喰い荒らされた世界で・・・   作:水無月 蒼次

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サリエル急襲

明史達が帰ってきた直後

 

『緊急連絡、西北西の防壁が突破されました。目標は外部居住区の一切を無視してこちらに向かってきています。現在支部内にいるゴッドイーターは至急屋上に集合、目標の迎撃に当たって下さい。非戦闘員は至急3F以下の階へ後退してください』

 

とアナウンスが入った。

 

「帰ってきてそうそうこれか」

 

「サクッと殺して終わらせてやる」

 

「外部居住区を襲ってないのはいいですけど、妙ですね」

 

「なんにせよ急がなきゃ不味いってことだ」

 

「あっリンク隊長」

 

「挨拶は後だ、相手が何かもう判ってるんだろ?明史」

 

「動きと反応からして相手はサリエル、建物の一切を無視してこっちに向かって一直線だ」

 

「さりえる?」

 

「一言で言うと蝶の女神だ。見た方が速いさっ行くぞ」

 

第零部隊(リンクと明史を除いた三人?)は屋上に向かっていった

 

そして約240秒後屋上

 

「俺らしか居ねーじゃん」

 

「私達は一応特務用の極秘部隊なのですが…」

 

『だからこそだろ』 

 

『何だかんだで極東はアラガミの激戦区だから、猫の手も極秘部隊の手も借りたいのが現状なんでしょ。目標まで後500』

 

『視認した。かなりの数だ。サリエルが5、劣化版がざっと500と言った所か』

 

「俺は暫く出番ないから下がっとく」

 

『迎撃開始、リンク手始めに派手に吹き飛ばせ』

 

『イエッサー、主砲発射用意』

 

アルテミスがアポロの腕に乗り、アポロの主砲の前に天輪が浮く

プレイした人ならわかる構図だ。

 

『カウント10で発射する。閃光に注意しろ。

10、9、8、7、6、5、4、3、2、1』

 

その直後、アポロの胴から光弾が放たれ直後サリエルとサリエル劣化版ズが虹色の光柱に穿たれて四散して外部居住区に落下していた。

 

既にサリエルの群れの七割が消滅している。

残り三割、サリエルが二体、劣化版サリエルが約150ぐらいだ。

 

『リンク、もうちょっと考えて射て。下に被害が出るだろ。ツバメ、生き残ったサリエルを撃ち落とす。デカイのを潰せば後は驚異じゃない』

 

「了解です」

 

ツバメの神機から赤い光線が放たれる。

1、2、3、4・・・・

光線に撃ち抜かれた劣化版サリエルは次々と落下していく。

 

蒼次も頑張ってバルファちゃん専用弾を射つが、そんなに数射てない。

 

残り、サリエル1、劣化版45

 

『やってらんないな。リンク、蒼次を敵の真っ只中に放り込んでくれ』

 

『そんなことして大丈夫なのか?』

 

「えっ、銃で射てばいいじゃん」

 

「そんなことして大丈夫なんですか?」

 

『問題ない。やってくれ』

 

『まあ、大丈夫か』

 

アポロが蒼次を掴んで、投球のフォームで投げる

俺は敵の直ぐ近くでエアステップをして体勢を整えて劣化版を斬って喰らってを開始する。

 

「やってるやってる、でも俺にあれができるかって言うと力一杯無理なんだけど」 

 

アランは空中で神機を振り回す蒼次を眺めて呟いた。

 

『彼処に行くか?』

 

「俺は超人じゃないから投げられても困る」

 

『俺は行くが、乗ってくか?』

 

「じゃあ乗せて貰おうかな」

 

アランは人蹴りでアルテミスの肩に飛び乗る

 

『よし、振り落とされるなよ』

 

アルテミスは天輪を剣に変形させて戦場に飛び込んでいった。

 

 

カチカチカチッ

 

『あたっ、手がつった』

 

明史がそう言った途端劣化版サリエルを踏み損ねた蒼次が落下していき、途中で消滅した。

 

『蒼次は無事か?』

 

『落下中に戻したからなんとか。今外部居住区を走ってる』

 

『そうか、こっちはもうすぐ片付く』

 

『緊急連絡、北東北の防壁が突破されました。アラガミは外部居住区への攻撃を開始。』

 

『俺は北東北に行く。ツバメら240秒後に下に車をつけるからそこから降下してくれ。アランとリンクはそのまま群れを殲滅。終了後はリンクに任せる』

 

「了解だ」

 

『了解した』

 

『了解です』

 

ツバメは最後とばかりに光弾を射ちまくる

 

『よしアラン、あと20匹だ。さっさと終わらせるぞ』

 

「了解、さっさと終わらせて北東北の応援だな」

 

『いや、外を片付けに行く。このままだときりがない』

 

「了解だ」

 

アランとリンクはサリエルの群の処理を続ける




明史:「これって本来防衛班の仕事だよな?」
作者:「そだね」
明史:「なんであの熱血漢いないの?」
作者:「別件で出撃中」
明史:「あっそう、なら仕方ないね」

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