女神様と召使いの転生物語   作:血濡れの人形

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十六ページ目 冒険者ギルドにて

~冒険者ギルド~

 

ドール達は、冒険者登録をするために、冒険者ギルドに来ていた。周りを見れば、様々な武器を持つものがいる。

 

「さてと、とりあえず受付まで行くか」

 

閃華が、あまりの人の多さに怯えているのか、動かないのを見て、ドールはそう言うと、閃華の手をひく。

 

「それじゃあ私はこっち!」

 

そんな二人を見て、絆は、ドールの閃華の手を繋いでいないほうの手を握る。

 

「全く、ほら、早くいくぞ?」

 

ドールはそう言うと、そのままの状態で受け付けにいく。

 

すると、そこには一人の困っている女性と、その女性の前で、なにやら文句を言っている男が居た。

 

「なぁ、聞いてくれよぉ、この間パーティー組んだやつがよぅ、

 

回復魔法使えるくせに、一切回復してくれねぇんだよ」

 

「そんなこと言われても困りますよ。ここはお悩み相談なんてやってないですから!」

 

「あぁ?そんなこと言ったって、どうせ暇なんだろぉ?冒険者になりたがるやつなんて、この頃いやしねぇんだから」

 

男のその言葉をきき、女性は、

 

「それだけだったら本当に文句なんて言いませんよ!こっちは書類仕事だって溜まってるんですから!

 

て言うかいい加減そこをどけや!」

 

と言って、男を遠くに殴り飛ばす。そして、その方向には、止めようか悩んでいたドールがいて、

 

ドールは咄嗟に、男の急所を蹴り、そのまま天井すれすれまで男を飛ばしたあと、入り口に向けて再び蹴る。

 

「だぁ~びっくりした。受付さん、流石に、新人になりたいやつがいるときに、その行動はまずいと思いますよ?」

 

ドールがそう言うと、受付の女性は、ピクリと反応したあと、

 

「す、すみません!この頃、冒険者になろうとする人が少なくって、並んで待っている人が、

 

大抵さっきみたいな人だから、そのまま投げてしまいました!」

 

と言いながら、ドール達に謝罪する。

 

「いや、まあ問題はないんだが、とりあえず、登録出来るかな?」

 

ドールはそう言いながら、受付の近くに、二人を連れて歩いていく。

 

「はい!それでは、この玉に触れてもらえますか?」

 

受付の女性は、そんなドール達を見ながら、紫色の玉を取り出す。

 

「それと、とりあえずこの玉の説明をさせていただきますね。

 

この玉の名前は鑑定球(かんていきゅう)、触れた人物のステータスや能力を見ることからそう言われています。

 

この玉で出る物は、ステータス、その人物の持っている特殊な能力、犯罪を犯したかどうかの三つに分けられます。

 

なお、ステータスプレートと言うものがあり、そちらのほうは、触れたときに私の方から渡させていただきます。

 

なにか他に、聞きたいことなどはございますか?」

 

受付の女性が言い終わったタイミングで、ドールは、

 

「そう言えば、これって他人に見せることってあるのか?」

 

と、受付の女性に聞く。受付の女性はそれにたいして、

 

「いえ、確認できるのは本人だけです。パーティーを組むときは、場合によっては見せることがあります。

 

また、その場合でも、能力だけは見られません。能力に関しては、自分自身で言わない限り問題はありません

 

不安だと言うのなら、今実際にやって見せましょうか?」

 

受付の女性はそう言うと、鑑定球に手を置く。

 

「まぁ、私はもうすでにステータスプレートは持ってるんですがね。ほら」

 

鑑定球が薄く光ったが、反応はそこで終わり、受付の女性は、ポケットからステータスプレートを取り出して見せる。

 

そこには、

 

名前 空野 鈴(そらのすず)

 

体力 1.000.000.000.000\100.000.000.000.000

 

筋力 測定不能

 

器用度 測定不能

 

視力 右 3.0 左 3.0

 

魔法攻撃力 測定不能

 

魔法防御力 測定不能

 

素早さ 測定不能

 

魔力量 999.999\999.999.999.999

 

という風に表記されていた。




はい、最後の最後で変なの出てきましたね。あの人のお話は次回をお楽しみにと言うことで!

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