あの事件から数日後、私と金木はあんていくでバイトをしていた。リョーコさんを失ったのは悲しいが、いつまでも挫けてたら何事も面白くなくなる。...もし霊夢が死んじゃったら私はどうなるのかなぁ....いやいや、そんな事は考えるな、私!
その時、お皿が割る音がした
「金木だな」
案の定、お皿を割った金木をトーカが叱りつけていた。芳村店長の声も聞こえる
芳村「まぁまぁ、トーカちゃんも昔はこんなだったよ?」
その事を聞いて金木は驚いた様子でトーカちゃんに訊いていた
「微笑ましいぜ、私はそんなミス犯さんけどな、宴会やらで慣れてるし」
あ、いらっしゃいませー。その時、長身で紫色の髪をした、変なヤツが現れた
月山「少年くんと少女ちゃんは新入りかい?」
あまりの馴れ馴れしさに私が戸惑っていると、トーカが言ってくれた
トーカ「あぁ?クソ山、コイツらはアタシの弟子だ!それを訊きに来ただけなら帰れ!」
月山「帰る訳には行かないね、僕はコーヒーを飲みに来たんだよ?」
トーカ「んなもん分かってるわ!」
この2人のやり取り面白いな...私が笑っていると彼がこっちを見ていた
彼が帰ると私と金木は、彼の事を聞いた。彼は、美食家ー月山習。鳩にとっては驚異で、トーカにとっても面倒くさい存在らしい。そりゃあんな性格してたら嫌われるよな...
数日後、金木が月山とレストランに行く約束をしたようだ。
金木「魔理沙さん行きたそうな顔してますけど行きます?」
「...ッー私も連れていってくれ!」
この時を待っていた!危険な場所だとしても私は切り抜けられる自信がある
そして当日
月山「魔理沙さんも行くのかい?」
「おう!」
数時間後ーなぜか私達はテニスに付き合わされていた
月山「2人でかかって来なさい」
魔理沙「上等だぜ!」
月山は、思っていたよりはやる男だった...幻想郷にはテニスなんてないから私は初めてやるが外の世界にはあるらしいな...初めてにしては上出来だぜ!
金木「あ、」
「足引っ張るなよなー」
金木「ごめんなさい...」
月山「金木君は運動オンチだね、それに比べて魔理沙ちゃんは素晴らしい」
「その、魔理沙ちゃんっていうの止めてくれないか?私は普通に魔理沙って呼んでほしいぜ」
月山「笑死ーッ これは愛称というものだよ」
うわー、この人絶対聞く気ないな...
月山VS金木、魔理沙の試合は金木、魔理沙ペアが圧倒的な大敗北を喫した
「あー、私1人だったら勝てたかもなー」
月山「やってみるかい?」
「本当か!?やらせてくれ」
金木「頑張ってくださいねー」
金木はなんで私に敬語なんだろう...後で指摘しないとな
15ー0
30ー0
40ー0
「何でだッ!」
月山「経験が違うのだよ」
私は負けないぜ、こんな変態野郎には
40ー15
40ー30
40ー40
「デュースまで迫ったぜ!」
月山「僕はまだまだ本気でないのでね」
50ー40
60ー40
「お前の本気強すぎだぜ...」
月山「しかし、魔理沙ちゃんは物凄く才能があると思う。プロテニスプレイヤーを目指してみたらどうだい?」
「遠慮しておくぜ」
私達はテニスを終えて、やっとレストランに着いた....
「もう夕方だぜー」
月山「君達にはディナーに招待しようと思ってね」
....やっぱコイツ変わってるな
私達はレストランに入っていった
*「シャワーに入って、あそこの部屋でお待ちください」
食事を食べるのにシャワーに入るなんて珍しいなと思ったが、そもそもレストランは幻想郷にないし、外装しか見たことないためこんな場所なのかも知れない。私はシャワーを浴びて、部屋に入った
小鉢「あ...どうもー」
金木の他に2人いた
金木「彼は小鉢さん」
待っているとコーヒーとクッキーが出された。
2人はすぐにコーヒーを飲んだ
金木は、コーヒーの匂いを嗅いでいた...
これはなんか罠なのか...こっそり金木に聞いてみた
金木「変な香りがするんですよ...魔理沙さんは飲まない方が」
「敬語はやめろ!私はそういうたちじゃない」
金木「分かりました......魔理沙、気を付けてね」
「おう!」
*「皆様お待たせ致しました、こちらへ」
私達は、丸テーブル1つに椅子4脚。鉄板があるだけの部屋に連れてこられた
亜美「ガチャガチャ」
後ろで女の人がドアを開けようとしている音が聞こえる
金木「あの...どうかされたんですか?」
亜美「鍵が閉まっているのよ...何よこれ出られないじゃない」
...やっぱし罠か、金木はどんな事を考えているんだろう?
金木(僕の考えすぎかな)
金木が微笑んだ!?いや、コレ絶対罠だって!
アナウンス「お待たせ致しました 晩餐の準備が整いました」
その時天井が開いて仮面を付けた集団が目に入った...
*「本日のディナーの4人です」
やっぱり罠だったか...
「おい、お前達!私は隻眼の喰種だ!隻眼ってレアなんだろ?」
客「せ、隻眼!?」
月山「証拠がないんじゃあ駄目ですよね」
「て、テメーはクソ山!今待ってろ!私が赫眼を出してやるッー?」
月山「毒が回ったようですね、念のためコーヒーを飲まなかったお客様には毒ガスを仕込んでおいたのですよ。しかし、彼女は回るのが早いですね」
....わ、わたしの完敗だ.....
月山「では、本日のスクラッパーの登場です」
あー....もう意識が....
「んん...」
トーカ「やっと起きたな、クソ魔理沙」
クソとは何だ...
「私は何を...」
トーカ「何って、オークションにいってたんでしょ?クソ山が金木と魔理沙を連れてきてた」
「あ....私もまだまだだな」
トーカ「金木はまだ起きてこないから...そっとしておいてよ?」
「私が起こすとでも?」
私はそのままアルバイトに復帰した。金木は私が起きて2日後に起きてきた....
「よく寝たな、金木」
トーカ「アンタも3日は寝てたわよ?」
「ま、マジかー」
私がアルバイトに復帰して1週間がたとうとしていた時、大男が入ってきた
そして、その大男は入るなりトーカに店長はいるかと聞いてきた。そしてその大男は神代リゼの事を知っているかと聞いてきた
トーカ「奥できくわ ついてきて」
私達は二階にあがった。彼の名は万丈数壱というらしく、私と金木にリゼの匂いを感じたらしく。勘違いされて、襲われた金木が気絶させてしまった...しっかし、あの金木が気絶させるってホント弱いんだな...
金木が彼と話したいと言ったので、金木を置いて私は下に降りた
「いらっしゃいませー」
デッカイ男の人と...男?が来た
ニコ「カプチーノ2つお願いするわ」
やっぱオネェだよー...喰種に変な人多いな...幻想郷にも沢山いるけど
トーカ「カプチーノ2つお待た致しました」
その時、上から凄い音が聞こえてきた
私とトーカが上に駆け上がると。そこにはトーカによく似たヤツがいた
トーカ「ア...ヤ...ト」
アヤト「よう、久しぶりだなバカ姉貴」
2人が言い争いをしていると、下にいた2人組が部屋に入ってきた
万丈「リゼさんはここにはいねぇ、あんたが来ても意味が」
ヤモリ「ん?合ってるよ万丈くん」
ニコ「そうよぉヒゲマッチョ 捕獲命令はリゼ本人。あるいはリゼの匂いをがするって事なのであの2人でビンゴ」
私もさりげなく入ってるんだが....捕獲なんてされたくないな
「私が相手だ!」
ニコ「あら、威勢がいいのね」
ヤモリ「....」
コイツら....なかなか手強いぞ
ヤモリ「やるね、君」
ニコ「頑張って♥」
私の拳がヤモリの腹部を捉えた
「入った!」
ヤモリ「痛いね....でも、力勝負では僕が上だね」
「ぐふっ...」
あぁ、意識が遠のいて行く、この短期間で2度も気絶してしまうなんて....
芳村はボロボロになっているトーカを見て言った
芳村「連れて行かれたんだね」
四方「芳村さん...」
芳村「四方くん....みんなを集めてくれ....しばらく「あんていく」は休業だ」