俺は竈の女神様   作:真暇 日間

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竈の女神、またハメる

 

 いきなり発狂して暴れ出したクヌムを(物理的に)静かにさせてからの第二戦。次はトキの頭を持つトト神との決闘だ。

 なお、トキの頭を持つからと言って突然ブッパッコーからの破顔拳してきたりはしないので安心していい。と言うかそもそもそのトキじゃないし、どちらかと言うと俺がやる側だ。トキの頭を持つ時の支配者。まったく、洒落が効いていると言うかなんというか、だな。そう思うのは日本人だけだと思うが。

 

「で、次はどっちから始める?」

「私だ」

「OK。それじゃあ始めようか」

 

 さっとデッキを変えてシャッフルし、新しい相手に向き直る。まあ、変えたと言ってもやはり八咫ロックなんだが、今回のは入り方が少々違う。恐らく一番有名な八咫ロックなんじゃないだろうか。

 ついでに、トト神は頭がトキのまま普通に会話ができる。長く生きていると出来るようになるらしいが、それなら大体の神格はできそうなものなんだがなぁ……。

 

「私のターン! 私はモンスターを一体、裏側守備表示で召喚! そしてカードを二枚セットし、ターンを終了する!」

「俺のターンだな。ドロー。『天使の施し』を発動。デッキからカードを三枚引いて、二枚を選んで墓地へ。そしてモンスターを裏守備表示で召喚し、カードをセット。セットしたカード『二重召喚』を発動。そして墓地に送った『マシュマロン』と『黒き森のウィッチ』を除外して『混沌帝龍(カオス・エンペラー・ドラゴン)終焉(しゅうえん)使者(ししゃ)-』を手札から特殊召喚する。そして効果発動。魂力を1000支払い、手札と場の全てのカードを墓地に送り、この効果で墓地に送った相手のカードの枚数×300のダメージを与える。送った枚数は5枚。よって1500のダメージを与える。さらに、『クリッター』の効果を発動。デッキから『八咫烏』を手札に加える。そして俺は『二重召喚』の効果によってこのターンにもう一度通常召喚を行うことができる。『八咫烏』を召喚。そして攻撃だ。効果は言わなくていいな?」

「……ああ」

「では続けよう。『八咫烏』で攻撃。そしてターンエンド時に手札に戻る。何かすることはあるか?」

「……ない」

「では俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。やることは無いらしいからまた俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。手札が七枚を超えたので一枚墓地に送る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。手札が七枚を超えたので一枚墓地に送る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。手札が七枚を超えたので一枚墓地に送る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。手札が七枚を超えたので一枚墓地に送る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。手札が七枚を超えたので一枚墓地に送る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。手札が七枚を超えたので一枚墓地に送る。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。ターンエンド時に手札に戻る。手札が七枚を超えたので一枚墓地に送る。そしてラスト。俺のターン。ドローし、『八咫烏』を召喚し、そして攻撃。俺の勝ちだ」

 

 時間停止から本の角でぶん殴る攻撃をされそうになった。避けたが恨めしそうな目で見られ続けている。解せぬ。

 

 


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