喰い荒らされた世界で・・・   作:水無月 蒼次

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久々です。
戦闘はありません。


晩飯は工場産のジャイアントとうもろこしだ

一時間ぐらいベッドで倒れていた俺は起き上がり。

配給を受け取りに行こうと思ったが、どこに行っていいのかわからない。

ゲームの時は配給の受け取りなんて物はなかった。

いやあったが描写されてなかった。

途方に暮れた俺は隣の部屋に行く。

 

「リンクー、配給ってどこで受け取るの?」

 

「配給?知らん。俺は適当に冷蔵庫に入ってた物を食ったけど?」

 

そうだった、冷蔵庫があったな。

 

「もしかして、空だった?」

 

「いや、ありがとう。冷蔵庫の存在を忘れていた。」

 

「いや、いいんだけど」

 

「じゃあ俺は冷蔵庫を見に戻るよ」

 

「じゃあな」

 

俺は部屋に戻って冷蔵庫を開ける。

 

中にはビールが数本、レーションが幾つか、そして長さが50cm程のジャイアントとうもろこし約二十本

 

「こっこれが、ジャイアントとうもろこしか」

 

作中に何度か出てきた伝説のとうもろこしが今目の前に

よし今日の晩御飯はジャイアントとうもろこしに決定

 

ジャイアントとうもろこしをどう料理してやろうか。

 

ちょっと待て、俺って料理出来たっけ?

 

普通の男子高校生だったもので料理は専門外なり。

 

「まあ、とりあえず茹でてみるか」

 

一応、家庭科の授業で基礎は習った。

卵焼きとかちょっと茹でるだけなら出来る自信があった。

 

俺はキッチンにあった鍋に水をはって、コンロの上に置く。そしてとうもろこしを入れてみる。

 

半分まで入ったがもう半分が入らない。

 

「うん、無理だ」

 

少し考える

 

「思い付いた!」

 

俺はとうもろこしを3/1ぐらいにずつに折る。

 

折ったら入るでしょ。

 

だが全部は入らなかった。

 

「うん、そうだね」

 

俺はとうもろこしを一つ鍋から取り出した。

 

二つなら入るよね。

 

とうもろこしは入った。

 

手に持っているとうもろこしをどうするか。

 

俺はとうもろこしを拭いて冷蔵庫にしまった。

 

完璧だろ?

 

俺は火をつけてとうもろこしを茹でる。

 

「あとは待つだけ。ん?いつまで煮るんだっけ?」

 

俺は少し考える

 

「まあ適当でいっか」

 

そして適当に煮た。

適当に火から上げてお湯を捨てる。

そしてとうもろこしを持つ

 

「アッチャ、あっつ、マジ熱いって」

 

俺はとうもろこしを放り投げてしまった。

とうもろこしが床を転がる。

俺は手を水で冷やす。

そして気づいた。

 

とうもろこしもこうやって冷やせばいいんだと

 

俺はとうもろこしが1/3入った鍋に再び水を入れる。

 

さて落ちたとうもろこしをどうするか・・・

ああ、こんなとき長い箸が有ればな~

あるじゃん

菜箸あるじゃん

 

俺は菜箸でとうもろこしを拾って流水で洗って鍋に入れた

 

完璧だな

 

俺はとうもろこしが冷えたのを確認してとうもろこしを取り出す

 

「うん、晩飯にはちょっと彩りがあれだけどいただきます」

 

俺はとうもろこしをかじる。

そして気づいた。

 

このとうもろこし・・・茹だってない。


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