喰い荒らされた世界で・・・   作:水無月 蒼次

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作者:「前回はリンク君の無双回でした」
明史:「じゃあ今回は俺の無双回か!?」
作者:「そんなわけないじゃん(´ ̄▽ ̄`)」


オペレーター 実地訓練

散々ツバキさんにしごかれた明史はヘリで移動していた。

 

そして最後に実地訓練を行うと言うことでヘリで旧市街地エリアに向かって移動している。

 

訓練内容は旧市街地エリアにて救難信号を確認、アラガミによる被害の可能性が高いため神機使い三名を派遣する。

現場に急行しアラガミを掃討及び生存者を救出せよ。

 

完全に任務(おしごと)だ。

 

※なおこの作戦にはオペレーターが実地訓練と称して一名参加する

 

と言う注釈付きだ

 

で派遣されたのが……リンクを除く第零部隊

 

「実地訓練じゃなくて実戦じゃん、しかも今俺、装甲車整備中だし」

 

「隊長どうにかなりますよ」

 

「なんかあっても俺達が居るから大丈夫だろ」

 

『山澤、ちゃんと降下しろよ?』

 

「ツバキ大尉、一つよろしいですか?自分神機使いではないので降下出来ません」

 

『普通に降りればいいだろ、やり方はいくらでもある』

 

「……了解しました」

 

パラシュートも一応背負っとこう、念のため…

 

「降下かー最初は俺もビビったな~でも以外と大したことなかった」

 

「それは偏食因子で肉体が強化されているから」

 

「蒼次に掴まって降りればいっか、毎度毎度蒼次には迷惑かけてるけど……救難信号の座標に到着、オーガテイルが群がっている。数は13。先ずは上から射って数を減らします。ツバメ、撃ち方用意、射撃開始」

 

明史は言うと同時にゲーム機の画面に映されたオーガテイルに照準して射つ

 

四発……これは今、蒼次がRPGを射てる弾数だ

 

ツバメの神機には弾数で表示されているが蒼次の神機にはバーで表示されている。

 

根本的に神機が違うのだ。

 

明史は四回ゲーム機の□ボタンを押して次の指示を出す

 

「降下開始」

 

アランが先に飛び降りる

 

明史は蒼次に捕まりゲーム機を操作し蒼次を飛び降りさせる。

 

途中で空中ジャンプして勢いを殺して地面に降りる。

 

「なんとか降下成功。これより掃討する」

 

俺はヘイトを蒼次に集めさせつつスタングレネードを投げつける

視界と画面が共に白くなる。

 

そして蒼次を巧みに動かしてオーガテイルを殲滅する。

 

かかった時間は59秒

 

一人五匹潰せばいいならこの程度だろう

 

「掃討終了、生存者なし。捜索を続行します」

 

『深追いはするなよ?』

 

「了解」

 

『こちらアラン、乗り捨てられた車を発見したかなり損傷が激しい。死体の類いはない。ヘリに戻る。』

 

『こちらツバメ、成果なし。ヘリに戻ります』

 

「アラン、ツバメ一度合流しよう、16時の方向ヘリから距離1300mの地点に大型種の反応がある。迎撃の準備をしておいてくれ」

 

『了解だ』

 

『了解しました』

 

「さてとサクッと殺して帰ろう」

 

明史は蒼次に掴まる

 

 

その頃エントランス

 

「ふーー、ビールが待ち遠しいぜ」

 

「さてとさっさと戻って神速種でも……」

 

ウロボロス討伐に行っていた面々は支部長室から帰ってきた所だった。

 

「旧市街地エリアに巨大なアラガミ反応を探知、大型種です」

 

「山澤の言っていた通りか、既に山澤が対処済みだ。だが一応監視は怠るな」

 

「はい、了解です」

 

ツバキはエレベーターに向かって歩いていった。

 

「他の皆は仕事中?」

 

「はい、現在第零部隊は旧市街地エリアにて大型種と遭遇、現在警戒しつつ迎撃用意をしています」

 

「まあ、蒼次が入ればほとんどのアラガミは敵じゃないから気にすることでもないかな。問題は二人があの人外じみた動きについていけるかだな」

 

「蒼次さんはそんなに強いんですか?私にはどうもそうは見えないのですが」

 

「まあ、意思が無いから強そうに見えなくても仕方がないが、蒼次のスペックはかなり高い、それを明史が使うから強い。俺が使ったとしてもあそこまで能力を引き出すことは出来ない」

 

「山澤さんに合っていると?」

 

「山澤用にカスタマイズされていると言った方がいいだろう」

 

「言ってることがよくわからないです」

 

そしてアナウンスが流れる

 

『第七部隊がウロボロスの撃破及びコア剥離に成功、技術部各班は至急第七格納庫に集合してください』

 

 

「はい、合流した」

 

山澤は蒼次に捕まって地面を滑ってきた

 

リザレクションやった人ならわかるはず

捕喰形態(プレデターフフォーム)のプレデタースタイルの一種「高速滑走式・鮫牙」で滑ってきたのだ

 

「速いからいいよね鮫牙、反応まで後800m種類はボルグカムランだ」

 

「訳のわからない方法で着たけどまあいいや、視界に入ってきたら戦うってことで」

 

「迎撃とバックアップの準備終了しました」

 

「ボルグカムランの弱点は盾と口だ。盾は爆破に弱い。壊してしまえば後は簡単だ。口は貫通系の攻撃、レーザー弾とかに弱い。切断に弱いのは尾だが攻撃するのにリスクが伴う」

 

「まあ、殺しゃあいいんだろ?」

 

「口を、狙えばいいんですね?」

 

「まあ、ようは死ななきゃいいってことで」

 

前方の建物が崩れて砂埃が舞い上がる

 

そして砂塵の中から鈍く銀色に光る騎士風の巨大蠍が現れる

 

「あれがボルグカムラン。さてと手はず通りに」

 

蒼次が神機を変形させる

 

「狙いはそのデカイ盾だ」

 

明史は△ボタンを押す

 

蒼次の神機の銃口とボルグカムランの右の盾の間に一筋の線が結ばれ瞬く間に消える。

 

「狙撃成功、怒って走ってくるぞ出迎える準備をしろ」

 

蒼次が走り出す

 

ボルグカムランが走ってくる

 

神機を変形させて鮫牙で迎え撃つ

 

結果は蒼次が喰らって逃げた。

 

ツバメが射撃する。

 

一発、二発、三発、四発

紅い光線がボルグカムランの口に吸い込まれるように飛んでいく

 

「全員、衝撃に備えろ!」

 

直後盾に付いていた紅い球体が大爆発をおこす。

 

衝撃がアランを転ばせる。

 

狙撃していたツバメを仰け反らせる。

 

明史はゲーム機を庇う様に伏せたため特に影響なし

 

蒼次は見事に吹き飛んだ。

 

煙が消えるとさっきまであった盾は見事にバラバラになり、口も崩れて中が露出している。

 

「さっさと殺して帰ろう」

 

蒼次は昇瀑からの真珠烏からのブレードの二連撃を挟んで真珠烏の繰り返しで空中戦闘をしていた。

 

「うわ、何あれ。滞空時間長すぎだろ」

 

アランはそう呟いて尾を切り落とす

 

「よしと次は前足を砕くかな」

 

明史は□ボタンを長押ししてRボタンで弾種を切り替える。

 

「さっ、爆発を召し上がれ」

 

前足、後ろ足をエクスプロージョンXとは名ばかりのLL爆発で吹き飛ばす。

 

するとボルグカムランが急に動きを止めて力なく地面に伏した。

 

「よしと、コアを回収して撤収しよう。アランやって」

 

「はいよ」

 

アランは壱式でコアを捕喰する。

 

「これをどうしたものか……いや問題ないか」

 

フェンリルマークをつけた大型ヘリがこっちに向かって飛んでくるのが見えた。

 

『回収班は到着したか?』

 

「視認しました」

 

『ご苦労、気を付けて帰投しろ』

 

俺とアランはヘリに戻る

 

 

「これはっ、かなり大きな群れだね……」

 

ペイラーサカキは研究室のディスプレイに映された物を見てそう呟いた。

 

それは地図だった

アラガミが現れる前は愛知県と静岡県の県境辺りのところ地図だ。

 

そして地図は一部真っ赤だった。

 

いや、赤い点が大量にあるのだ。

 

「数にして約数千と言った所かな?まあ現状の戦力があればどうにかならないでもない規模だね」

 

サカキ博士はディスプレイをスリープモードにして部屋を出た。


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