女神様と召使いの転生物語   作:血濡れの人形

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サブタイが思い付かなかったんです。でもたぶん間違ってはいない、かな?


三ページ目 理解と食事

「・・・さっきはごめんなさい。それと、教えてくれてありがとう」

 

男の首をはねた少女は、振り返りそう言う。

 

「きにすんな、それで、これからお前はどうすんだ?」

 

「・・・しばらく旅をする。耳と尻尾さえ隠せれば良いだけだから。それと、お前じゃなくて涼華(りょうか)」

 

そう言って、絆の方を見て、

 

「貴女、ほんとに人間?何だか違う気がする」

 

と言うが、絆は特に表情を変えずに、

 

「気のせいだよ!」

 

と言う。

 

「そう、それじゃ、私はこれで・・・」

 

そこまで聞いたあと、涼華は去っていった。

 

「・・・さてと、どうすっか、とくにここの情報」

 

「諦めて町を探そうよ。お金の価値が知りたい」

 

「・・・そういや、死体漁れば出てくるかね」

 

「触りたくないよ?私」

 

そう言いながら、絆は死体から距離をとる。

 

「わかってたよ、少し待っててくれ、一分で終わる」

 

~一分後~

 

「ふむ、こいつらの持ってる種類は、銅貨、銅板、青銅貨、青銅板、銀貨に銀板、最後に金貨っと」

 

「・・・あぁ、なるほど」

 

ドールが全ての死体を調べ終わると、絆はなにかを思い出したようにそう呟く。

 

「どした?何か思い出したのか?」

 

疑問に思ったのか、ドールが絆に聞くと、

 

「うん、この世界についてね」

 

と、絆は答える。

 

「・・・あっ」

 

そして、それを聞いたドールは、そんな声をだしたあと、

 

「ここ、絆の担当世界か!そういや、金の価値も同じだな、だとすると、金貨の後に金板、白金貨、白金板だな」

 

と、先ほどえられなかった情報を出していく。

 

「そうだね、そして、ここはたぶん獣の森の西側、さっきの村は天野の家系の村ね」

 

「確か、ここを中心に、北西側に帝国、南西側に騎竜王国、東側全体が魔界だったな」

 

「うん、魔界は魔王、でも今はいないと思う。帝国は帝王ガルム、騎竜王国は騎竜家の誰だたかがおさめてるはず」

 

そういうと、二人はうなずいて、

 

「「騎竜王国に行こう」」

 

と、声をあわせていう。そして直後、

 

グー

 

という音が、絆の方から聞こえる。

 

「・・・」

 

「その前に、腹が減ったから飯だな、パンとミルクでいいか?」

 

「うん・・・」

 

そして、ドールはそれを聞かなかった事にして、絆にたいしてそういい、パンと牛乳を取り出す。

 

「ほら、あんぱん、食うだろ?」

 

「もちろん!ミルクとあんぱんは最強!」

 

絆はそういうと、ドールからあんぱんをもらい、そのまま食べ始める。

 

「全く、慌てて食うと喉にt「ングッ!」言わんこっちゃない、ほら、大人しくこれでも飲んどけ」

 

ドールが注意しようとした直後、絆はそんな声をあげるが、ドールは牛乳を絆に渡し、絆はそれを飲み、

 

「ぷはー、あー、死ぬかと思った!」

 

と言いながら、牛乳の入ったコップを近くにあった切り株の上におく。

 

「ハッ、神の死因があんぱんによる呼吸困難とか笑うしかねえ」

 

「むぅ~、笑い事じゃ無いよ!」

 

「そうか?案外笑えるし、まずその程度で俺が殺すわけ無いだろ?」

 

そう言いつつ、ドールはあんぱんをかじり始める。

 

「そうだけど、なんか納得いかない・・・」

 

それに続くように、絆もあんぱんを食べ始める。

 

それから数分後、森の中から何か叫び声のようなものが聞こえたが、それはまた別の話。




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