女神様と召使いの転生物語   作:血濡れの人形

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すっかり存在を忘れてた作品を投稿!


二ページ目 異世界で、情報なんて、もらえない

~???の村近く~

 

あれから数分後、ドールはすぐ近くに人の気配を感じた。

 

「ドール、見えてきたよ」

 

絆が指差す先に、薄暗くて見えにくいが、人工的な建造物が見えた。

 

「うっし、後少しだな」

 

そういって、ドールは絆をゆっくりと地面におろすと、自分のポーチを漁り始める。

 

「さて、この世界ではこいつら、いったいいくらで売れるかねぇ」

 

それからすぐ、ドールは様々な種類のインゴットを取り出す。

 

「相変わらず、そのポーチは不思議がいっぱいだねぇ」

 

「そんなこと言うなって、まあ、特に否定できんがな!(ドヤァ」

 

ドールのドヤ顔にいらついてか、絆はおもいっきりグーで殴る。

 

「あだっ」

 

「そんなことより、準備が終わったならとっとと歩く!」

 

「へいへ(ボンッ」

 

ドールが返事をしている途中に、村の方から爆発音が聞こえ、さらに、クレーターが見える。

 

「・・・めんどくさ」

 

ドールがそう呟くと、直後、後方から声をかけられる。

 

「おい!そこの平民!貴様らはあの獣共に雇われたんだな!」

 

その声の方向を見ると、そこにはすっごくぷよぷよした体型の金ぴかな指輪等をつけている男と、

 

それを守る、騎士のような装備をした数十名がいた。

 

「いや、ちげえですけど」

 

と、ドールがいうと、そいつは、

 

「貴様のような平民が私にくちごたえするな!ん?お前の隣の女はすげえかわいいじゃねえか、

 

そいつを俺に寄越せばさっきの件に関しては取り消してやる!その女を寄越せ!速く!」

 

と、叫びながら絆の事を手招きしている。

 

「その様なボロボロな平民と一緒にいるより、私といた方が得だろう!」

 

ちなみに言うと、ドールの服がボロボロな理由は、ここに来る途中に、絆に当たりそうな枝を折りながら、

 

所々に仕掛けられたワイヤートラップの様なもの外す時についたものだったり、

 

爆裂魔法(イオランク)が地面に罠として設置されていて、それをドールがかばった結果だったり、

 

ドールの背中にいた絆が前に移動しようとした結果だったりと、なにかと言って絆が理由だったりする。

 

「・・・あ”?」

 

あっ、やばい、絆が切れた。ドールがそう思った時にはもうすでに時遅し、

 

「なにふざけたこと言ってんのよ!貴方みたいな脂っぽいやつなんかより、ドールのほうがよっぽどいいわよ!」

 

「おいばか絆、それだと面倒ごとのもとになりそうなこというと「おい貴様!」うっせえ!おめえが原因だろうが!」

 

絆の言葉とドールの言葉が引き金となり、ついに男が切れる。

 

「全員、男の方は殺せ!女の方は捕まえろ!俺好みの女に調教してやる!」

 

「・・・は?」

 

直後、騎士達がドールに襲いかかる。

 

「・・・それってさぁ、人の恋人に手ぇ出すってことか?なぁ!」

 

それにたいして、ドールはそこら辺にあった木の棒を使いすぐ近くまで来ていた騎士の鎧ごと首の骨をへし折る。

 

ゴキャ

 

「・・・で、次は?」

 

ドールが少し殺気を出しながら話しかけると、騎士達はゆっくりと下がり始める。

 

「ドール、あの脂っぽいの残しといて、私が絶望を見せてあげるから・・・!」

 

そんな光景を横目に、絆がそう話しかける。

 

「あいよ、さてと、行くぞ雑魚共」

 

絆の言葉に反応した後、再びドールは騎士達の方を向き、ニタァと笑みを浮かべる。

 

「ヒッ!」

 

ドールの笑みを見て、何を感じたのか、数名の騎士達はそんな小さい声をあげて、剣を落としてしまう。

 

そのすきに、木の棒を投擲して騎士の頭部に突き刺す。

 

「ひとぉり」

 

そして、最初に首の骨をへし折った騎士の持っていた剣を投げ、二人の首をはね飛ばす。

 

「さんにぃん」

 

その後、地面に手を突き刺して、そのままたたみがえしの用量で手を上げる。

 

そして、そのまま倒れた地面に七人が押し潰される。

 

「じゅうにぃん」

 

後五人ほどになったとき、ドールは背後から殺気を感じ、横に一回転する。

 

スパン

 

そんな音と共に、先ほどドールのいた場所の近くにあった木に無数の切り傷が付き、

 

付近にいた騎士たちも切り刻まれる。

 

「うへぇ、全滅かよ・・・」

 

そういって、ドールが手で頬を拭うと、その手には血が付いていた。

 

「ったく、誰だ?こんなことしたのは」

 

そういって、ドールは殺気を出した人物をさがし、見つける。

 

「閃華を・・・妹をどこにやった・・・貴様らっ!」

 

両手に木の枝を持ち、その先端部分を赤い液体が滴り落ちる。その持ち主は、銀髪の、金色の目をした、

 

猫耳と尻尾のようなものがある少女だった。

 

「・・・まさか、あの木の枝で、俺はダメージくらったのか・・・?」

 

いや、そんなはずはない、と、頭のなかで否定した後、でも、もしかしたら・・・と、考える。

 

「村の皆も、戻ってきたら、村そのものが無くなっていた、だれだ、村に、皆にあんなことをしたのはっ!」

 

それをきき、少し考えた後、ドールは男の方を指さし、

 

「あいつかな、さっき攻撃したのは、おそらくあいつの雇った魔法使い辺りだろ、つまりあいつが全部悪い」

 

それを聞いてか、猫耳少女は男の方を向く。

 

「な、なんだ!貴様のその態度は!私を誰だと思っている!私h」

 

男はなにか叫んでいたが、それは途中で首をはねられた事で最後まで言えず、地面には首が一つ、転がる事となった。




猫耳は正義!(個人の意見です)

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