俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど?   作:春の雪舞い散る

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 アタシは乞い願う…  アタシが夢見怖れる外の世界へとアタシの手を引いて誘い出して欲しいと…


家族会議と新しい制服

 

 

 ③  緊急会議

 

 

 「うん、そんなわけで先生が親父と母ちゃんと話がしたいって…

 

 え? 自分の気持ち?… アタシの気持ちは… わからない… でも、一度くらいアタシの姿で普通に学校行ってみたい…

 

 でも八を見てたら… ね? 普通じゃないアタシが受け入れられるのか? そう考えると怖くてたまらない

 

 ん、そーだね…わかった… 先生に来てもらう…ん、アリガトウ小町」

 

 そう言って通話を切り

 

 「 八時ちょっと過ぎくらいに帰ってこれるそうだからそれで良ければ先生と話し合いたいそうですが… 」

 

 アタシが小町が二人から聞いた話を伝えると

 

 「 そうか、わかった… 事はデリケートかつ緊急を要するから雪ノ下を送り比企谷の家に… 」

 

 「いいえ、私も同行します…ご両親との話し合いはともかく妹さんを交え私達は私達で話し合うべきですしやはり状況が状況だけに姉に頼ろうと思います… 」

 

 そう答えるのを聞いて神妙な面持ちで答える雪ノ下に

 

 「 わかった、協力を頼んでくれ…

 

 ( アイツにしてみればこんな面白そうな話だろうから下手に隠してバレたときに敵にでも回られたら厄介だ

 

 雪ノ下もそう判断しての事だろう… 何しろ雪ノ下が自分から進んであの姉を頼るくらいなんだからな )

 

 私は車の支度をするから帰る支度をして待ちなさい 」

 

 そう言って平塚先生を待つことになったアタシは

 

 「 済まないな… 雪ノ下に養護の… 『 鵜飼 』 鵜飼先生… こんな事に巻き込んじゃって… 」

 

 そう言って二人に詫びるアタシに二人は

 

 「 それは違うよ、比企谷さん…?

 

 あまり良い話とは言えないどTS病自体はその患者数は増えつつあるらしい… と、言う研究報告がありますからいずれ貴女以外の子が今の貴女のように相談にくる日がないとは言い切れません

 

 それにね、比企谷さん… 私達は普通、こんな風に一対一では生徒さんと関わる機会何て早々ないんですよ?

 

 そんな私を頼ってもらえて嬉しいんですから平塚先生とは異なりますけど遠慮なく頼ってください 」

 

 「 私は巻き込まれたのではなく自らの意思で飛び込むのだから変な遠慮はしないでくださらない?

 

 その… 貴女となら良いお友達になれそうな気がしたし… なりたいとそう思たからあくまでも私の都合なのだから気にしないでほしいわ 」

 

 

 アタシは、現状の八がアタシ中で深い眠りについていていつ目覚めるのか見当もつかない状態であることを告げ…

 

 「 もしも許されるなら学校に行きたいし普通の暮らしを経験したい

 

 小町がイヤじゃなきゃ一緒にショッピングとかしたい… アタシが望んでも… 良い… のかな? 」 

 

 感情のコントロールが効かなくなった私は涙を流してそう訴えると

 

 「 小町言ったよね? 八重お姉ちゃんとお買い物行ったりカフェでまったりお茶したいって

 

 お兄ちゃんを否定する訳じゃなくてお姉ちゃんもほしかったって願いが叶うんだよ? 」

 

 そう泣きながら言う小町に

 

 「 小町は覚えちゃい無いだろうけど幼い頃の小町にお姉ちゃんが欲しいと言われて妹じゃダメって聞いたら妹じゃなくてお姉ちゃんっ!

 

 そう言われてなら大人になった八幡にお嫁さんが来たらその人に義お姉ちゃんになってもらいなさいって誤魔化したんだけど…

 

 あれが小町が 『 お兄ちゃんのお嫁さん候補 』 って事を言い出す切っ掛けだったんだよね 」

 

 と、今明かされた衝撃の事実を前に唖然としていると

 

 「 覚悟はできたんだね? 」

 

 ただ一言聞いてきた母さんに

 

 「 勿論、不安が全く無いわけじゃないけど雪ノ下…平塚先生に養護の先生がいるから一人じゃないんだから頑張れる 」

 

 そう母さんに答え親父を見ると悲しそうな顔で

 

 「 俺とは出掛けてくれんのか? 」

 

 だってさ、だからそれを聞いた小町は親父を白い目で睨み母ちゃんには呆れられて平塚先生と雪ノ下には苦笑いされてるから

 

 「 お父さんとデートしたいなっ♪ 」

 

 そう可愛く言ったら

 

 「 お父さんに任せなさい 」

 

 そう胸を張って答える親父に心底呆れる母ちゃんと小町だった

 

 その後、当面保健室登校を勧められたことを話自分もそれで様子を見ようと思うことを話すとお金を渡され週末に小町とららぽに出掛け小町のプロデュースで服を買うことにしたんだ

 

 どうだ八、小町とお出掛け羨ましいかっ… あぁ、お前は面倒臭がるヤツだったな… まぁ良いんだけどな

 

 

 

 

 

 夢を見ていた…

 

 夢の中でアタシは八と会って身体を乗っ取ってしまった今の状態を謝ると

 

 ー 気にすんな、俺はお前でお前は俺なんだからな…

 

 それにお前がそうして表に出てくれているお陰で俺は堂々と引き込もって電脳空間で戯れている ー

 

 そう言って笑っている

 

 ー 暫くはネトゲで修行してるから面白いことがあったら呼んだら助けにくるからな… ー

 

 その言葉を最後にアタシは目を覚ました

 

 

 

 

 

  第1章  八重の新生活

 

 

 ①  アタシの罪

 

 

 八の目覚めが悪かったのははっきり言ってアタシのせいだろう

 

 極端に言ったら八が昼の人格なら私は夜の人格

 

 八が眠りについたら私は目覚める… そういった関係なので八は寝てるけど私が一晩中ネットの海で遊んでいるから八の身体 ( アタシの身体でも有るんだけど ) は休まる暇がないのだから

 

 あ、因みに八同様に小町LOVEな私が受験生の小町に家事をさせたくないので八を起こすのは朝食と弁当を作ってからで小町のリクエストに応え毎日プチトマトを弁当を入れてある

 

 え? 八が食べなきゃ意味がないって?

 

 甘いな、そいつはマッカンより甘いぞ

 

 ちょっと手元を狂わせて八の口の中に放り込むのは容易いのだからね

 

 ふっ、だから八はトマトに慣れるしかないのですよ慣れるしかね

 

 保健室登校初日… と、言いたいけど念のため病院に寄ってから学校に行くことになっている

 

 因みに事が事だけにあらかじめ病院に連絡を入れて裏口から入れてもらった

 

 勿論そのくらいの我が儘は許されている、どんだけ言い繕おうとも病院にとってアタシ達は貴重な…それこそSSSRかGRクラスのレアサンプルなんだからね

 

 いつものように血液検査から始まりMRI、エコーにレントゲンを済ませてから登校の問題を担任と話して欲しいと頼みアタシの通学が比企谷家の総意であることを告げた

 

 

 

 その後登校するとちょうど空き時間だった平塚先生がですぐに昼休みだから部室で自習しててはどうかと提案されて別に体調悪くない

 

 そう、今は別に体調悪くないし逆に体調崩した誰かが来ないとも限らない以上本当に体調が悪い時以外は極力避けた方が良いと思うしナニよりそろそろお昼時だと考えて平塚先生の提案を受け入れることにしたのだ

 

 そして昼休み…

 

 「 えっ…と、ソレハナニカナ? 雪乃 」

 

 そう自分で言っておいてなんだけどそれってうちの女子の制服だよねしかもおまけ ( 女子用の下着 ) 付き

 

 「 わかっているなら着替えなさい、そのブカブカな男子の制服のままだから変に目立つのよ?

 

 大丈夫、マンモス校の我が校で全生徒を把握してる人なんか居ないわ 」

 

 その一理ある雪乃の説得を受け入れつもりだったんだけど…

 

 「 どうしたの早く着ないと風邪を引くわよ? 」

 

 そう言われたのだけど手にした胸当てを睨みつつ唸るアタシに

 

 「 あら、もしかして着けるのが恥ずかしいのかしら? 」

 

 そう挑発的に言われて

 

 「 まぁね、たかが胸当てと思えば大した問題じゃ無いけど付け方がわからないってのは相当に恥ずかしくて言えない事だとは思う… つか正直恥ずかしいとゆーより情けない 」

 

 そう答えると何がそんなに嬉しいのかはわからないけど嬉しそうな顔で

 

 「 それならそうと早く言えば手伝ってあげたのに… こちらにいらっしゃい… 」

 

 そう言われたアタシは大人しく服を着せてもらうことにした

 

 

 

 




 編集ミスによる失態大変ご迷惑おかけしました事をお詫びします

 これに懲りず次話もお付き合いいただければ幸いです 

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