対策局に着いた私は、局にこの事を打ち明けた...
常吉「ご苦労だった。博麗准特等」
「分かってくれましたか?」
常吉「元人間...分からなくもないが、喰種になってしまった以上は喰種だ。これまでと変わらず対応していく」
あぁ、終わった...でも魔理沙は何とかしないと
常吉「金木研はあんていくで働いていて、アオギリに拉致されたが、逃亡。今は20区にナリを潜めているんだな」
「はい」
常吉「...金木研があんていくに戻った時がチャンスだ。あんていくが再開したら知らせるようにと伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
私は部屋を出た
「あー、金木の方は絶望的だなー。でも何としてでも魔理沙だけは救わないと..」
その時、有馬さんが私に用があると言っていたという事をニムラが伝えてきた。
用って何だろう...
私は有馬さんの部屋に向かった
「失礼します」
私は前の椅子に腰掛けた。
「話とは...?」
有馬「...俺が話したいのは、魔理沙の件だ」
「え!?」
有馬「魔理沙は君の親友何だろう...どうにかしてCCGに連れ込めないか...」
「は、はぁ」
有馬「実は、クインク施術というとっておきがあるんだ」
クインクス施術?初めて聞くわね
「それは、どういうものですか!?」
有馬「クインケを内蔵された捜査官」
...どういうこと?魔理沙は、喰種で赫子がある。でもそれだと立場上喰種として駆逐されてしまう。
「赫子はどうするのですか?」
有馬「俺は魔理沙を瀕死状態にする」
何を言ってるんだこの人は...
有馬「瀕死の魔理沙を解剖。赫子を取り出す。それを加工して再び魔理沙の体内に入れる。」
「あれ、でも赫子を取り出せるのなら完全に人間に...」
有馬「そうはいかないんだ。今の所喰種を人間に変える技術はない」
「そんな...」
有馬「でも、君の親友を救うにはこれしかない。分かってくれるかな?」
魔理沙を救うには、魔理沙を解剖して、クインクス施術を行わければならない...解剖か...でも魔理沙がこっち側に来るんなら、いいかな
「分かりました、でも魔理沙はどうやって連れ込むんですか?」
有馬さんはその事に対しては答えなかったが、恐らくあんていく襲撃の時に攫うのだろう
幻想郷は今どうなってるんだろう...紫とか動いてそうだけど...
私は部屋を後にした
部屋を出た私に歩み寄る人影があった。
「ちょ!?紫?」
紫「そんなに大きな声を出さないの、隙間を使って入ってきただけであって完全な不法侵入だもの」
「見つかったら殺されるわよ」
紫「その時はその時よ♪」
「博麗准特等、傍にいる女性は誰だ?」
声をかけてきたのは、真戸さんの娘。真戸暁だった
「ほら、見つかったじゃない」
アキラ「答えろ、博麗准特等」
紫「まぁまぁ、いいじゃない。見逃してあげても...それとも私が貴女の境界を弄って一生人前には出れないようにする?」
アキラ「ふざけるのも大概にしろ」
紫「仕方ないわねぇ」
紫がそう呟いた途端、暁さんの腰元から赫子が現れた
アキラ「何だ...これ...は!?」
紫「人間と喰種の境界を弄ったわ...この世界は人間と喰種は相反しているらしいわね」
アキラ「れ....霊夢、逃げてくれ、私は今、人を喰らいたい衝動で満たされている...思いたくもないが本当に喰種になってしまったんだな」
紫「はい、ここまで〜」
紫がそう言うと、アキラは人間に戻っていた
「ちょっと!紫!って!」
いつの間にか、紫の隙間の中に放り込まれていた
紫「大丈夫よ、彼女は記憶も弄ってさっきの事は覚えてないわよ」
「そうじゃなくて、なんでアンタがここにいるのよッ!それに、さっきのだって魔理沙を元に戻すことが出来るじゃない!」
紫「ダメよ霊夢、今魔理沙を救ったら面白くないじゃない、魔理沙がCCGに入ってきて、いい感じになってきたら、私が敵として登場するわ。それでいい感じにアナタたちを救う」
「ハァ!?紫!これは魔理沙が懸かってんのよ!?今救えるんなら今救わないと!」
紫「あら?じゃあ、私はいらないの?」
「....分かったわ」
こうして、紫との会話は終わった
何としても魔理沙をこっち側に....
その日、霊夢は来週行われる、あんていく襲撃戦の事を思ってなかなか寝付けなかった