女神様と召使いの転生物語   作:血濡れの人形

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久しぶりに投稿。


十八ページ目 とりあえず昼食食べてから考えよう

~マイハウス~

 

「というわけでお昼作って」

 

これが家に帰った直後の絆の一言。

 

ちなみに時刻は十一時五十分である。

 

そして朝食は七時ごろである。おなかが減ってもおかしくはない。

 

「何がというわけなのか詳しく聞かせろ」

 

「あの、たぶんもうそろそろ十二時だからだと思います」

 

「正解だよ閃華ちゃん!鈴ちゃんと話してたからもうお昼を作り始めていいころだよ!」

 

「ちゃんずけしてやるなよ!これでもあの人お前より年上だぞ!?せめてさんにしろ!」

 

「フッフッフ、そこは抜け目なしですよ。許可はとったからね!」

 

本人いわく堅苦しいのが嫌いらしい。

 

まぁ、本人が許可したならもはやなにも言うまい。

 

「はぁ、それじゃあ作ってくるが、なにか要望はあるか?」

 

「じゃあおにぎりで!」

 

「了解、具はなにがいい?閃華もなにか食べたいのあれば言ってくれ」

 

そういいながら、ドールは調理場のドアを開ける。

 

「え?えぇっと、鮭でお願いします」

 

「私ツナマヨ!あれおいしいし!」

 

「はいよ。そんじゃ、しばらくまってな」

 

二人の注文を聞き、ドールは厨房に入っていくのであった。

 

~料理中~

 

「できたぞ。結構作ったから、焦らずに食えよ。

 

味は鮭とツナマヨと昆布とウィンナーだな」

 

そういいながら、ドールは三つの皿を持って厨房から出てくる。

 

「思ったのですが、一体どこからこれだけの食材を出しているのでしょうか」

 

「気にしてはいけないぞ。七不思議みたいなものだと思っておけばいい。

 

もっとも、それほど多くあるわけではないがな」

 

とても大きな嘘である。食用の動植物がかなり多くある。

 

動物は、各十頭ずつ、野菜などは、十ダースほどある。

 

とはいっても、あくまで現在食べられるように加工されてるのが、という意味だが。

 

加工されてないのはそれにプラスして各二十頭分ほどである。

 

野菜は増えない。だって畑がないですから。種とクワとジョウロあるから、

 

作ろうと思えば作れるけれど。

 

閑話休題

 

「まあ、気にせず食べるといい。ほら、そこのやつみたいに」

 

「え?」

 

ドールが指さした方を見た閃華は、

 

「んむ?」モキュモキュ

 

小さく首をかしげながらお握りを頬張る絆を見る。

 

「というか絆、おまえ、きちんといただきますはしただろうな?」

 

ドールは絆を見ながらそう尋ねる。絆は食べているものを飲み込むと、

 

「なにいってるのさ、言わないとごはん抜きにされるんだから、当然言うって」

 

と答える。本人、一回それでごはんが出てこなくってガチ泣きしたため、

 

記憶に濃く残っているのだろう。

 

「ならいいがな。それじゃあまぁ、俺たちも食おうか」

 

「はい」

 

そういって、二人は手を合わせると、

 

「「いただきます」」

 

といって、それぞれ食べ始めるのだった。


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