「かはっ」
呼吸が苦しくなった...
トーカ「金髪の喰種?」
私の目の前に映ったのは私が見たことのある喰種
金木を監視していた時にオッサンの肉を金木に勧めてきたヤツだ。当然、その時彼女は私を見ていない。私は見つからないようにしていたのだから
「私は霧雨魔理沙...蹴りが入っていい気になってるみたいだがこの赫子を見てからいいなーッ」
私が赫子をだすと、彼女は固まって動かなくなった
トーカ「り、リゼの赫子!?」
「ついでに言うとここにいる金木もリゼっていう奴の赫子持ちだ、私達は移植された」
金木「どうして僕の名前を?」
「私はお前と一緒に退院していたんだぜ?それにニュースでやっていたじゃん」
私がそう言うと金木は納得したように頷いた...
トーカ「り、リゼは死んだっていうの...?」
「あぁ、そうなるな...」
一刻の沈黙の中、最初に金木が口を開いた
金木「僕は、人間は食べたくない....魔理沙さんも人間を食べていないんでしょう?」
「いや?私はたくさん食べてきたぜ?」
私がこういうと金木は青ざめてこういった... 化け物ーッ! と....
「ッー!!」
トーカ「ケンカしないの...店長さんに話してみたいからあんていくに来てくれる?」
危ない所だったぜ....金木を赫子で貫きそうになっていた...
少し歩くと私達はあんていくと書かれた喫茶店に着いた...ここは金木が親友のヒデと一緒にコーヒーを飲んでいた喫茶店だ...もちろん私も尾行した時に気付かれないように店の端っこの方でコーヒーを飲んでいた
トーカ「店長!」
芳村「トーカちゃんか、彼等はトーカちゃんのクラスメートかい?」
トーカ「ち、違うよ!彼等はリゼの赫子を移植されたみたいなんだ」
芳村「....」
店長と呼ばれた人は黙り込む...全く何を考えているか分からんな
芳村「トーカちゃんは、少年と少女が事故に巻きこまれたのを知っているかい?」
トーカ「少しだけ....」
芳村「多分、その少女がリゼちゃんで、少年はここにいる....」
金木「金木です!」
芳村「カネキくんか...」
トーカ「じゃあ彼女はどう説明するんですか!?」
トーカが私を指さした
芳村「彼女の方は公にはされなかった...そういうだけだね」
「全くそのとおりだ!」
芳村「そう言えばまだ名前を聞いていなかったね」
「私は霧雨魔理沙だ!」
芳村「魔理沙ちゃん...いい名前だ...二人共困った事とかはあるかい?」
トーカ「ちょっと、店長!見ず知らずの人達にここまでするなんてー」
芳村「トーカちゃんは彼達が見ず知らずの人に見えるのかい?」
トーカ「....?」
芳村「私はそうは見えないね...」
「あ、あの私は悩み事は無いんですけど、金木があるみたいです」
芳村「何でも言ってきなさい..」
金木「僕は人間を食べる事が出来ません...食べたくない」
芳村「......付いてきなさい」
こうして私と金木はあんていくの倉庫っぽい場所に連れていかれた...
金木「この袋は何が入っているんですか?」
芳村「君には知らない方が良いものだよ」
金木の浮かない顔を見るに金木は人肉とか想像しているんだろう...自分の置かれた状況を受け入れられないなんて弱っちいな....
その時魔理沙は自分の置かれた状況を受け入れる事が出来なくなるとは思いもしなかった...