喰い荒らされた世界で・・・   作:水無月 蒼次

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作者:「こないだのアレが以外とショックだったから更新頻度を上げようと思います」
明史:「とうとうコッチでもこの方法をとり始めたか」
作者:「これ楽しいんだよ」
明史:「これでなろうの奴等に一歩近づいたぞ」
作者:「気にしてたんだー」


リンク 特務出撃

翌日、リンクは支部長室に呼び出されていた。

 

「呼び立ててしまってすまない、至急やってもらいたい仕事がある」

 

「特務ですか」

 

「そうだ、君に隠し事は通用しないんだったね。内容を説明しよう、平原エリアにとてつもなく巨大なオラクル反応を検知した。今回はそれを討伐及びコアを剥離してほしい」

 

「相手はウロボロスですね。同行者は…」

 

「リンドウ君とソーマを同行させる」

 

「山澤特務少尉で…」

 

「山澤君にはオペレーターとしての研修をツバキ大尉のもとで受けてもらっている」

 

「任務、了解しました」

 

「いい結果を期待するよ」

 

リンクが部屋を出ると外でリンドウが待っていた

 

「よお、少年」

 

「どうもはじめまして、リンク・ロード特殊起動兵曹長です」

 

「今回の作戦に同行する雨宮リンドウだ。お互い妥協はしないでいこうぜ」

 

リンクとリンドウは歩いていった。

 

その頃、明史は…

 

「貴様、計算はもっと素早くしろ!」

 

「はいっ!軍曹殿!」

 

「私は軍曹ではない!大尉だ!肝に銘じておけ!」

 

「了解です!」

 

ツバキさんのスパルタ指導を受けていた。

 

 

「そんじゃ、全員揃った所でミーティングだ。今回の対象は平原の覇者ウロボロスだ。やつはその巨体故にちょっと踏みつけられただけで俺達はぺちゃんこになっちまう。と言うことで基本的に中距離戦闘を心がける、近接型の俺達が言うのもなんだが。隙ができたらあいつの触腕を叩ききる。隙が出来ない内はなるべくやつの注意をアルテミスとアポロからそらす。ここまでで質問は?」

 

「………無い、ただぶった切るだけだ」

 

「質問、今回の対象のコアはだいたいどの辺にあるのかわかりますか?」

 

「残念ながらコアがどこにあるかはわからない、そこはオラクル反応の中央付近にあるとしてやつを攻撃する」

 

「了解しました。ではウロボロス狩りといきましょう」

 

ウロボロス討伐部隊は出撃して行った。

 

数十分後、平原エリア

 

鈍い音と地響きが響いている

 

「やっこさんが歩いてるな」

 

リンドウの視線の先には平原となった旧市街地を闊歩する巨大なアラガミの姿があった

 

『予想より大きい』

 

「どんな奴も鱈腹喰えばデカクなる。そんだけだろ?」

 

『討伐部隊の作戦エリア到着を確認、作戦許可が降りました。降下してください』

 

ヒバリがインカム越しに言う

 

「了解、切り伏せる」

 

「時間か…」

 

リンドウとソーマが降下した。続いてアルテミスが降臨する。

ただ垂直に降下しただけだが、その姿はまさしく降臨という言葉が似合うものだった。

 

『いきなりだが、消し飛べ!』

 

無線機からリンクの声が轟き

 

上空から巨大な虹色の光の柱が降りてきて、ウロボロスの複眼と触腕を焼きつくした。

 

アルテミスが月天輪を変化させて創った剣でオラクル細胞を削ぎ落とす

 

「おいおい、俺ら来なくてもよかったんじゃないか」

 

リンドウは側面から両足を切りつける

 

ウロボロスの傷口が蠢き、触腕が再生していく

 

あっという間に触腕と複眼が再生し、無数の触手が触腕から分岐して伸びる

 

「こりゃ、近接型には荷が重い」

 

リンドウとソーマが伸びた触手を切り伏せる

 

『何度でも消し飛ばしてやる!』

 

上空が煌めき四本の虹色の光の柱が降りてきてウロボロスの中央を避けてそれ以外を焼き付くした。

 

「うおっとっと、危なっかしーな。リンクっもうちょっと考えて撃て!」

 

「くっ」

 

『もうあと五秒で光が消えます。コアを剥離してください』

 

「コアを剥離ったってこんなデカブツ神機で喰える訳ねえし」

 

「俺がやる」

 

ソーマが神機に捕喰形態を取らせる。

神機の顎はみるみる巨大になっていく。

ソーマの腕輪から徐々にオレンジ色の痣が広がる

 

そして光が消えて青白く発光する硬質なオラクル細胞に包まれた青く発光する球体が姿を現す。

 

「喰らえっ」

 

通常の二倍程まで巨大になった神機の顎がコアをオラクル細胞から喰い千切りそれを飲み込んだ。

 

「コア剥離成功、まっこんなもんか…」

 

ソーマの腕輪から広がった痣はみるみる内に小さくなっていき最後には見えなくなった。

 

『任務完了、帰投準備に入る』

 

アポロが降りてくる。

 

「今回の作戦、俺ら必用だったか?」

 

「コアの回収係りだな」

 

フェンリルマークの着いたヘリが上空で旋回している、リンドウ達とヘリから降下してきた回収班は残ったウロボロスの細胞を解体して運ぶ

 

 

『アラガミの沈黙を確認、帰投準備に入ってください』

 

「ふっ、君たちはつくづく楽しませてくれるな。これからも期待しているよ」

 

支部長は支部長室の端末で作戦の一部始終を見ていた。

 


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