女神様と召使いの転生物語   作:血濡れの人形

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十二ページ目 義足製作と休憩

~マイハウス~

 

ドールは家につくと、絆の方を向き、

 

「さてと、絆は先に寝てていいぞ。義足とかは俺しか作れんだろう?」

 

と言い、作業用の部屋を探そうと移動した直後、絆が、

 

「そうだね、それじゃ、また明日」

 

と言って、頬にキスをする。

 

「なっ」

 

いきなりで一瞬驚いたが、その間に絆は自室へと戻ったため、

 

ドールは気持ちを切り替え、作業部屋を探しに歩き始めるのだった。

 

~マイハウス 石造りの部屋にて~

 

ドールは、家の部屋の中から、一番頑丈そう(と言うより燃え移らなそう)な部屋を探しだし、

 

「さてと、とりあえずは鉄で作っておくか。あの金属とかは色々と準備が必要だしな」

 

そう言いながら、ドールは鉄を取りだし、さらに、昔に作った溶鉱炉や、金属の加工に必要な器具を揃えていく。

 

「まず作るのは外装だな、細かいパーツは製作するのに目がいたくなっていくるし・・・」

 

~十分後~

 

「後はここをこうして」

 

~さらに十分後~

 

「うっし、細かい部品作るか」

 

~日が登り始める頃(大体五時間ほど)~

 

「脚は出来た!眠いから俺は寝る!」

 

ドールがそう言いながら、そのまま地面に倒れこみ、寝息をたて始めた直後、

 

「ドール!おはようだ・・・よ?」

 

絆が部屋のなかに入り、地面で寝ているドールを見て、苦笑いを浮かべ、

 

「全く、こんなところで寝てると風邪引いちゃうと思うんだけどな?まあいいや」

 

と言いながら、ドールの頭を少し持ち上げ、その隙間に脚を入れる。

 

「これ、一回やってみたかったんだよね」

 

絆はそう言いながら、ドールの頭をなでなでして、

 

「お疲れ様、そして、これからもよろしくね」

 

と言う。

 

「あぁ、これからも頼むぞ、絆・・・」

 

直後、ドールが返事をしたと思い、聞かれた恥ずかしさからか、絆はまるで茹でたタコのようになる。

 

しかし、ドールがそのまま、穏やかな寝息をたて始めたため、意識を戻し、頬を膨らませると、

 

「むぅ、聞かれてたんじゃないかってびっくりしちゃったよ」

 

と言いながらドールのほっぺを突っつき始める。

 

~その頃の閃華~

 

「ふわぁ~・・・あれ?なんだかふかふかして・・・って、これ、ベットですか?それにここは・・・?」

 

目が覚めると、知らないところにいた閃華は、周りの状況を確認すると、

 

「暖かい・・・」

 

と言いながら、そのまま再び布団を被ろうとして、

 

「あれ?これなんだろう?」

 

と言いながらも、よほど眠気が残っていたのか、考えることをやめ、再び眠りについた。

 

それから一時間後、ドールの目が覚め、そのまま起こそうとして、

 

思わず起こすのを躊躇うほどに、可愛い寝顔だったらしい。


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