喰い荒らされた世界で・・・   作:水無月 蒼次

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はっきり言って現実見てません。
理解はしてますが、俺は夢見がちな文を書く!


第零部隊初陣

『こちらアポロ群れの後方上空に到着した』

「リンドウさん作戦開始です。降下してください」

『行くか』

『行くぞっ』

『行きますっ!』

『・・・・』

 

四人は降下もとい落下していった。

三人が着地する。

 

蒼次はヴァジュラの尻尾に真珠色の捕食形態で食らいつき食いちぎった。

そのまま落下しつつ銃に変形してエクスプロージョンXと言うのは名ばかりなLL爆発を顔面に撃ち込み爆風で後ろに吹っ飛んだ。

 

ヴァジュラの顔面は無惨に吹き飛ばされ原形をとどめていなかった。

 

『お前ら!食い荒らせ!』

『ラジャー』

 

アランが顔面破壊ヴァジュラに走っていき、顔面直前で跳び首から胴に向かって神機を突き刺した。

そのまま神機を支えにしてヴァジュラの背に乗り、神機を引き抜き捕食形態でコアを引き抜き地面に降りる。

 

『まず、一匹』

『おりゃっ、二匹目』

 

リンドウは正確にコアの位置に向かって神機で切り裂きコアを破壊した。

コアの位置がわかったのは多分、歴戦の勘だ。

 

『アラン危ない!』

 

ツバメのスナイパーライフルが閃光を放ち

アランのすぐ目の前のヴァジュラの肩に細胞を深々と埋め込んだ。

 

群れの反対側で虹色の閃光が炸裂し三匹のヴァジュラが宙を舞う

紫電が炸裂し血渋きと黒煙が上がる。

 

『おうおう、派手だな』

「リンク、後方に回り込まれている。後退しろ」

『了解、対処する』

「リンドウさん、後方に回り込まれている。前は二人に任せて後ろを片付けてください。アランとツバメはリンドウさんとの間を余り開けないようにリンドウさんに合わせて下がってください」

『了解』

『ちっ』

『りょ了解です』

「蒼次はこのまま前を支えます」

 

俺はゲーム機を握り直す。

今日はスーリャ・パシーマ極で来ている。

俺のお気に入りだ。

蒼次が持つ大砲から。

狙撃弾が発射される。

その狙撃弾は一瞬でヴァジュラの腹部に着弾し五発のLサイズレーザーで腹を穴だらけにした

ヴァジュラが悲痛な叫びをあげる

俺は気にせず撃ちまくる。

あっという間にヴァジュラは倒れた。

 

「やっぱり二年後より弱いな」

 

俺はそう呟いて次のヴァジュラを撃ち殺す。

リンドウは次々ヴァジュラを殺していく。

アランとツバメは上手く連携をとって前線を支える。

 

虹色の閃光が空で炸裂し地に降り注ぐ。

真下にいたヴァジュラ達が吹き飛ばされる。

 

「ヴァジュラの残存数16残りまだまだ居る。気を抜くなよ」

 

だがヴァジュラの数は着々と減っていった。

特に群れの後方で。

とうとうアルテミスとアポロが見えた。

残存数は12

大分減ったな。

 

「リンドウさん、退路を拓いてください。このままではリンクに巻き添えを食らいます。下がってください。ここからは俺とリンクで数を減らします。リンドウさん達はそれ以上前に進まないように抑えておいてください。」

『了解した』

『俺だってやれる!』

 

アランはヴァジュラに突っ込み。ヴァジュラの顔面を捕食した。

が微妙にコアには届かなかった。

頭を失ったヴァジュラの爪がアランを弾き飛ばす。

アランは左腕から血を流して地面に転がった

 

「アラン大丈夫か!?ツバメ、アランのフォローを頼む。リンク吹き飛ばせ」

『ラジャー、皆伏せろ!』

 

アルテミスの月天輪から大口径ビームが発射され周囲を凪ぎ払った。

ビームは大雑把にヴァジュラを凪ぎ払い、五匹焼き切った。残存数7

 

リンドウが一匹殺す。

残存数6

 

蒼次が一匹殺す。

残存数5

 

アルテミスが一匹殺す。

残存数4

 

アポロが二匹殺す。

残存数2

 

蒼次が一匹殺す

残存数1

 

あと一つ反応があるのにそこには影も形もなかった。

 

「討伐対象残り1、警戒怠るな」

『計器の故障じゃないの?』

「地下か!一旦散開」

 

蒼次以外の全員がその場を離れる。

地面がひび割れ、地の底からヴァジュラが飛び出してきた。

蒼次は爪で弾き飛ばされた。

HPバーもゴッソリ減った。

 

『この雑魚が!』

 

アランが走りだしヴァジュラの下に滑り込み、腹部を食いちぎった

アランの神機には青く輝く球体がくわえられていた。

 

『よしっ、殺してやった』

 

アランは左腕を庇いながら立ち上がった。

左腕からはドクドクと血が溢れていた。 

 

「ヒバリさん、医療班に待機要請出して頂いても?」

「はい、医療班への待機要請の場合はそこのボタンを押して要件を話せばOK です」

 

俺はボタンを押してマイクに向かって話す

 

「こちら第零部隊所属オペレーターの山澤 明史です。負傷者が出ました。対応をお願いします。」

 

「医療班に待機を要請しました。アランは戻ったら医務室へ行くように」 

『蒼次は大丈夫なのか?』

「大丈夫なんじゃないかな?目立った外傷とかある?」

『いや、無い』

「だったら大丈夫だ。アランはちゃんと医務室に行くように。気をつけて帰ってくるように」

 

俺はインカムを外す

 

「皆さんが無事帰ってくるまで見張るのがオペレーターの仕事です。もう一度インカムを付けてください」

「・・・はい」

 

俺は再びインカムを付けた。

 

「山澤さんこれからオペレーターとしてよろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いします。ヒバリさん」

 

ツバキさんが歩いてきた。

 

「被害報告」

「アラン・リード上等兵が負傷しました。」

「ヴァジュラ20以上だったな。その戦況でその成果が?」

「計23体のヴァジュラの殲滅に成功」

「コアの回収は」

「傷物ばかりです」

「リンドウがやったな、あいつは切羽詰まるとコアに関係なく殺すからな。まあ数が数で戦力差も大きかっただろう。それも致し方ないか」

「そう言っていただけるとありがたいです」

「帰投後、全員支部長室に出頭するように」

「了解です。こちら明史、全員帰投後支部長室に出頭するようにとのことです」

『了解だ』

『了解』

『了解です』

『了解した』

「では、今後もしっかりな。」

 

ツバキさんは再び歩き去っていった。


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