俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど? 作:春の雪舞い散る
② 天使の羽で
「 スタミナ増強、筋力アップは自主トレでしてもらいアタシ達が付き合うトレーニング内容を話す前にプレイスタイルの見直しは受け入れられる?
これについてもやっぱり押し付ける訳にはいかないから聞いておきたいんだけどどうかな?!」
そうアタシが聞くと
「 そうした方が良いならそうするしまだこれが僕のプレイスタイルだって思えるほど固まってもいないからね? 」
と、言う答えをもらい
「 さっきの問題点が克服されてきたらとれる戦術も増えるけど今の戸塚にお勧めするのは打ち合いをしない、だよ 」
そう言ったら多分力強いラリーの応酬をイメージしていたのだろう戸塚には通じなかったようで
「 つまり相手に強打させないテニスをしなさいってことね? 」
そう雪乃が解説してくれたので
「 確かにベースラインでの迫力のあるラリーの応酬に憧れるのはわかるけどまともに打ち合ってたら少々のテクニックじゃ最終的にスタミナ切れになるよ? 」
そうアタシが言ったら
「 う、うん… 試合でスタミナ不足を感じるかな? 」
そう言ってうつ向く戸塚に
「 だからこその提案なんだよ、戸塚
筋力やスタミナなんてちょこちょこっとやって簡単に身に付くものじゃないよね?
そこでまず先に身に着けて欲しいのがサーブのコントロールとキックサーブとスライスサーブのマスター
サービスゲームを落とさないって事は勝つためには必須でしょ?
サービスエース狙いは勿論リターンエースなんか決められちゃダメだよ? 」
そうアタシが言うと
「 それができればサービスゲームの主導権は握れそうね? 」
と、またしてもユキぺディアさんの解説が入り
「 そして強力な武器を手に入れたらダッシュしてボレー攻撃 」
「 サーブ&ボレーね? 」
そう間髪入れずにに雪乃が答え
「 打ち合いにさせない為の速攻で、別に打ち合いをしないと言っても消極的な戦術をとれって訳じゃないんだよ?
そう、ゆーなれば攻撃は最大の防御ってやつだよ 」
と、言うアタシに合わせて
「 迫力と言うよりは決まれば鮮やかと言われる戦術ね? 」
そう捕捉してくれたから
「 後は勇気を出してネットを制しムダに走り回らないようになりとどめのストップザボレーとロブ 」
「 ベースラインに居るときはストップボレーで前に出ようとしたらロブで追い返すってわけね? 」
雪乃言葉に頷き
「 勿論、これらを完璧にマスターするのは容易じゃないけどサーブ & ボレーを確立するだけでもサービスゲームをとれる確率はぐんと上がると思うよ? 」
そう言って締め括ると
「 じゃあまずはサーブの練習とサイドステップを強化の為の練習すれば良いのかな? 」
そう聞かれたから
「 後は… ループスイングの取り入れかな? 戸塚はテイクバックはストレート派だよね? 何で」
そう聞いたら
「 戻りが早いから… かな? 」
そう答える戸塚に
「 そんなに違うかな?それにソフトボール何か良い例だよね?
アタシソフトボールに詳しくないけどソフトボールのピッチャーの投球フォームも言わばループスイングなんじゃないのかな?」
「 私もそれほど詳しくはないけど打球を早くするにはテイクバックを大きくしろと言われるのだから間違いではないしスピンの効いたボールは相手もてこずるはずよ? 」
雪乃にそう言ってもらい
「 どうかな、アタシの提案? 勿論これで戸塚が求める強さが手に入るかはわからないよ?
だからアタシにできるのはあくまでも提案だしいかなる方法をとろうとも最終的には戸塚が頑張るしかないんだよ」
そう言って今度こそ本当に言葉を区切ると
「 わかった、八重ちゃんの言った事は大体僕の悩みに一致してるからプレイスタイルを変えてみるよ 」
そう答えが返ってきたから
「 練習はいつから?時間帯は?期間はどれくらいの予定? 」
アタシがそう聞いたら放課後は部活の練習があるからお昼休みにとの事
「 なら明日のお昼にはトレーニングプランをたてておきます、それでよろしいですね? 」
そう戸塚に問い掛けると
「 はい、それてお願いします 」
そう言って頭を下げると練習に戻っていったがなせか由比が浜が一人で興奮していたが気にしないで
「 あーっ、そーいやラケットどーしよーかな? 今持ってるの貰い物でグリップ太いから扱い難いんだよね… 」
そうぼやいて頭を掻いてたら
「 私が今はもう使かわないラケットがあるから今日の帰りにでも見にいらっしゃる? 」
雪乃のその美味しい提案に
「 あーっ、八重ちゃんばっかしずるいあたしもゆきのんのお家に行きたいっ! 」
( って何で家に行くのが主目的なんだよ? )
そう思ってた