やはり俺がおとしものを拾うのはまちがっている。   作:yoshikei

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メインヒロインどうしよう…


05

「ふーん」

「ということだ。せっかく小町のためにアイスを買って帰ってきたら、もう寝ていたからな、お兄ちゃん悲しかったぞ」

 

 ちょっと皮肉を込めながら言ってみたが、あいにく今の小町にはそんなことは気にならないようだった。

 

「イカロスさんってどんなことができるの?」

「マスターのご命令であればなんでも」

「なんでもって、あんなことやこんなことも?」

「はい」

「マスターって、お兄ちゃんのことだよね?」

「はい」

 

 イカロスの説明が終わると、小町はイカロスを質問攻めにしていた。

 

「お兄ちゃん」

「どうした、小町」

「お兄ちゃんはイカロスさんをどうする気なの?」

「うちに居させてやってくれるとありがたいんだが、ダメか?」

「そんなわけないでしょ? あ、今の小町的にポイント高い♪」

「そうか。俺も小町ならそういってくれるって信じてたぞ。今の八幡的にポイント高い」

「うわ、キモッ。そうだ、イカロスさん。私のことは小町でいいからね♪」

「はい」

 

 あれれ? 小町ちゃん? その反応はひどくないですか?

 小町の反応に少し落ち込んでいると、小町は部屋はどうするのかと聞いてきた。

 

「「うーん」」

 

 俺たちはまだ子供で、ここの家の持ち主ではないため、増設などはできない。そうなると、イカロスの部屋というものがないままになってしまう。

 俺は少し考えると、ひとつ案を思い付いた。

 

「なあ、イカロス」

「はい、なんでしょう、マスター」

「俺の部屋のクローゼットを扉にして、新しい部屋とか作れないか?」

「できます」

 

 おお、どこぞの宇宙人と同じようなこともできるのか!

 

「お兄ちゃんナイスアイディア!」

 

 小町も親指をたてて、賛成してくれた。

 

「じゃあ、作ってきてくれ」

「わかりました」

 

 そういって、イカロスがリビングから出ていくと、

 

「お兄ちゃんはなんで自分の部屋に、イカロスさんの部屋を作ろうと思ったのかな?」

「は? それはほら、一番安全だろ?」

「イカロスさん美人だから、かなり危なそうだけど?」

「そんなことはない」

「ふーん」

 

 小町が疑いの目で、俺を見てきていた。

 

「な、なんだよ」

「べっつにー」

 

 小町がそんなことをいいながら台所へと朝食を用意しに行くと、

 

「マスター、完成しました」

 

 イカロスがリビングに入ってきて、そう言った。

 俺の部屋のクローゼットのなかに新しい部屋が完成したということだろう。ほんとにシナプスとか、どんな技術力持ってんだよ……。

 

「そうか。まあ、座れ」

「はい」

 

 俺はそうイカロスに言うと、小町のいる台所へと向かおうとした。

 

「あっ、マスター」

 

 すると、イカロスが付いてこようとした。

 

「いや、イカロスはここで座ってろ」

「…はい」

 

 イカロスは渋々と行った感じで、椅子に座り直した。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

「「いただきます」」

「……」

 

 俺と小町は朝食の準備をし終わり、いつもの席について手を合わせていた。

 

「イカロスさん」

「はい、どうしましたか、小町さん?」

「食べるときには、いただきます、って言うんだよ」

「わかりました」

 

 イカロスは小町にそう言われると、マネをするように手を合わせて

 

「いただきます」

 

といい、ご飯を食べはじめた。

 食べられるんだな、ご飯……。




こんにちはyoshikeiです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
さて、今回のイカロスの部屋についてですが、原作を知っている人も多いかもしれませんね。
そうです。ToLOVEる からアイディアを使わせてもらいました。いろいろと考えたのですが、比企谷家は桜井君のように一軒家に独り暮らしなどと言う豪華な状態ではなく、どちらかと言うと結城家の方が近いと思ったので、こうなりました。
今後ともよろしくお願い致します。


これから、どうなるんだろう……

ニンフ「あんたが心配してどうすんのよ」

だって、プロットとか一切ないんだよ?

雪ノ下「あら、材なんとか君でもプロットとやらを書いていいたわよ?」

いや、そうなんですけどね……

アストレア「はい、はい、はーい。プロットってなんですかー」

アストレア以外全員(あ、やっぱり、この子バカだ)

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