やはり俺がおとしものを拾うのはまちがっている。 作:yoshikei
よろしくです(^^ゞ
「はぁ、
俺は
そして今、妹の小町に頼まれアイスを買ってきた帰りで、自転車をこいでいた。
「はぁ、どうせこの後もやることは特にないし、ひさしぶりに高台にでも行ってみるか・・・」
俺はため息をつきながら、そう呟いた。
そして、自転車をこぐこと数分後
俺は小さい頃にはよく来ていたが、最近は来ることのなくなった高台の桜の木の下にいた。
そこからは千葉の街を一望することができ昼間は人がいることもあるのだが、もうすぐ夜中の12時になろうとしていることもあり、誰もいなかった。
「ひさしぶりに来たが、やっぱり良いところだな・・・」
そう呟きながら、ふと空を見上げてみると、
黒い穴がぽっかりと空いていた。
「なっ、なんだあれ」
俺は目の錯覚なのかと思い、目を擦りもう一度見てみるが、やはり穴が開いている。
おかしいと思いながらも見続けていると、
「おいおい、嘘だろ、マジかよ・・・」
その穴の中心から、なにかがすごい速度で落ちてきた。ドオォォォォン!!
穴から落ちてきたそれは、俺の目の前の地面に盛大に穴を開け、砂ぼこりを撒き散らしながらぶつかった。
「げほっ、げほっ」
砂ぼこりが晴れ、月明かりで周りが見えるようになると、目の前の穴を見た。そこには雪ノ下と比べても遜色ないほどの美少女が無傷で横たわっていた。
胸でけぇ!
一瞬凝視してしまったがなんとかそこから目をそらすと、次に目に入ってきたのは背中から生えているであろう翼だった。
ドオォォォォン!
ドオォォォォン!
俺の後ろからさらになにかが落ちてくる音がした。
上を見ると、
「やべぇ!」
何か、柱のようなものが次々と大量に落ちてきた。
俺はとっさに自転車にまたがると、一刻も早く帰ろうとこぎ出す。
だが、後ろ髪を引かれたようにさっきの穴の中の人が気になった。
くそっ!
俺は自転車の方向をドリフトにより反転させると、穴の手前まで全力でこぐ。
手前まで来ると自転車を飛び降り、穴の中心へと滑り降りる。
「おい! 大丈夫か!」
俺はそいつの体を持ち上げ、揺すりなんとか起こそうとする。
ふと気になり、空を見上げると、頭上に柱が落ちてきていた。
死ぬのか・・・。
犬を助けて足を骨折し、人を助けようとしたら死ぬのかよ。
人生はクソゲーだと何度も思ってきたが、最後はこんなことになるのかよ……。
ああ、最後にマッ缶飲んどきたかったな……。
そんなことを考えながら目を閉じ、死ぬのを待った。
だが、一向に死んだ感覚はなかった。それどころか、ふわりとした浮遊感がある。
なんだ?
そう思い、目を開けてみると、空を飛んでいた。
「インプリンティング開始」
声の聞こえたほうを向くと、さっきの美少女が翼を大きくして、俺を抱えた状態で飛んでいた。
そいつがそう言い終わると、翼の生えた美少女の首についた金属のようなものでできた首輪から鎖が伸びてきて、俺の手に巻き付いた。
美少女というか天使?が桜の木の下に俺を抱えたまま降り立つ。そして、俺の前で片膝をついて話し始めた。
「はじめまして。私は愛玩用エンジェロイド。あなたが楽しめることをなんなりと。マイマスター」
どうやら、俺はとんでもないことに巻き込まれたようだ……。
こんにちはyoshikeiです。
なんとなくでそらおとと俺ガイルのパロディを書いてみました。
不定期の更新ですが、今後ともよろしくお願いします。