ワンパンマン ~日常ショートショート~ 作:Jack_amano
「あ、蚊だ」
しまった、蚊娘の怪人の時にジェノスにキンチョール爆砕されてから買ってないんだった。
一生懸命叩こうとするが、蚊は前の時と同じ様にするりと抜けて俺を挑発した。
「ジェノス!そっち行ったぞ!!」
「何事ですか? あぁ」
台所から出てきたジェノスは、蚊を認め、事態を
打ち合わせたジェノスの手の中に、蚊の姿が消える。
「やったか?!」
十分に間をおいてから両手を広げるジェノス。
すると―――
キャッチ&リリ~ス!
だぁ!焼却砲の中に隠れてやり過ごしていやがった!
ジェノスが静かな顔でキレた。
奴はサイボーグだから刺されこそしないが、あの事件以来蚊に容赦がない。
「焼却―――――― 」
「だからやめい!下駄箱に去年の蚊取り線香あるはずだから!」
俺の言葉に、慌てて玄関に走るジェノス。下駄箱の中から 何かを立て続けに放り出す音が続いた。
「先生!ダメです!目茶目茶湿っていて火が付きません!!それになんだか本体から蚊取り線香ではない異臭がします!!」
「………
滅多に使わないからなぁ。
あ、蚊、どっか行った。
「だ~!見失った~」
「大丈夫です先生。蚊は活動時間まで、暗くて暖かい場所に潜むそうです。例えばテレビの裏とか――― 」
ジェノスの言葉に、そっとテレビの裏を覗く。なるほど。テレビの後ろの壁に付いている。
俺は、今度こそ逃すまいと思いきり手を振り上げた。
「ダメです先生!」
その手をジェノスが掴む。
おぉ!! お前なんかスピード上がってるじゃんか!俺の手が見えたんだな?!
「あれから調べたのですが、蚊は風圧に乗って逃げるそうです。つまり、先生が速く叩こうとするほど、敵も逃げるスピードが速くなる。その方法ではダメなんです」
それって―――
「つまり、今まで俺のやってた事、ムダ?」
「はい!」
嬉しそうに言うな! だから
「じゃぁ、どうしたらいいわけ?」
「風圧を感じさせないように、ゆっくりと、平らな物よりも球面の物で潰すといいようです。ネットではトイレットペーパーの曲面で押し潰していました」
答えながら、ジェノスはトイレットペーパーを丸ごと渡してきた。
「ふぅーん」
言われた通り、トイレットペーパーの曲面をゆっくりと、そおっと蚊に近づける。
おぉ!本当だ、蚊は逃げる様子もない。
そのまま、蚊にギュウ―――っと押しつけて……
ガコン!
大きな音を立てて、コンクリートの壁が壊れた。
しまった… ブツがトイレットペーパーだったから油断した。こんな軽い力でも壁は抜けるのか!
空いた穴から、次々と新参者の蚊が入ってくる。
「 …ジェノス。俺、壁を直すから―― ベープ買ってきて」
あなたはベープ派キンチョール派?どちらが多数派何でしょう?
サイタマは漫画では蚊に刺されていますが、アニメでは刺されていません。
彼の血を吸ったら怪人化しそうな気がするのですが…獣王喰ったカラスが変化してますからねぇ。
それを考えたら進化の家のたこ焼きも食べたら後々まずい事になりそうです。
地球がやばい?!