俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど? 作:春の雪舞い散る
② 可愛いあの子と第一次接近遭遇とハゼロ巨乳
それはお昼休み終了間近の事だった
雪ノ下は授業のため既に教室に向かっていてアタシは八がベストプレイスと呼んでいる場所に急いでいる
勿論、大好きなマッカンを買うためだ
多少の差異はあれ基本趣味嗜好は同一人物なだけに変わらないから八が好きなものは大抵好き
八が好きでアタシが嫌いなものと言えばなんと言っても巨乳だろな…八のスケベ
なので八のクラスに存在する葉山王国の一員であるピンクのお団子メイドは嫌いの筆頭だけどそう言う意味じゃ平塚先生の事も大嫌いとまで言える、怖いから言わないけど
そう最初の頃はそう思っていたのだがどうやらあの先生はどうやらリア充ではないみたいだから好きじゃないと言うレベルに格上げした
だがあの女王のメイドはなんか引っ掛かるモノはあるけどまぁアタシ等とは交わる事の存在だからどうでも良い、関係無いと思っていた、あの時までは
まぁそんなことは今のアタシにはどうでも良いことでアタシは
「 マッカン、マッカン~っ♪ 」
と、口ずさみながら走ってたら軽い衝撃とその後にお尻に衝撃があり状況が飲み込めない私がボーッとしてると
「…ご、ごめんね…君、大丈夫?僕がボーッとしてたせいで… 」
そう狼狽えているから
「 大丈夫だ、ボーッしてたのはアタシも同罪なんだからな
なんなら妹から 『 お姉ちゃん、お願いだいから目を開けたまま寝ないでよ、キモいからっ! 』 って怒られるくらいにボーッしてるまでさえある 」
と、あまり自慢にならない事を無い胸張って言うアタシに
「 君って比企谷君みたいな話し方をするんだね? 僕は2ーFの戸塚彩加、痛いところが有ったら後からでも言ってきて 」
そう心配そうに言ってくれたから
「 わかった、覚えていたら言いにいこう、だがアタシは今重要なミッション遂行中だから先を急いでいる
それ故に先を急がねばならぬから縁があったら又会おう、記憶力に自信はないがな 」
そう言って跳ね起きるとツインテを揺らしながら自販機に向かうアタシをボーッと見ていたけど
「 あっ、名前聞くの忘れた… クラスも聞きそびれちゃったけどあまり見掛けたことない娘だったからから一年の子かな?
でも… あの愛敬たっぷりのアホ毛に憂いに満ちたあの特徴のある瞳… 案外あの子って比企谷君の妹さんだったりしてね…
っと僕も急いで教室に戻らなきゃ… 授業が始まっちゃうよ
比企谷君、明日こそは学校に来るといいのにな… 」
そうポツリと呟いたけど彼のその事言葉は浜風に流され遠い沖へと流されていった
春の暖かい日差しを受けながら転た寝をするアタシと昼休みに結ったアタシのツインテをリボンで飾る雪乃
最初の出会いこそあれだったけど雪乃はアタシには優しい
八には未だ蟠りがあるようだけど少なくともとも初対面の時の敵意までは感じない
そんなことをぼんやり考えているとこちらに近付いて来る足音と気配に気付いたアタシが左目だけを開けるとそれに連動して揺れるアホ毛
「 雪乃、来客らしい… 」
その言葉を聞いて耳を済ますと確かにこちらに近付いて来る足音に気付き気配を探っているとノックの音がして雪乃が
「 どうぞ 」
「 牛、ここは隣人部部室ではないから小鷹はいないぞ… 他を当たれ、お帰りはあちらだ 」
入ってきた人物を一目見て流れるように退出を促すアタシに
「 う、牛って何だしっ! 」
怒ったように聞いてくるから
「 そんなこともわからないから牛なんだよ、自分の胸に手を当てて聞いてみるんだな 」
そう言ってやったら
「 あたしなんかあの子に嫌われてるみたいけどどなんでかな? 」
と、マジに聞いてるよ…アタシを越えるアホさだな
そう思いながら
「 嫌いじゃないから安心しろ、私の ( 心の ) 平和のためにはむしろ殲滅せねばならぬ敵と認識してるだけだっ! 」
ドンッ!と言う効果音をバックに描きどや顔で言ってやり
「 雪乃、アタシはこの牛と馴れ合う気はないから依頼の話は貴女に任せ私は飲み物を買いに行くか何が良いんだ?
それと牛、まことに遺憾だが依頼人のお前の分も買ってきてやるから欲しいものを言え 」
そう言って二人のリクエスト聞いて八のベストプレイスで靴を脱ぎマッカンをちびちび飲んでると銀髪の美少女が声を掛けてきた
「 あっ、君は… さっきはごめんね? 身体大丈夫? どこか痛いとこはない? 」
そう心配そうに聞かれてついうっかり
「 誰だ? お前… アタシのお友達帳には登録されてない美少女だな? どこのプロダクション所属だ? 」
と、軽口を叩くと悲しそうな顔で
「 僕、男の子なんだけどな… 」
そう言われて
「 知ってる、知っている上での暴言だからきにするな、だかそれが嫌なら二度とアタシに関わるな… エンカウント率の低いレアキャラなんだからな、アタシは…
痛いとこはないかってきいたよね?
今痛いのは頭だね、ピンクのコブがついた牛に話し掛けられたら… あ、わりぃ… そう言えばあの牛はアンタのクラスメイトだったわ
仲良いかどうかは知らねぇけどアンタも男の子だから… うん、嫌いなわけないよな…
まぁそんな事アタシにゃなんの関係ない話だな…
ん、じゃアタシはもういくから縁があったら又会おう… 」
そう言うと
「 もしよかったらなんだけど、君の名前とクラスを教えてもらえたら嬉しいんだけどな… 」
上目使いで聞いてくる彼に八ならイチコロだな… と思いつつ
「 アタシに関わるなって言ったよね? アンタが優しくて良い奴だからアタシが良いと判断したレベルまで話そう…
アタシはTS能力者、TS患者じゃなくてね…でも、その違いは部外者にはわからないだろう…場合によっては国家機密にさえなりかねない極秘事項なのだからね
TS患者自体数万人に一人って珍しい病気なのにアタシはその中でも更にレアなTS能力者、意思で変われる訳じゃないけどコロコロ性別が変わる化け物…
特にアタシみたいにTSした時に人格が変わる者は更に少なくホンの数例しかないって医者共は興奮してた
いや、アイツからしたらアタシという化け物にとり憑かれたと言うべきかもしれなくって現状はアイツの身体を乗っ取っているとさえも言える
そして一番大切な事はアイツはナニも知らないって事… 医者や家族にもアイツにはナニも知らせないでほしいと頼んであるのだから…
だからこれ以上の介入詮索は止めて欲しい、アンタはアタシとゆー寄生虫がいるとことだけでも十分すぎる程に迷惑を掛けているからこれ以上アイツを傷付けないで欲しい
多分アンタはアタシの本当の姿を知っている…はずだ、アンタがアイツに対してどんな感情を持ってるかは知らないけどね
だからさ… 頼むよ… お願いだから… もう悲しむアイツはみたくないんだよ… 」
無意識の内に土下座で頼んでいた… アタシはいつの間にか泣いていた…
「そっか… そんな事情があったんだね… 君と彼には…
彼と同じ憂いに満ちた瞳とチャームポイントのアホ毛からもしかして彼の妹さんかな?
って、思ってたんだけど…まさかその本人だったなんてね… 今度はいつ彼と変わるの? 」
そう優しく聞かれて
「 わからない、今まではアイツが眠るとアタシが現れアイツが目覚めるとアタシが引っ込みそのたんびに変体してるからアイツの寝起きはすこぶる悪いし授業中の居眠りもそのせいだ
そして今、アタシ達のこの現状を知る学校関係者は平塚先生と保健室の養護の先生に雪ノ下雪乃の三人でアンタが四人目だ…」
そう言うと八が小町によくやってるみたいにアタシの頭を撫でてくれてて
「 僕、君達と友達になれないかな? 」
その思いがけない言葉に慌てたアタシは
「 八とは友達に…あ… 」
「 やっぱり比企谷君だったんだね? 」
失言に気付いて口をつぐむアタシに優しく聞く彼に
「 そうだ… TSしてるアタシに妹は八重って名付けてくれて八重お姉ちゃんって呼んでくれるし…
娘至上主義者のバカ親父は八には申し訳無いけど八の分まで可愛がってくれてる 」
そう打ち明けると
「 あ、あはは… 最後のはものすごく微妙だね?
八重ちゃん… そう呼んで良い? 」
そう聞かれたアタシは
「 自分の存在を隠しているアタシがそう呼ばれて嫌な相手には名乗る義理はない、条件はくれぐれも他言無用で頼む… だ
少なくとも今回の件でいつまでも隠しきれないことを思い知らされたから…
これからの八とアタシの処遇がどうなるかわからないけど何らかの方法でアタシの口から八にこの事実を伝え詫びると共に一緒に考えたい…
少なくともこの手の展開の常套句で死んで償う事はできない
何故ならアタシの死は八の死だからなんの償いにもならないところか余計に迷惑掛けることになるのだからな…
そう思ってるから最低でもアタシからちゃんと八に告げるまでは知られたくない
それはアタシの責任でありアタシの懺悔なのだから…… じゃあ戸塚君、アタシは保護者の元に戻るからこれからは八と共におねがいするね、八も友達居ないから 」
いかがでしたでしょうか比企谷八重、第三話
因みに戸部など一部例外を除き総受けの愛されキャラですが彩X八←この書き方は海老名さんがヤバい
勿論八幡女体化のお約束的なあの男も八重を狙いますのでいつか海老名さんが貧血で倒れる日が来るのかも?
それではまた次話でお会いいたしましょう、ご機嫌