私ともやしとメイド長と   作:てんな

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【あらすじ】

ピーナッツ




ひまわり修行編
私にとっての定年退職


「え、ええええええええええ!!??」

 

ああ、適当に仕事して、そこそこ昇進して、定年になったら紅茶飲みながら本を読むプランだったのに。てか紅魔館に定年退職とかあんの?

 

「しかも強くなって来いって....ここで修行するんじゃ....。」

「ここでは修行しないわ。教えるのに向いている方に頼んでおいたのよ。」

 

教えるのに向いている人ってだれだろ...けーね先生とか?やった!ご褒美イベントじゃん!ありがとう、おぜうさま!

 

「隣の部屋でもう待ってもらってるのよ。待たせるのは失礼だし、早く行きなさい。」

「はーい♪」

 

おっと、ついテンションが上がってしまった。落ち着け私....。心頭滅却、心頭滅却。

 

「楽しみだなー♪」

 

ガチャりとドアを開けると信じられない光景が飛び込んできた。大事なことなのでもう一度言おう、信じられない光景が飛び込んできた。

 

「あら、ごきげんよう。この子かしら?修行をつけて欲しいのは。」

 

どこが教えるのに向いているんだよ....。もうダメだぁ....おしまいだぁ...。目の前には日傘をたたみ、私と同じ鮮やかな緑色の髪の毛をし、白いブラウスに赤色のチェック柄の上着を着て、不敵に笑う『四季のフラワーマスター』こと風見幽香であった。

 

「は、はひ.....お手柔らかにお願いします....。」

「そう怯えることはないわ。さぁ、行きましょうか。」

 

 

 

 

と言って連れてこられたのは向日葵が一面に咲き乱れる、太陽の畑。え?もうここ幻想郷じゃん。私紅魔館メンバーで幻想郷一番乗り!わーい!

 

「さぁ、まずはこの畑を....1000周で。」

「......ん?すいませんもう一回お願いします。」

「1000周。」

「え?」

「1000周。」

「え?」

「いい加減にしなさい。」

「イエッサー!」

 

冗談じゃねえ。1000周とか干からびる。ちなみに私の戦闘力はチルノの3分の1あったらいいなぁ。と、考えつつランニングにはいる。

 

「まったく、あんなにわけわからないやつを鍛えるのなんて....。楽しそうじゃない。」

 

幽香はニヤリと口を歪めた。

 

 

 

 

「ぜぇ....はぁ...ふぅ....」

 

7時間かけてランニングを終わらせた私は休憩中だ。水がうまい。いまならこれに5つ星をあげられる。

 

「休憩が終わったらミーティングよ。これからの方針について、ね。」

「は....はい。」

 

さすがはゆうかりん、容赦がないぜ!....一つ言っておくが私はドMではない。ただ走りすぎてテンションがおかしいのだ。

 

 

 

 

 

いきなりゆうかりんに驚くことを発表された。私の能力についてだ。

 

「あなたのことを簡単に表すとね......いくらでも成長できるの。」

「へ?」

「つまり限界がない。極論を言うとね、なんでもできる。あなたの能力は......『限界を超える程度の能力』ね。」

 

ま....まじか!そんなチート能力を持っていたのか!はっはっは!チルノの3分の1など、屁でもないわ!

 

「と、いうことで。」

 

ゆうかりんが少し殺気を込めて話す。機嫌悪い時のお嬢様みたい。うー☆。

 

「これから1ヶ月間で、あなたを実践レベルまで持って行くわ。」

 

ニヤリと笑い、心の底から楽しそうに言った。

 

「覚悟しておきなさい。」

 

よーし!なんだか私も萌えてきた!あ、違った、燃えてきた!1ヶ月でお嬢様をびっくりさせてやる!やるぞおお!

 

「じゃあ、ゆうかりn....幽香さん。今日は寝ましょうか。」

「なんだか信じられない呼び方をされかけたけど....。何を言ってるの?いまからよ、いまから。」

 

え?いまから?もう夜の11時だけど....。

 

「さぁ!弾幕の修行よ!どんどん打ってきなさい!」

「くそー!もうヤケクソだあああ!!」

 

私と幽香さんの修行が、始まった。暑い暑い夏の星が、私達を応援しているような気がした。

 

 

 

 

 

 




今回は咲夜さんも出てこなかった.....。アーメン。
グヘヘへ、私は大好きなゆうかりんを出せて満足です。

修行編の突入回です。これから1ヶ月、翡翠はかわいそうですね。ってか翡翠って名前男っぽくない?まぁ女なんで、いちおう。

じゃあまた次回、バイバイ( ´ ▽ ` )ノ

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