女神様と召使いの転生物語   作:血濡れの人形

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八ページ目 閃華の過去

~騎竜王国 マイハウス リビング~

 

「まず、腕がこうなったのは、私がもう少し小さい頃に、プラチナドラゴンの巣の方に行っちゃったからです」

 

そう言いながら、閃華は失った片腕の付け根の辺りに手を当てる。

 

「その時は、お姉ちゃんとかくれんぼをしていて、お姉ちゃんに見つからないように、奥に進んでいきました」

 

~回想~

 

「ここまで来れば見つからないかな?」

 

「閃華!そっちの方は駄目!」

 

お姉ちゃんが急に叫んだと思ったら、いきなり、私がいたところに影が出てきて、

 

私がその方向を見ると、『プラチナドラゴン』がいたんです。

 

「えっ?」

 

その直後、右腕が急に無くなって・・・

 

そしたら、お姉ちゃんが『プラチナドラゴン』を蹴って、そのまま遠くに飛んでいって。

 

「お姉、ちゃん?」

 

私がそう言ったら、お姉ちゃんが少しあせった表情で、

 

「腕の傷口を見せなさい!」

 

っていいながら、回復薬を取り出して、私の傷口にかけた後、

 

「少し痛むだろうけど、大丈夫?」

 

「う、うん」

 

「ならよかった。さあ、村に戻りましょう」

 

そういって、お姉ちゃんは私を持ち上げて、そのまま家に帰ったの。

 

~回想終了~

 

「それが、私が右腕を失った時の話です」

 

「プラチナドラゴン・・・またおまえか・・・いや、何でもない、続けてくれ」

 

思わずドールがそう呟いたのが聞こえたのか、閃華はその事にたいして何か言おうとしていたが、

 

その前にドールがそういって、、閃華の方を見る。

 

「・・・わかりました。それじゃあ、それから何年かした、今月の最初の方のことになります」

 

~回想~

 

その日は、お姉ちゃんが少し遠くにでかけていて、大人の男の人も全然いなくなってて、

 

そしたら、変な人達がいっぱいきて、

 

残った大人の男達が武器をもって、頑張って女の人や、私みたいな子供を逃がそうとして立ち向かったんですが、

 

すぐに全員殺されちゃって、そしたら、その人達が、檻みたいなのの中に私達を入れて、

 

そのまま荷車でこの国まで連れてこられたんです。

 

そして、それから少しした後、急にその檻みたいなのの中から出されて、首輪を付けられてから、

 

大きなお屋敷の前につれてこられたと思ったら、頭を何かで叩かれて意識を失って、

 

気が付くと、鉄格子のある、小さな部屋に倒れてて、

 

そしたら、太っていて、キラキラしたものをいっぱいつけた男の人が、ニヤニヤしながら、私の事をそこから出して、

 

「こっちにこい、貴様に最初の仕事がある」

 

といって、それから少ししたところにある、木で出来た扉の前にたたされた後、中に入れられました。

 

「これから二日間、貴様はそこで、なにもせずに立っていろ。動くことは許さん」

 

そう言うと、男は鍵を閉め、そのまま去っていきました。

 

~回想終了~

 

「二日間何があったのかは言いたくありません。

 

それから二日後に、左目、その一日後に左足を無くして、それからすぐに捨てられました」

 

「・・・その屋敷の材料ほどんなのだった?」

 

「えっと、確か石が積み上げられてて、まわりに比べて色なんて全然ない、そんな感じだったと思います」

 

ドールはそれを聞くと、ゆっくりと立ち上がった後、

 

「そうか・・・その足とかじゃ不便だろ?明日までに最低足だけは作っておくから、今はゆっくりと寝てな」

 

と言い、扉を開け、それから、閃華を持ちあげた後、ベットのある部屋に連れていく。

 

「ドールー!準備出来た?」

 

玄関の方から絆がそう言うのが聞こえる。

 

「そろそろいく!さてと、そんじゃあ、俺らはやることがあるから、先に寝てな」

 

そんな絆の声に反応した後、ドールは閃華にそう告げて、そのまま部屋を出る。


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