俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど? 作:春の雪舞い散る
① 一色いろはの依頼
サッカー部のインターハイ出場の知らせを聞いたアタシが呟いた一言でその後に
「 はぁ、気が重い 」
そう呟くのも無理もなく
『 インターハイ出場の場合あたし一人じゃ間に合いませんからマネージャーの仕事手伝って下さい 』
そういろはに頼まれたアタシは
『 はっきり言って親衛隊が鬱陶しいから仕事できんのは仕方無いにしても…
隼人見て食っちゃベッテルヤツラはマネージャーでいる意味無いからソイツラを隼人が切るなら手伝っても良い 』
そう言ってやったらどこから、話を聞いていたかは知らんが
『 八重、それは本気で言っているのかい? 』
そう隼人が聞いてきたから
『 当たり前だこんな事冗談で言えるか?
それに将来就職した時にあんな調子で会社クビにならんと思うか?
それにお前らは大学のサークルみたく女子にちやほやされたりいちゃいちゃしたくて部活してるのか? 』
そう言ってやったら
『 そんなつもりは 『 無いって言っても説得力無いからな? まぁお前もパーソナルスペースを大切にするヤツだからいちゃいちゃはないとは思うが
ちやほやされるのを当然と受け止め仕事しないマネージャーの皺寄せを唯一仕事してるいろはに押し付けてるんだからな? それわかってるのか?
自分達が仕事しないからいろはの仕事手伝ってるアタシをにらんでくるヤツラなんだぞ? どこに弁解の余地があるんだ… 』 』
そう言ってやれやれと首を降ってやり
『 少なくとも、アイツラの尻拭いをするためにマネージャーの仕事を手伝うのは不愉快だ
なんなら雪乃と二人でアイツラ仕事のできるマネージャになるように教育してやろうか?
それなら奉仕部の理念にも叶うから喜んでその依頼引き受けるんだがな? 雪乃 』
そう言って隼人が入って来た入り口と別の入口に立つ雪乃にそう声を掛けると
『 そうね、まさしく魚を与えるのではなく魚捕り方を教えるのですもの、その依頼引き受けるわ 』
そう、良い笑顔で言う雪乃を見てニヤリと笑うあたし達を見ながら
( こ、こわっ… このお二人を敵に回さなくてホントに良かったですよ… )
そう思って胸を撫で下ろすいろはに笑いかけながら
『 アタシはどっちでも良いんだぞ? 可愛い後輩、いろはの負担が減りゃそれで良いんだからな?
それと親衛隊、孤立してるからな? お前が放置してたから長子のってたせいで他のフアンクラブの連中の反感買ってるからな? 』
そう言って鼻で笑うと
『 それも俺の責任なのか? 』
と、相変わらずふざけた返事の隼人に
『 グランドからフアンクラブの連中閉め出しただろう? 』
そう言ってやると
『 それは問題ないだろう? 』
そう答えるから
『 お前、それ本気で言ってるの? いろは、グランドの様子はどうだ? なんか変わったか? 』
『 余計に空気が悪くなりましたね… あの人達は葉山先輩の周りを独占したくて他の人達を閉め出しただけみたいですから締め出された人達からしたら… 』
『 アタシはいろはのその答えに頷いてお前以外の部員にゃ良い迷惑なんじゃねえの?
居ても煩いだけで役に立たなかったのが締め出されて怨霊化してるんだからな?
他の生徒も近寄らねえんじゃねえの? 最近顔出してねえから知らんけどな 』
そうアタシが言ったら
『 元々あまり顔を出すタイプじゃないみたいですけど… 最近ますます寄り付かなくなりましたよ? 顧問の先生 』
アタシの問い掛けに、呆れ気味にいろはがそう答えると焦った隼人が
『 さ、最近、ナニかとお忙しいらしいからな 』
そんな言い訳にもならん言い訳を口にする呆れた隼人に
『 ナンでお前が顧問の言い訳してるんだよ? 本当はわかってるんだから、いい加減現実から目をそらしてるんじゃねえよっ!
お前がアタシの提案を飲めないならサッカー部とは距離をおかせてもらうからな、インハイ終わったらフットサルには付き合うがサッカーはちょっと遠慮させてもらう 』
そう言っていろはの要請は保留にして貰った
② 葉山隼人の決断
( 形は違ってもあの時と同じだな… 雪乃ちゃんと他の子達のどちらを取るか?
今回はマネージャーしてくれてるいろはをとるか俺の取り巻きをとるか… )
前ふりはもう一話続きますのでよろしくお願いいたします