俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど? 作:春の雪舞い散る
① 無理を道理に変える技
親父の働く会社は東電の子会社で太陽光発電及び充電池、太陽光給湯器、オール電化…システムキッチンのデザインも含む
つまりはアタシの苦手な理工系の会社だからアタシの選ぶはずない会社だし何よりトップシークレット塊みたいな会社だから職場体験等受け入れない企業でもあるんどけど
アタシは新技術に興味ないと言うよりそんな企業に働く父を持ちながらビデオデッキの予約も小町任せの器械音痴なアタシの理解を越えるのは間違いなく
アタシのお目当ては社員食堂でオール電化のシステムキッチンの開発にも絡むため料理はかなりの本格派なんだけど社員と取引先の人間のみに提供される為
それか余計に人々の好奇心をくすぐるのだけど、社屋が色々重要機密の塊であるがゆえにどうしても入場制限が必要ナンだよね
だから彩加と沙希を選んだし二人も乗り気と言うか沙希の気合いの入りようがスゴい
ナンでも一部の人達からは千葉のタニタ食堂と呼ばれているそうで沙希も憧れていたそうだ
「 企業秘密の関係上関係者以外は立ち入れないから入りたくても入れなかったんだよねぇ~っ
雪ノ下が相当悔しがってたって噂を聞いてるよ… 」
そう言って苦笑いしていた
② 川崎沙希の疑問
「 以前から思っていたんですけど幼児向けのメニューはないのでしょうか? 」
と、言う川崎沙希の質問に対して暫く考え込んでから
「 社員食堂には必要性を感じない… が、電気調理器の紹介レシピには必要なメニューだね? 」
そう言って、料理人と居合わせた開発研究部門の責任者 ( 親父 ) に営業部の部長さん ( そう紹介された人で親父の同期なんだって ) に振ると
「 そうだな、そろそろバリエーションを増やしても良い頃かもな… 」
と、親父が言えば
「 そうだな、介護食なんかの質問も見受けられるようになってきたから検討課題に上げるタイミングを見ていたんだが…
そちらのお嬢さんがせっかく声を上げてくれたんだから私はそれに乗っかることにするよ 」
離乳食と幼児食及び介護食のメニュー開発とレシピの提供を提案する 」
そう言って口火を切った当の沙希自身もビックリの展開に親父が
「 だが、そのメニュー開発に関する予備知識を集めるだけじゃ実際に食べる「 親父、沙希さえ良けりゃけーちゃんにモニターになってもらや良いと思うし蒼空だって未だ一年だからそう大差はないはずだが沙紀はどう思う?
アタシは二人に全く同じメニューを出してたぞ? 」
そう言って沙希の返事を待つと親父達も身を乗り出して沙希の答えを待つと
「 え、まぁ言い出しっぺはアタシだしどんな料理に仕上がるのか興味あるから二人にも食べさせてみたい気はする 」
そう答えたから
「 食育を実践してる沙希は適任かもな、料理に詳しそうな料理長さんもそっち方面の知識はあまりなかろう? 」
そう言って笑うと営業部長さんが
「 それは良い、レシピだけではなく調理の手順とを詳しく提示できたら良い宣伝材料になる 」