喰い荒らされた世界で・・・   作:水無月 蒼次

20 / 33
お久しぶりです。
なろうの方が忙しくてこっちが疎かになってしまいすいませんでした。


閑話 大空タツミ

明史とアランがシユウを引き連れて爆走しているとき

 

防壁まで攻めてきた小型アラガミを対処するため出撃していたタツミが帰ってきた。

 

「帰ってきたらヒバリちゃんが笑顔で出迎えてくれる。こんなに嬉しいことは他に無いぜ」

 

と彼は言っているがヒバリの表情はそんなに明るくない、むしろ暗い。

 

「…おかえりなさい、タツミさんブレンダンさん」

 

「ヒバリちゃん?どうしたの?なんかあった?」

 

「山澤さんが…いえ、なんでもありません」

 

「ヤマサワ?ヤマサワ…ヤマサワ…そんな奴居たか?ブレンダン先生」

 

「ああ、この前入った新人で、いきなり戦場に現れて、リンドウさんの獲物のヴァジュラを横取りしたとかなんとか、入隊早々部隊長とかなんとか噂になってたな」

 

「ヴァジュラ殺したってことは神機使いだろ?何処の部隊長だよ?」

 

「確か存在しないはずの部隊だったはずだ」

 

「存在しない?部隊長になってんなら存在してるだろ?なぁ?ヒバリちゃん?」

 

「第零部隊です」

 

「いくらなんでもそれは無いわ。だって数字って一から始まるだろ?」

 

「一の前は零だろ?」

 

「んだけどさー、なんで新人部隊長がヒバリちゃんに関係あるんだ?神機使いだろ?なら最初の指示はツバキさんからじゃないのか?」

 

「まあ、関係ぐらいあるだろ」

 

「でも、今の話でいくと新人神機使いの部隊長がヒバリちゃんになんか失礼なことをしたってことに……でも、今は殆どのゴッドイーターが出撃してるか寝てるぞ?それなのにどうやって」

 

「山澤さんは神機使いじゃないんです。山澤さんは私の後輩です」

 

「えっ、後輩ってことは神機使いじゃなくてオペレーター?」

 

「はい、もう作戦が始まっているのにまだ来ないんです」

 

「つまりその新人オペレーターが仕事サボってると?」

 

「いえ、サボってはいない様なんですが」

 

ヒバリがインカムをタツミにわたす

 

タツミがインカムを耳に当てると男性が指揮をとる声が聞こえる。

 

タツミはインカムを返す

 

「山澤さんの足取りをたどったところ北の第一防壁のゲートが最後に確認された場所なんです」

 

「第一防壁!?そりゃ自殺行為だ神機も持たずにピクニックなんて洒落になってないぞ」

 

「生存の可能性は低いな」

 

「で、問い合わせた後でサカキ博士が「山澤君はサボりじゃないからね」とだけ」

 

「サカキ博士がそう言うならそうなのだろう」

 

「どちらにしても帰ってきたらその新人にはガツンと言ってやらないとな」

 

『こちら第零部隊、もうすぐ旧工業地帯に着く第一部隊に連絡してくれ』

 

「第零部隊より入電、まもなくシユウ堕天が作戦エリアに侵入します」

 

ヒバリは表情を変えてオペレーター業務を始める。

 

 

タツミはターミナルに向かう

 

「第零部隊と」

 

タツミは第零部隊のデータを見る。

 

「アポロとアルテミス、なんだそりゃ?水無月 蒼次 操縦者 山澤 明史 特務少尉?操縦?どうみても人の名前だけどな?」 

 

タツミは蒼次のデータを見る

そこにはたいしたことは書かれていなかった

 

「水無月 蒼次 特務少尉、自称第二世代型神機使い?なんだそりゃ。入隊が……2072年!?こりゃデマだな」

 

タツミはターミナルを終了する

 

そして明史が帰還後

エントランス

 

 

「あれ?ヒバリちゃんまたアイツがなんかやらかした?」

 

明史は無事に帰ってきたのに、ヒバリの表情は暗い

 

「山澤さんは何もしてません。悪いのは私なんです」

 

「ヒバリちゃんが悪いことなんて万に一つもありえない」

 

これはかなりの贔屓だ

 

「私、勢いでつい破門を言い渡しちゃったんです」

 

「それは、その、あれだ。山澤が悪い!……んじゃないかな……そんなに気になるなら謝ってくればいいじゃん。謝っても「許してやんなーい」とかする奴は幼稚園児だ!それもヒバリちゃんが謝ってくれてるのに許さない奴は人間じゃない」

 

「謝ったら許してくれるでしょうか?」

 

「許してくれる。というか許さないって回答を俺は許さない!」

 

「本当にそうですか?」

 

「元々、アイツがバックレて外に出たのが悪いんだし」

 

「タツミさん、ありがとうございました」

 

「俺はヒバリちゃんのためならなんでも出来るぞ」

 

ヒバリは歩いていった。




タツミファンの皆さん、「こんなのタツミさんじゃない」 という感想を持った方、感想欄で長文で長々と抗議して下さい。以降それを元にタツミさんを書くので。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。