー屋に当たった場合、何秒持つでしょうか?

 A.

 

「0秒だ」

 

 とりあえず両腕を引き千切って心臓を引き抜いたが、まだ生きているようだ。全く頑丈な奴だなこいつは。

 だがこれ以上は動けないようで、静かに地面をすり抜けて消えようとしているがそれも許さない。本体がどこにいるのかはわかっているが、ここはあえて本体ではないディアバウンドをひたすら嬲るとしよう。ディアバウンドの方が頑丈だからな。

 引き千切った両腕を逆に縫い付け、眼球の左右を入れ替え、それでも生きている。なんとも頑丈な奴だ。こういう奴は基本的に持ち主の意思によって強さが決まる。この生き汚さは本当に強い精神を持っているのだろうなと思わせる。

 だがそんなものは関係ない。潰す時には潰す。潰れないなら潰れるまで潰す。潰れたらもっと潰す。跡形もなくなるまで。

 

 まあそれはそれとして、作ってみた。ディアバウンドカレー。新鮮なディアバウンドを使ったカレーで、まるでまだ生きているかのような食感が特徴だ。ただし、食べられる奴と食べられない奴が居るから一般受けはしないだろうが。

 と言うか作ったはいいが不味いから他人には食わせん。こんな不出来な物を食わせることができるわけないな。店の中に居る奴にすら食わせられんわ。

 この世の中にはこんなにも不味い肉が存在したんだな。蠍ですら食えるって言うのに、煮ても焼いても揚げても漬け込んでも何をしても不味い肉があるとは思わなかった。どんな調理法でもどんな調味料使っても不味い。ここまで不味い物があるとは……。

 それに、作っているうちに消えられたしな。これ以上肉が取れなくなった。惜しくは無いが嫌がらせもできなくなってしまった。もう少し後悔させてやりたかったんだが……。

 

「あそこまでやってまだやる気だったの?」

「脳缶にするつもりだったんだよ」

「のう、かん? のうかん、脳……姦……?」

「何か違う気がする。主に意味と字が」

 

 俺にはそんな特殊すぎる性癖は無い。そう言うのがあるとしたらゼウスくらいだろうよ。流石に無いと信じたいが、あいつの守備範囲広いからな。男も女もいけるし、女なら年端も行かない少女からいい年した熟女まで大丈夫な奴だからなぁ……確信を持って『無い』と言い切ることができないのが怖い。

 実際にそう言う趣味があったら、次の脳を用意して取り替えて『前のゼウスは脳姦を性癖とする反逆者だったが今回のゼウスは完璧に幸福です』くらい言わせてやる。言わせなきゃならんだろうその時は。

 

 ……準備、しとくか?

 




 
ゼウス「流石に心外である」



 今回のバクラ&アテム

アテム「……おい、盗賊王バクラ死にそうなんだが」
バクラ「……」
アテム「おい、これ復帰できるのか?」
バクラ「……」
アテム「……おい、バクラ?」
バクラ「……」



バクラ「あびゃー(。∀°)」
アテム「 」

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