霊と魔の東京喰種   作:サニャ

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霊夢視点 #8 再開

*「博麗准特等!」

私は次々と功績を挙げ、今では局内でも特等の次に上の准特等にまで登りつめた...こんな少女が対策局に入るということですら異例の事態であって、私が准特等になった時は周りから羨望の眼差しで見られた...有馬さんには手も足も出ないっていうのに

今私は、ムカデという隻眼の喰種を追っている。亜門さんが前に対峙したらしく、顔は割れていて、「あんていく」という場所で働いているらしい。彼も凄いわね...普通の喫茶店で働いているんだから

そして、今日博麗班は、あんていくへ調査に来ていた...

*「休業中らしいっすよー」

「変な事言わないの!ここは今日は開いてるはずよ」

*「ホントですって」

そう言われて、私は張り紙を見た。そこには休業中と書かれている

「....二ムラ、何か思う事はない?」

二福「そっすねー、ムカデはもしかして攫われたんじゃないでしょうか?」

「そうかもしれないわね」

*「おやおや、博麗嬢。珍しく二等の手を借りましたな」

「違っ、私は分かってたわよ!なんならキジマ上等も少しは協力してよね!」

博麗班は3名。私と、旧多二福、キジマ式の3名だ。最初キジマさんを見た時は妖怪だと思った...

「とにかく、ムカデがどこに連れ去られたか捜すわよ!」

二ムラ「ほーい」

その後、目撃者がいないか辺りを搜索したが、なんの手ががりも見つけることが出来なかった...

「ふぅ、今日は疲れたけど。捜査が進んだわねー」

その時、誰かが私の部屋に入って来た

「ノックくらいしなさいよねー」

二ムラ「見つけましたよ!ムカデは今、アオギリに捕らわれて、アオギリのアジトに居るらしいです」

そういってニムラはアオギリのアジトの場所を教えてくれた。これを特等会議で言おう...私は特例で特等会議に出席出来る権限を持っていた。

 

 

会議で私が話した事が発端となり、CCGはアオギリのアジトに乗り込もうとしていた...

しかし、発端の博麗霊夢を含む博麗班は別行動をしていた...

二ムラ「どうして博麗班は、こんな所にいるんですかねー」

「ここがアジトの出口に繋がっているからよ」

キジマ「残党を逃がさないようにするって訳ですね」

「そんなところよ」

私達が配置されて1時間が過ぎた...そろそろ残党の類も現れてきてもいいんじゃないの?

その時、上空を飛ぶものが見えた

二ムラ「喰種ですよ!って空飛んでません!?」

その喰種が私の親友だと気付くのは数秒もかからなかった

二ムラ「駆逐します!」 魔理沙「霊夢じゃん!」

「まっ」

二ムラのクインケが魔理沙を貫いた

魔理沙「な....なんだ....ぜぇ...」

二ムラ「そのまま行きますよ!」

「待って!」

二ムラ「どうしたんですか?博麗准特等」

「彼女はコクリア送りにする、きっと彼女は真戸さんを殺した喰種だから」

キジマ「そんなに貴重な喰種を駆逐なんて....いやいや危ないところでしたな」

「私は局に戻るわ、彼女は気絶しているから私が運んでいく」

二ムラ「らじゃ!」

私は魔理沙を連れて帰った....

有馬さんならきっと分かってくれるはず

有馬「どうしたんだ霊夢?」

「有馬さん!彼女をコクリアに入れてやって下さい」

有馬「喰種をおぶってきたのか...いくら君が飛べる准特等でもそれは評価できないな」

「お願いします」

有馬「どんな事情かは知らないが彼女は有意義な情報を握っているのか?」

「はい!彼女は亡き真戸さんを倒したものと見られます!」

有馬「監獄長には話は付けておく」

魔理沙はコクリアに入れられる事が決定された。

 

「ねぇ、魔理沙?」

魔理沙「霊夢か...どうしたんだぜ?」

魔理沙に今の私の立場を話す

魔理沙「そっかぁ...鳩か...霊夢とは敵同士ってわけか」

「それで、提案なんだけど、、」

魔理沙「なんだ?」

「魔理沙がコッチ側に来ればきっと...」

魔理沙「霊夢が来いよ、加納って言う医者に頼めば一発だぜ?」

「魔理沙を人間に戻したいって事でしょ!幻想郷に戻った時に喰種だと色々不便よ?」

魔理沙「そっか!人間しか食べられないなんて妖怪よりもタチが悪いぜ」

「そう、だから何とかしてコッチの世界に来るのよ!」

私は魔理沙にそう告げた....来る日も来る日も私は魔理沙との会話を楽しんだ。

二ムラ「帰ってきましたよー」

アオギリのアジトに行っていたメンバーが帰ってきた。ムカデは捕らえることが出来なかったらしい。それに篠原さんがムカデと対峙して怪我をしたらしい....少なくとも1ヶ月は入院するらしい

 

二ムラ「結局あの後あそこから喰種は来ませんでしたよ」

二ムラが言った。その時、部屋のドアを誰かが思い切り開いた

亜門「コクリアが眼帯の喰種に襲撃された」

亜門さんが必死の形相で私に伝えてくれた。眼帯の喰種とは、ムカデの事で、彼は赫者になっていたらしい

「魔理沙が!」

私は急いでコクリアに向かった

コクリアに着くと、ムカデが魔理沙を開放している所だった

「魔理沙!」

金木「魔理沙を知っているんですね?」

魔理沙「霊夢は私の親友だぜ」

「魔理沙を返せ!」

金木「....魔理沙。下がってて」

ムカデが私に飛びかかってきた

「グッ」

重いー。

金木「彼女は連れていきますよ」

魔理沙「!?」

その時金木の回し蹴りが私の腹に直撃した

「カハッ」

魔理沙とはケタ違いの強さだ...

金木「なかなか眠ってくれないですね....」

パキッ

私はムカデに腕を折られて意識を失った

 

私が目を覚ますと、魔理沙とムカデ、私が見たことのない人達がいた

万丈「大丈夫か?」

デカイのに声を掛けられた

金木「手荒なマネをしてすみません。でもこうするしか無かったんだ...」

ムカデは何を言うんだ...私の腕を折った張本人なのに

魔理沙「ここはどこだぜ!?」

金木「僕達が集まる家 みたいなものかな、魔理沙があの時1人で抜け出すから大変だったんだよ」

魔理沙「すまん、何せ自分の身体が1番大事だからかな」

ムカデは苦笑している

「アンタは何で私を攫ったのよ?」

金木「魔理沙が親友だと言っていたから話を聞いてみたいと思ったので」

「まずはアンタの話から聞いてみたいわ」

金木「いいですよ」

私はムカデから、元は人間だったこと、本名は金木研ということ、加納という医者にリゼという喰種の赫包を移植されたことを聞いた

「こんなにペラペラ話していいのかしら?立場上私は局に戻ったらこの事を報告するわよ?喰種を匿ったら罪に問われるからそこは上手いことひっくるめて...」

金木「...これで分かってくれるとは思いませんが、僕はその可能性に賭けてみます」

金木から強い覚悟が感じられた。

私は金木に、幻想郷から来た事を打ち明けた。

魔理沙「金木無事だったんだな、しかもコイツを連れ去るとかお前いつの間にそんなに腕を上げたんだ?」

金木から衝撃な答えが帰ってきた

金木は、アオギリに捕らわれ、「ヤモリ」に拷問を受けていたらしい。しかしある時リゼを食べたらしい。そこから金木は強くなったらしい

魔理沙「それに、髪も白くなっているんだな」

金木「とにかく、霊夢さんは返しますので、局に伝えておいてください」

「隙を見て逃げ出したと伝えておくわ、その時にその情報を小耳に挟んだって言うわね」

金木「お願いします、魔理沙はこちらで預かりますね」

私はこの部屋を後にした

私は空を飛んで対策局に向かっていった




魔理沙との再開、そしてコクリア投獄。金木が魔理沙を救い出すまで書きました。ちょっと一気に書きすぎちゃったかなーって思ったりします(笑)ヤモリの拷問を期待してた方すみません

話数を間違えてたので修正しました(2016/08/29 21:56:19)

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