俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど? 作:春の雪舞い散る
② ニョタ師弟コンビ誕生?
「 僕の名は黒子テツナ、大学二回生で親の趣味である中国拳法をかじってますしイグナイトと呼んでますがその実、通背拳と呼ばれる技なんですよ、あの技は 」
そう言われてもその違いがさっぱりわからないアタシが首をコテンと倒してると黒子さんが笑いながら
「 まずは通背拳の実演からしましょう 」
そう言ってキセリョに腹の辺りにバスケットボールを持たせる物凄い気合いと共にボールに掌打を打ち込んだら何故かから打をくの時に曲げて悶絶してるキセリョを見下ろして
「 緑間君、申し訳ないのですが練習の邪魔になるそれを脇においてもらえますか? 」
と、言うのを聞いて
( うわっ、あのキセリョが材木並みの扱い受けてるよ… )
そう思って驚いてたら
「 テツナの涼太の扱いはいつもこんなものだよ 」
そう言われて
「 残念イケメンだったんですね? キセリョって…
なんっつーかアホ?まぁアホ可愛いって言われてるアタシが偉そうなことは言えないんだけとさ 」
そう言って肩をすくめると
「 ですが、進学校の総武の生徒さんなら頭は良いのでしょ?
黄瀬君はそちらの意味でも残念な人ですからね? 」
そう言って透き通る笑顔で微笑んでいた
緑の人からドリブルの基礎をから習い、キセリョは3Pはイメージが大事って教えてくれた
「 今、ここでこう投げれば入るってイメージができたらそれを実行する 」
そう、教えてくれた
暗くなるまで練習して試しにキセリョの前でサイドステップしてみたら
「 消えた… 」
そうきせりょが呟いたから
「 消えた訳ではないのだよ、涼太… だが、俺もお前の位置で見ていたら消えたように感じたと思う 」
「 ただのサイドステップですよ、黄瀬君… ですが、身体の小ささとそれ故の体重の軽さからの素早い切り返しでサイドステップされたら一瞬見失うのも無理有りません
フットサルの仲間からは蜃気楼の猫、そう呼ばれらしいですから十分に身長のハンディを補えると思いますよ? 」
そう言われて感心されていた
その特訓を三日受けて望んだ球技大会
もちろん習った事を完璧に修得… できる訳はないけど学校の球技大会なら十分に通用するとお墨付きをもらって望んだアタシの髪は既に深紅に染まっている
「 ジャンプボール、行かせてくれるんだろ? 」
そう挑発的にサガミン言って望んだけどアタシを見て侮った敵チームは眼中になく驚異的なジャンプ力でボールを奪うと呆気にとられている会場を尻目にドリブルでゴール下に走り
「 もらいっ♪ 」
そう言って決めたダンクショットだけどあり得ないものを見た…
そんな感じでポカンとしていたけど興奮した結衣の
「 八重ちゃん、スッゴーいっ! 」
と、そう絶叫すると我に返った会場が興奮の坩堝と化しコートのメンバーはアタシの実力を認めアタシについてきてくれた
しょせんサガミンは、コートの外でギャンギャン吠えてるだけだからな
対戦相手を圧倒的な実力差で撃破していき決勝戦
優勝候補の3ーCは、女子バスのレギュラー三人がいるけど女子バスのレギュラーが校内の球技大会にバスケチームに入れる時点で総武の女子バスのレベルがね…
それに引き換え、奇跡の世代に見出だされ鍛えられ悔し涙をバネにして力に変えたアタシの敵じゃなく2ーFを優勝に導きバスケ部に勧誘されている
もちろん沙希と優美子が中心になった女子バレーチームに隼人と戸部の男子バスケチーム
それに続いて大岡、大和の男子バレーチームも優勝して2ーFが完全制覇して終わった球技大会だったけどアタシに恥を掻かせたいアンチ八重派の目論見は完全に外してやった反面
思い切り目立ってしまったアタシの周囲は騒がしくなり
「 ナンでこうなったっ! 」
そう言って頭を抱えているアタシガイル