いやー!マイクラにはまった。マイクラが悪い。僕は悪くない。
「ちょっと魔理沙!私が行くぜーとかなんとか言ったんだから、さっさと倒しなさいよ!」
「む、無茶言うな!けっこうこいつ動きが早くて....」
「そう簡単には進ませませんよー!」
ここは紅魔館の門。弾幕ごっこを繰り広げているのは、普通の魔法使い・霧雨 魔理沙と華人小娘・紅 美鈴の2人だ。
「はあああああ!!」
「ぐっ!....くそう、あいつ私の苦手なタイプだぜ....。出しゃばるんじゃなかった....。」
魔理沙は結界などの類を使えない。つまり物理攻撃にはめっぽう弱い。弾幕ごっこを観戦する霊夢は、お茶をすすりながら言った。
「はいはい。頑張ってねー。」
「お前は鬼か!」
変わってくれてもいいじゃないか、とブツブツ愚痴る魔理沙をよそに、霊夢は真剣な顔つきでここに近づいてくる一つの人間を察知していた。
「これで終わりだ!!」
彩符 『彩光乱舞』
「げっ、く、くそ...。」
魔理沙は弾は読めているが、避けられない。焦った様子でグレイズを重ねる。美鈴が勝った、と確信したその時、魔理沙の動きが変わる。
「おいおい。油断するなよ。勝ったと確信した時が勝負の決まりの時だぜ。負けの時も勝ちの時もな。」
そういうと魔理沙はどんどんスピードを上げる。あっと言う間に美鈴は反応できなくなった。
「み、見えない!?」
「じゃあな、中華人。これで終わりだぜ。」
恋符 『マスタースパーク』
どこからか高速で飛んでくる高火力レーザー。これでは避けようがない。
「ぐあああっ!!」
美鈴は気絶した。ピヨピヨと鳥が頭の周りを飛んでいる。
「らくらくね。」
「まぁな。まだ門番だし余裕だろ。」
「じゃあ中に行きましょ。」
霊夢と魔理沙は紅魔館の中にはいる。無駄に大きい門を開け、無駄に長い廊下を進み、無駄に広いホールに着いた。
「ちょっと、広すぎでしょ。元凶どこよ....。ねえ、魔理沙。」
声をかけるも返事はない。つまり、魔理沙とはぐれたのだ。ここの館は無駄に広いし、しかたない。
「あら?この館に何の用?」
「....誰?あなた。」
「尋ねるならそっちから、じゃない?.....まぁいいけど、私は十六夜 咲夜。紅魔館のメイド長よ!」
名を名乗った直後、霊夢の名前は聞かずに弾幕を出す。
「チッ!そっちも名前を聞きなさいよ!」
霊夢は結界を展開し、ナイフを防ぐ。そのままスペルを発動する。
霊符 『封魔陣』
広範囲の弾幕を一瞬で消し去る。
「くっ!なかなかやるわね。」
ならこっちも、と咲夜もスペルを発動させる。霊夢は咲夜のスペルに備える。
メイド秘技 『操りドール』
スペルが唱えられた時、この世の全ての時が止まり、ナイフが広範囲に展開される。そして時が動き出す。
「ナイフ!?」
「どう?私のスペル。さっきじっくり考えたから避けるルートは少ないはずよ。」
だが霊夢はなんなく避けていき、スペルを破った。
「余裕よ。このくらいは。」
「へぇ、なかなかやるじゃない。....この世の時は私のもの。古風な巫女に、勝ち目はない。」
霊夢と咲夜が弾幕とともに衝突する瞬間。
「!?....ひ、翡翠!?」
「誰よ、こいつ。」
「へ..へへ....どうも、お姉ちゃん。」
私は愛そう笑いをお姉ちゃんと.....おお!!霊夢だ!凄え!!やっぱり今は紅魔郷なんだ!!あれ?魔理沙は?まぁいいか。
「ちょっと、こいつ誰よ!今弾幕ごっこ中でしょうが!」
「私の妹よ。修行中だったのに....どうして?」
「えーっと....うん!終わったんです!修行!」
ジト目で見られ焦る。....てか読みにくいよね?3人も一気に喋ってたら。誰が喋ってるかわかんないし。.....え?メタい?知るか。
「はぁ...グダグダになっちゃったじゃない。弾幕ごっこ。」
「まざまぁ、あなたの勝ちでいいわよ。どうせお嬢様が勝つんだし、時間稼ぎなんて関係ないしね。」
お、お姉ちゃん、それでいいのか。貴様には紅魔館のプライドがないのかぁ!?
「わかったわ。なら進もうっと。」
と霊夢が不機嫌そうに進む。私はお姉ちゃんに気になることを聞いてみた。
「ねえねえ!白黒の服着た人どこに行ったかわかる?」
「.....ええ。図書館の方に行ったわよ。」
!!....やばい、そっちにはフランが!なんかフラグっぽい。フランと魔理沙が落ち合うフラグが。私は図書館のほうに走り出す。
「あ、そうだ、今日のディナーはどうしよう...って翡翠は?」
....お姉ちゃんは異変中にディナーの事って...気楽すぎ....。