~騎竜王国 入り口~
「そこの貴様ら!止まれ!」
あれから一時間後、ドール達は全力で走り、騎竜王国の入り口から、普通になかに入ろうとしたが、
近くにいた騎士風の男に声をかけられる。
「ん?どうした?」
ドールが疑問そうに騎士風の男に聞くと、男は呆れながら、
「どうしたではない、中へ入るためには通行許可証か、身分を証明できるものがないといけないこともしらんのか?」
と言う。
「・・・そういやそうだったっけか、ねえ、それって今ここで作れるか?
道中白いドラゴンに襲われて、そんときに無くしちまったんだ」
それにたいして、ドールは嘘と本当の事を混ぜながら言う。
「白いドラゴン?まさか、プラチナドラゴンにでも襲われたのか?だとしたら災難だった、な?」
そう言いながら、男はドールの腕を見て固まる。
「・・・おい、その腕に刺さってるのは、プラチナか?」
少しして、男がドールの腕に指をさしそういうのにたいし、
ドールが疑問そうにそちらを見ると、プラチナの破片が刺さったままだった。
「あっ」
思わずそんな声を出すドール、そして、そんなドールを哀れむような視線が男からあびせられる。
「・・・だから治すって言ってたのに、バカ」
それに追い打ちをかけるように、絆がそう言うと、プラチナの破片をその場で抜き、すぐに回復させる。
「・・・それで、冒険者用のカードでもいい、作ってもらえるか?」
そんな光景を見ていた男がまた固まっていたので、ドールが声をかけると、
「!? あ、あぁ、今準備する、少し待っててくれ」
と言って、入り口の近くにある扉をあけ、なかに入っていくが、それからすぐに、カードのようなものを持ってくる。
「ここに名前を書いてくれ、それ以外は書かなくていい」
そして、そのカードを二人に渡し、羽ペンもどきも渡す。
「名前だけ?」
ドールは疑問そうに思いながらも、自身の名前を書いていく。すると、自動的にステータスが表記され始める。
「それで大丈夫だ。彼女の方もできたかな?」
そう言って絆の方を見る男にたいし、絆はにっこりと笑みを浮かべ、
「うん、問題ないよ!」
といったあと、
「それで、これで通してもらえるのかな?」
と言って、カードを差し出す。
「おう、少し待ってくれ」
そう言いながらドールと絆のカードを確認したあと、
「入っていいぞ」
と言いながら、扉を開ける。
「それと、犯罪を起こした場合、そのカードが紅く染まるからな?」
扉がしまる前に、男が注意してくる。
「そうか、きょうつけさせてもらうよ」
ドールが言い切ると同時に、扉はバタンという音と共に閉まるのだった。
絆が全然喋らない、どうしよう・・・でもきっと次回は・・・!