俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど? 作:春の雪舞い散る
黒子のバスケ、黒子テツヤのニョタバージョン、黒子テツナと出会いイグナイトを伝授されます
テツナと言う名は有名だと思っていますが?
① 八重とテツナ
球技大会にバスケを押し付けられたけど、誰も練習には付き合ってくれないから一人壁に向かってパスの練習とフリースロー用のゴールに向かって投げていた
「 クソッ… なんでアタシがこんな目に遭わなきゃいけないんだよ? 」
クラスの女子バスケチームが嫌がらせでアタシを巻き込んだくせに練習は完全にハブられ…
誰かバスケを教えてくんねーかなと思って来たストバスもチビすけのアタシの相手をしてくれるヤツは誰一人居ない
仕方無いから見よう見まねでやってるけど、ムカついた状態でやったって練習に身が入らないしそもそもアタシにはバスケボールは大きすぎる…
「 ?、どうしたテツナ? 」
赤い髪の青年にそう言われてほっそりとした白い指で指し示す青い髪の女性が
「 あの小学生の女の子が気になりまして…
少し離れたところでストバスが賑わってるのに何でそちらに行かないのか思ったのですが… 」
思案顔でそう答えると然程ズレているとも思えない眼鏡を直しながら
「 そんなものはあの子が小さいから指導しようと言う気の無いヤツが仲間に入れる訳ないのだよ
見たところ全くの初心者のようだしね 」
そう眼鏡の青年に言われて
「 そうですか… 何やら訳有りで泣きながらぶつぶつと呟きながら繰り返してますからこのまま放っておいたらあの娘はバスケが嫌いになりそうで… 」
そう悲しそうにテツナと呼ばれた青い髪の女性が言うと
「 全く… テツナは物好きと言うかお人好しだな… どうした慎太郎まで黙り込んでしまって… 」
と、赤い髪の青年が怪訝そうに言うと
「 いや、あの女の子をどこかで見たことがあるような気がしてなら無いのだよ 」
そう話すのを聞いた茶髪の青年が
「 あーっ、俺もどっかで見たことあるっす 」
そう話して居ると彼等の目の前で女の子の髪は深紅に染まり急に彼女から繰り出されるパスが鋭さを増し全く届かなかったフリースローが届くようになり始め
「「 比企谷八重っ! 」」
二人が思わず声を上げると赤い髪の青年も眉ねを寄せて
「 フム、比企谷八重… その名前なら僕も最近聞いた覚えがあるな… 」
赤い髪の青年がそう答えると
「 赤司が耳にしててもなんの不思議もないのだよ… 何せあの子比企谷八重、本名比企谷八幡と言う男子高校生がTSにより少女化した医学界も注目している少女なのだよ 」
と、眼鏡の青年が言えば
「 俺はさっき見たように興奮したり入浴や洗髪で温度が加わると髪の色が変わる不思議な女の子の話を聞いたンすけど実際にその子をお目にかかれるとは思ってなかったっすけどあんな小さい子だったのはさすがに知らなかったっすよ 」
そう言って驚く茶髪の青年を無視して
「 ち、ちょっと待って下さい緑間くん…僕の聞き違いでなければ男子高校生がと聞こえたのですがそれはつまりあの子は高校生なんですか? 」
そう聞かれた緑間くんと呼ばれた青年は
「そうなのだよ、あの子は見た目は小学生の女の子ではあっても千葉県立総武高校に通う女子高生なのだよ 」
「 比企谷八重… テニスの腕はかなり達者だと雪ノ下陽乃が自慢気に話していたのを適当に聞き流していたのだがまさか直接関わる事になるとはね… 話し次第ではテツナが見てあげなさい」
と、言われて
「「俺もすごく気になるんだけど?」」
二人がそう声を揃えて言うので
「 テツナは護身用にイグナイトとイグナイトパスを指導しなさいあの身体ではヤバイのに目を付けられでもしたら目も当てられない事になるだろうからね
後はフットサルで君の得意技のミスディレクトに近い技を使ったらしいからそのスタイルをもみてあげるといい 」
そう言ってその女の子… つまり比企谷八重であるアタシそっち除けで話しは進んでいたらしい
「 涼太はフリースローを見た感じではスリーポイントはお前と同じタイプになるから見てあげなさい
ただし、モデルにスカウトするつもりなら雪ノ下陽乃に聞いてからにする事をしなければあの女と必ず揉めるからな?
僕のこの警告を無視した場合は僕は一切関知しない
慎太郎も雪ノ下陽乃と彼女の主治医の葉山女教授の許可を得ることが僕からの条件だよ…無理もない話だけどかなり不安定な精神状態に有るらしいのだからね
慎太郎はパスカットと、ドリブルを見てあげれは良いよ、体力にかなり難があるらしいけどテニスとフットサルを器用にこなす才能はかなり面白い素材だから鍛えたらぜひともストバスを一緒にしてみたいものだよ
特にテツナと組ませたら対戦相手の顔は見物だとだと思うよ?
何しろ対戦相手が時々一人になるんだからね、これは相当な見物だと思うよ」
赤司と呼ばれてた青年は陽乃さんと同種族だと思わせる笑みを浮かべていた
「 君、ちょっと良いかな? 」
知らない人に声を掛けられたアタシは当然相手を警戒しながらチラッと青い髪の女の人と赤い髪のにノッポ二人がアタシを見ていたから
「 ハイハイ、アタシみたいなチビすけは邪魔なんでしょ? アタシみたいなチビはバスケやっちゃいけないって言いたいんだよね? あんたらもさ…
アタシだってわかってるけど不戦敗は… ナニもしないで諦める諦めるのは嫌なんだよっ! 」
そう叫ぶアタシに
「 僕達にその訳を話してもらえますか? 」
そう優しく聞いてきたから改めて四人の顔を見て
「 え、あれ… キセリョ? と赤い髪に緑に青ってカラーズ? 」
そうアタシが口走ると
「 え、もしかしなくても俺の知ってくれてるの? 」
そうキセリョ?聞いてきたから
「 あーっ、わりい…アタシが知ってる訳じゃないんだわ、アタシはファッション興味ないし本来は面倒臭がりでこんな秘密の特訓とかするようなキャラじゃ無いしバスケに限らずインドア派でスポーツ関係はあんまし詳しくねえんだわ
根は引きこもり系、土日は家に引きこもり誰とも関わりたく無い人間だからな
ただ、キセリョはアタシの妹がファンで雑誌をマメにチェックしてるし奇跡の世代もやっぱり妹がファンで何回かは観戦に付き合わされたからうろ覚えで覚えてた…程度かな?
人ごみが嫌いなアタシにはアンタ等の出てる試合会場にいなきゃいけないってのはほぼ拷問なんだからな?
まぁ、二年になってから二ヶ月過ぎてるのにクラスの半分も顔も名前も覚えてないアタシにしては上出来な方なんじゃね? 」
そう言って乾いた笑い声をあげるアタシに
「 君さえその気ならイグナイトパス伝授しますよ?これは身長の無さを気にする必要がないばかりか君くらいの低身長の子が男子に混じってストバスをしたら君のパスをカットするのは赤司くんですら厳しいでしょうね… 」
そう言われて
「 何でアタシなんかにそんな優しく… 」
アタシがそう聞いたらキセリョが
「 君は俺達が見付けたマイフェアレディなんすから磨きあげたくなる気持ちに理由が要るんなら自己満足なんですけどね? 」
そう言って笑うと
「どうですか、訳を話してもらえますか?」
そう言われて少しだけ考えてから
「 学校で球技大会があるんだ… 今年はバレーボールとバスケットでどっちもちびのアタシには厳しい競技だけどバレーなら後衛専門で出れば良いかって思ってたんだけど… 」
「 女子に嫌われてる? 同姓感覚で男子と接してるから 」
言い淀むアタシにそう言ってくれたから
「 そっか… 緑の人は医大生だったし赤の人はうん、一度だけ陽乃さんと話してるのを見てるから陽乃さんルートで知ったのか…
まぁあの人が話せるレベルの人なら問題ないか、信用できない人なら適当なこと言って煙に巻くんだろうからね 」
そう言って肩をすくめる
「 冷静かつ客観的に彼女を観察できているんだね? どうりで彼女が君を気に入る訳だ 」
そう言われて
「 うん、陽乃さんと話すときは陽乃お姉ちゃんって呼ばないとメチャクチャ機嫌悪くなるんだよね… 」
って言ったら赤の人は溜め息を吐いたけど青い人は
「 僕はそこまでじゃないですが桃井さんやリコさんなら雪ノ下さんと同じ反応するでしょうし夏の一時帰国の際に彼女と出会ったらアメリカに連れてくと言いかねませんよ? 」
そう言ったら
「 確かにね、駄々を捏ねてる彼女の姿が浮かんだよ 」
と、言うと残りの二人も頷いてた