今回はいつになくシリアスで短いです。のちの話で結構重要になってくる回なので、しっかり読んで行ってください。
ひまわりが揺れる。修行中のこの太陽の畑には、凄まじく重く、冷たい空気が流れていた。
「いい?覚悟して聞きなさい。」
「は、はい。」
——どうしていきなりこんな緊迫した状況になったのか、その詳細を説明しよう。
人それぞれ霊力や妖力には性質に違いがあるらしい。ただ、違いがあると言っても、ほぼ誤差の範囲。つまり大きく差はない。
....ただ私だけは例外。なんと私は霊力でもない、妖力でもない、はたまた神力でもない。別の何かの力を宿しているらしい。怖っ。師匠が必死に調べたが、なんとこの力には前例がなく、ヒントすらつかめなかった。ただ一つわかっていることがある、それは、
簡単に言えば、怒りや憤り、恨みや憎しみの感情が大半の時は力が強く、悲しみや落ち込み、無気力や迷いの感情の場合は力が弱くなる。
とここまで説明したら師匠との会話に戻ろう。
「1つ、あなたの力についてわかったことがある。」
「本当ですか!?」
そりゃあ気になる。そんな得体の知れない力が私の中に眠ってるなんて、気にならない訳がない。
「ええ。その力は完全に目覚めると.....幻想郷、いいや、世界を滅ぼすことになる。」
「......!!」
「あなたが世界を滅ぼす力を持つなら、私は今ここであなたを消す義務がある。」
傘を構える師匠。突然の死刑宣告。え?ちょっと待って、私まだ死にたくない。せめて永夜抄までは実物で見たい。あ、でも師匠に殺されるならピーナッツよりましか。
「....でも、私はあなたの——弟子の成長を見たい。あなたが立派な人間へ成長する未来を見てみたい。」
「——え?」
「あなたの力のことは私とあなたの秘密。私意外の人の前では、その力は決して使わないこと。」
「.....はいっ!約束します!」
自分の使命を背にしてまで私の未来にかけてくれた師匠のためにも、必ずその力は使わないことを誓った。あと2人だけの秘密とかめっちゃロマンティック。
「その力以外に、使える力を増やさないとね。」
「よーし!じゃあ早速修行、お願いします!」
と意気込んだ瞬間。ググゥ〜〜っと豪快に腹がなる。めっちゃ恥ずかしい。もうお嫁にいけないわ!
「........まずは昼ごはんにしましょうか。」
「.....はい。」
締まらないわね、と師匠が笑う。この時、本当に幽香さんの弟子になった気がした。
ちなみに、お昼ごはんはオムライスと中華風スープ、玉ねぎのサラダだった。
重かったじゃろ( ^ω^ )?
うーん....短かくて投稿早いか、長くて投稿遅いか、どっちがいいんだろ?
明日テストなんで次は土日に投稿できるかな?
んじゃまあ読んでくれてありがとうございました。