俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど? 作:春の雪舞い散る
③ 後日談
サッカー部、テニス部、野球部、ラグビー部が合同で残念会を開催するからゲストに呼ばれたが正式な部員でないことを理由に断ったんだが…
特にサッカー部に対してはなにもしてないから尚更断ろうとしたのに彩加といろは(サッカーの女子マネの中ではただ一人親しくしてる後輩)を抱き込んで断れなくしやがった
一学期最後の日である終業式の日にそれは開催される事になり招待を受けるのはやはり断った
「 妥協点はスタッフ、あくまでも裏方として会のサポートなら手伝うのは吝かじゃないけどな?
それが嫌なら今後運動部とは一切関わらんし、当日隼人のファンに絡まれたらソイツ等は全員完膚なきまで叩き潰す、それこそトラウマになるレベルでな 」
黒笑みを浮かべそう言って会の参加は頑なに断ったんだがな…
個人名は強いて出さんが一部にアタシを毛嫌っているのがいるし葉山ファン=アンチ八重派、つまり嫌われてるんだからな…
アタシの場合、女子は敵味方がはっきり別れているんだよな… 敵の少ない結衣と違ってな
だからそんなアタシは、隼人のゆーみんな仲良くなんぞはっきり言って嘲笑うしかないんだがな
アタシにはとてもじゃないけど無理だし、そんな訳のわからんモノの為に自分を殺す気はない
従って、隼人同じ道を歩むことだけはないアタシの運命は隼人とは決して交わる事はない
アタシの行き方とアイツのことなかれ主義は互いに相容れないモノだからな
だから、そんなアタシのとストレスにしかなら様な所にナニが悲しゅうていかなアカンのだよ?
彩加は未だ二年だから未々先の目標がありアタシはブレインとしてこれからも見守るつもりだが…
申し訳ないけど先輩部員の方達とは特別接点が有ったわけじゃないから部外者のアタシが顔を出す
んな図々しい真似はしたくない… 彩加の恥になるんだからな、そう言う振る舞いは
まぁ、雪乃といろは、それに姫菜理解はしかねるけど結衣は全く理解できないというかする気無いね、やっぱりアホだわ
全体の空気は読むけど個人の気持ちには目を向けない結衣は、アタシの気持ちには目を向けないで自分のワガママだけを一方的に人に押しつけるくせにな
アタシの存在自体が気に入らないんだからな、ソイツ等にとってはアタシは招かざる客なんだよ
優美子にはそんなの蹴散らせとか面倒臭い事を言われけどそんな面倒な事はする気は毛頭無い…
もちろん、降り掛かる火の粉は振り払うみたく襲ってくる敵に容赦はないけどわざわざ敵陣に乗り込む趣味はない
アタシの縄張りから出無きゃ良いだけだし別に引っ張り出されても出たくないばかりかはっきり言って迷惑なだけ
そもそも他人の縄張りを我が物顔で振る舞えるバカ達とアタシのソリが合うわけ無いんだよね
まぁ、そんな一連の騒ぎの中材木のヤツが奉仕部を変なことに巻き込みやがったがそれについてはまた別の機会に話すことにする
各々の部は紅白戦などの引退試合をして最後の別れを惜しみつつ新体制の発表を行った
部長、副部長が指名されレギュラー候補の名が上げられ一喜一憂した
サッカー部は隼人が部長、戸部が副部長でテニス部は彩加、野球部は大和、ラグビー部は大岡が部長に指名された
そしていろはも一学期でサッカー部を退部すると言い出しアタシの手を取り
「 そう言う訳なので新学期になったら奉仕部に入りますからご指導の程よろしくお願いいたします
あ、因みに両部の顧問の先生及び部長には相談して決まった事なので変更はありません 」
そう言われて
「 ン…、わかった… ならこれからもよろしく頼むなっ♪ アタシがちゃんと名覚えてるただ一人の後輩のいろは」
そう言ってアタシの小さな手を握るその手を握り返した