霊と魔の東京喰種   作:サニャ

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霊夢視点#2 喰種捜査官

リゼ「ありゃ?お札?」

私は咄嗟にお札で自分の身を守った

霊夢「危なっかしいわね...」

全く...出会ってすぐの私を殺そうとするとは..大変危険な妖怪ね...危うく死ぬところだった

リゼ「まぁ、いいわあなたが何者か知らないけどあなたはこれから死ぬのよ!」

そういって彼女はまた鞭のようなものを伸ばしてきた...

一度見たものを避けるのは容易い...アパートの中だからだろうか...?

霊夢「貴女、本気じゃないわね...それに、弾幕ごっこは知らないの?」

リゼ「何それ?」

彼女は首を傾げた...あ、ここは幻想郷じゃないんだった...弾幕ごっこを知らないのは当たり前だ

霊夢「中だと動きづらいわね...」

私はアパートの外から出た...

リゼ「あれ、あなたももしかして喰種?でもあなたからはそんな風には感じないわね」

私を追ってきたリゼが言う....喰種?彼女の種族かしら?グール...どんな妖怪か分からないわね...私はそう考えながら人気の無い細路地に飛んで行った...

リゼ「行き止まりねぇ...もう逃げられないわよォ」

霊夢「封印するしかないわね...」

彼女を封印するべく彼女から発せられる鞭を避けながら彼女の周囲を結界で囲んでいった...それにしても避けるので精一杯だ

リゼ「これはなにかしら?」

霊夢「夢想封印!」

よし、決まった!これで封印は完了したはず....

リゼ「何かしたかしら?」

なんで!?封印されてないのよ?

霊夢「あーもうっ!夢想天生」

私はこの場から夢想天生を使い逃げ出した...一体何だったんだろうあの化け物は...封印が効かないなんて

霊夢「随分と広い所に来たわねぇ...」

繁華街というのだろうか...?しかし今は廃れていて人通りも少ない...そんな時一人の少女に出会った

霊夢「迷子かなー?」

少女「そんなんじゃないです...ただ、ここに人(食料)が来るのを待ってたんです」

霊夢「!」

赤い目...リゼの時と同じだ、こんなにも可愛らしい少女があの化け物だなんて俄には信じ難い

少女「お姉ちゃん、美味しそう♪」

彼女から猫の尻尾のような者が二本飛び出して私を捉えようとした...

霊夢「リゼさんよりは遅いわね...」

私は彼女にも一応結界を貼る...

霊夢「これで観念なさい...夢想封印!」

しかしやはり効かない...

少女「あなた喰種でも人間でもないのね...空飛んだり怪しい術を使ったり...もしかして超能力者かしら?」

私の知り合いには超能力者はいるけど....私はそんなんじゃない

霊夢「どうだっていいじゃない!」

少女が驚いたように言った

少女「そうだね、どうだっていいよね...これから私のエサになるからね♪」

亜門「あれはキャットテイルと別の喰種!?」

真戸「いいや、私には片方が人間で片方が喰種に見えるね」

亜門「また勘ですか?」

真戸「よく見てご覧、片方は赫眼が発症していないだろ?」

亜門「確かにそうですね...でも空を飛ぶ人間なんてありえないですよ?」

真戸「恐らくあいつはここの時代の人では無いんだろう...それなら納得できるだろう?」

亜門「ハァ...それに彼女クインケを持ってないですよ?助けなくて良いんですか?」

真戸「彼女はA+レートのキャットテイル相手に圧倒している...CCGに入ったらさぞかし強大な戦力になる事だろう...」

亜門「だからもうちょっと観察がしたいと...」

真戸「そういうことだ...」

 

霊夢「ハァハァ...」

彼女も封印は効かないけど私が圧倒できる程の力だ....相手が隙を見せたところで拘束してしまおう...ていうかさっきからここを見ている怖いおじさんと凄く背が高い人は誰なんだろう...?

真戸「おい!そこの少女!喰種には普通の攻撃は効かない!これを使え!」

亜門「いいんですか!一般人にこれを渡して」

真戸「いいんだよ、亜門くん、彼女はCCGに入社するって私の勘が言ってるんだから」

そういって、怖いおじさんは親切に私にアタッシュケースを投げてきた...一体この中に何が入ってるっていうの?

真戸「そこに起動のボタンがあるだろ!それでクインケを起動しろ!」

霊夢「これね...」ポチッ

アタッシュケースの中から私の身長を超える程度の武器が出てきた...

少女「それは、クインケ...!お前まさか鳩!?」ザシュ

私は彼女を切りつけた

真戸「素晴らしい!君、名前はなんて言うんだね?私は真戸呉緒、見ての通り喰種捜査官だ」

如何にも怪しいおじさんだったが喰種捜査官である証明書を見せてきたので私は名を名乗った

真戸「博麗霊夢ちゃんか」

亜門「真戸上等!初対面の相手にちゃん付けはどうかと!」

真戸「ハハハ、ちょっとしたジョークのつもりさ...私達は君を見ていたんだけど君の闘い方は素晴らしかった、是非CCGに力を貸してくれないかな?」

CCG...それは捜査官の働く場所だろうか...私がまたあの化け物に出会ったら逃げることしか出来ない...でも武器があれば戦える...きっと武器の2本や3本貸してもらえるだろう...それに魔理沙も探さないと行けないし

霊夢「ええ、私もそこで働かせて貰うわ」


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