俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど?   作:春の雪舞い散る

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川崎沙希、ご乱心? 幼い二人の為に

 

 

② けーちゃん

 

 

 大志がけーちゃんを出迎える間アタシは嘘の経緯を話し… 勿論大志と口裏を合わせてある

 

 アタシの身分証を手渡してこの先お迎えに来ることがある事を告げアタシを認識してもらった

 

 彩加と結衣が川崎沙希が遅刻が続いていると言ってたからやはり体がきついのだろう… 何をしてるのか知らんけど…

 

 え? クラスメイトが遅刻してることくらい気づけって?

 

 バッカだなぁーっ、彩加を愛でながら授業受けねばならないならないアタシにはそれ以外の事はどーでも良いんだよっ!

 

 そーゆー訳で今アタシは大志に荷物持ちをやらせてスーパーでお買い物

 

 買い物中、やはり小さい子はお菓子を欲しがるけど

 

 「 今日初めて会ったから信じられないかもだけどアタシはお菓子作りに結構自信あるからけーちゃんが良い子にしてくれたら今日のおやつにホットケーキ焼いちゃうんだけどなぁ~っ♪ 」

 

 そう言ったら我が儘言わなくなって大人しくなり買い物もスムーズに済んだ

 

 因みに晩ご飯のメニューはオムライスにベーコンと春野菜のスープにして食べてもらう事にした

 

 川崎家に到着すると弟の蒼空はすでに帰宅していて大志にけーちゃんの着替えをさせてる間に小さめのホットケーキを何枚か焼き小町の分も大志に持たせ

 

 「 これでもお腹入れといて勉強頑張んなっ! 」

 

 そう言って大志を送り出した

 

 笑顔でホットケーキを頬張るけーちゃんと蒼空を見ながらこの二人を置いて出掛けるなんて余程の事情があるんだろうな…

 

 つかただの夜遊びならマジぶち切れるからな、川崎沙希めっ!

 

 そう思っていた

 

 おやつの後、けーちゃんとお絵描きしながら蒼空の宿題を見て時をすごし二人がテレビを見ている間に晩ご飯の支度をして三人での晩ご飯

 

 そして二人を入れるため三人での入浴なんだけど正直戸惑った

 

 例え幼児であろうとも未々他人体を見られることにアタシは慣れてないのだから

 

 そしてひとつだけハッキリした事がある

 

 それは川崎沙希が大いなる夢と希望の持ち主であることが判明したのと悪気の無い天使達の残酷さを思い知らされた事を 

 

 小町ちゃんや… お姉ちゃん泣いても良いよね?

 

 やがて大志が小町を連れて川崎家に帰ってくる頃には蒼空とけーちゃんがうとうとし始めたから大志に見させて大志と小町の晩ご飯の支度

 

 支度を終えて食べさせてる間寝てる二人を見守りながら大志に風呂に入らせてすべてが終わった後アタシと小町は家に帰った

 

 二人が遅い日で良かった… 未だ帰って無かったから眠気が限界のアタシはなんとか着替えた折れ込むように眠りに落ちアタシの怒濤の半日は終わった

 

 翌朝眠気覚ましにシャワーを浴びいつものように朝食の支度とお弁当に川崎家での着替えを用意して早目に学校に到着し義務じゃないが雪乃に報告してから教室に向かった

 

 翌朝眠気覚ましにシャワーを浴びいつものように朝食の支度とお弁当に川崎家での着替えを用意して早目に学校に到着し義務じゃないが雪乃に報告してから教室に向かった

 

 お昼休み

 

 「 今日はどうしても彩加と二人だけでお弁当を食べたい 」

 

 そう言ったら優美子はアタシの言葉から何かを感じとり不満を口にする結衣に向かって

 

 「 ちょっとは気を使えしっ! 」

 

 そう言って緩いチョップを結衣にかまして注意してくれたからお礼を言って二人で教室を抜け出した

 

 いつものように彩加がお弁当を食べながら出来映えを誉めてくれる

 

 見た目に比べやはりスポーツマンの彩加はアタシよりは食べ終えるのが早くアタシが差し出す未だ熱いお茶を啜りながら

 

 「 何か話したいことがあるから二人だけになりたかったんだよね? 話してみて 」

 

 そう言ってくれたからアタシも安心して

 

 「 昨日川崎家に行って感じたのは教室で見る川崎のイメージとは違って優しいお姉ちゃんだってこと…

 

 まぁ…大志は下の二人に比べたら年もいってるから厳しくも接してるけど基本シスコんでブラコン… ファミコンかな? って」

 

 彩加が黙って頷くから

 

 「 そんな川崎が幼い二人を置いて夜遊びしてるとは思わないし思いたくはない、でもそうすると… 」

 

 「 川崎さんが隠れて深夜にバイトしてる可能が高い…だよね? 」

 

 そう言ってくれたからアタシも頷いて

 

 「 そう、でもあくまでも推測に過ぎないしその場合ナゼお金が必要なのかもわからない以上簡単に批難否定をしても良いのかアタシもわからない…でも…」

 

 「 その場合弟の大志君が知らないってことは年齢を偽って働いてることになるよね? この場合 」

 

 そう指摘する彩加に

 

 「 そう、これはかなりデリケートトで当初思ってた以上に大事な話みたいなんだよね…

 

 年齢を偽って深夜に働いてるのバレたら雇い主にだって迷惑掛けるし何より学校にバレたら… 」

 

 「 無期停学か退学の可能性が高いね… 」

 

 そう指摘する彩加の言葉に頷いて

 

 「 二人には申し訳ないけど事実関係がもう少しはっきりするまで伏せておく、特に結衣にはね

 

 でないと雪乃は頭ごなしに正論を吐き結衣は事情を聞きもせずに感情だけで川崎を批難して騒ぎを大きくしかねない

 

 その結果、川崎がどうなろうとも責任とれないくせにね

 

 だから雪乃にはくれぐれも感情に呑み込まれずに冷静に対処してくれればアタシを救ってくれたみたいに打開策を見つけてくれるんじゃないのかな? 」

 

 アタシは期待を込めそう彩加に話したら

 

 「 僕も大志君の依頼に拘ったらなにも解決できないばかりか余計に拗れそうな気がするから八重ちゃんは幼い二人を見て考えてあげて、僕も応援するからね 」

 

 戸塚の優しい言葉で癒された気分のアタシだった


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