喰い荒らされた世界で・・・   作:水無月 蒼次

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ハーメルンで書くのは初めてです。
二次小説としては処女作です。
ゴッドイーターはまりすぎの中毒患者です。
バーストから始めました。
好きなアラガミはハンニバル神速種
嫌いなアラガミは極地適応型グボログボロ
好きな武器はショートブレードとチャージスピア
お気に入りの装備は四神刀 朱雀 スーリャ・パシーマ極 アイギス 極
この小説に出てくるペンネームにもなってる水無月 蒼次って言うキャラクターは自分が実際に使用しているキャラクターで所々実話が入ってます。
例えば神速種を準備運動で殺したりね。ほんとは12:48で片付けたんだけど。


プレイヤー二人の異世界移転
古参プレイヤーの異世界移転


俺は今、夢にまで見た戦場・・・

アラガミに食い荒らされ人類が居住不可能となってしまった大地にいる。

そして今は、体長3m弱のゴリラみたいなアラガミ、コンゴウの堕天種と戦っている。

いや、語弊がある。戦っているのは俺じゃない。

戦っているのは俺のゲームアバター。

プレイヤーとしての姿をした俺の影だ。

今俺は、ポイントAでお馴染みの携帯用ゲーム機で現在の戦闘に介入して単騎でコンゴウ堕天の相手にしている。

俺の名前は山澤 明史(ヤマサワ アキフミ)ゴッドイーターバーストからゴッドイーターをプレイしている古参プレイヤーだ。

今、俺が居るのは「嘆きの平原」という円形のエリアで中央に巨大な竜巻がそびえ立っている。

この竜巻はかなり前から存在しておりいっこうに消滅する気配はない。

 

俺は装甲車の運転席で画面に集中する。

俺の携帯用ゲーム機の画面には青い髪に猫耳を付け黒いシャツの上から白いコートを着た青年が映っていた。彼の名前は水無月 蒼次、実質俺がこの機械で動かしているからもう一人の俺と言っても過言じゃない。

彼は今バスターブレードを使ってコンゴウの相手をしている。

俺は馴れない武器の操作に手間取りながらコンゴウの尻尾を切り落とす。

この世界ではゲームではなかった相手に傷を付けたり相手の一部を切り落としたりと言ったことができる。

・・・がこの世界ではゲームではあったリンクエイドが無い。

つまり死んだら終わりと言うことだ。

別に彼は死んだとしてもリザルト画面を見てアナグラに戻れば彼はちゃんとこの画面の中にいるし呼び出せば出てくる。だが彼以外は一度戦闘不能になったら最後二度とこの世界にも元の世界にも復帰できないのだ。

 

俺は、チャージクラッシュでコンゴウの顔面を叩き割る。

コンゴウの顔面に深々と身長を超える長さの剣が潜り込む。

俺はステップで下がり剣を引き抜く。

血が吹き出し、内部で発光するオラクル細胞が露出する。

俺はジャンプコマンドを入れ、落下攻撃をコンゴウの背中に叩き込む。

背中のパイプが砕け散り発光するオラクル細胞が露出する。

コンゴウが凍りついた空気中の水蒸気の固まりを発射しようと力むが氷の粒の固まりは出なかった。

氷の粒の固まりの代わりにコンゴウの全身から血が吹き出した。

 

「フィナーレだ」

 

俺はコンボ捕食のコマンドを入れる

彼は跳び、コンゴウの背中に彼が持つ神機から伸びた銀色の禍々しいアラガミが食らいつきコンゴウのオラクル細胞を背部からごっそり喰い千切った。

コンゴウの背にはポッカリと穴が開いた。

彼は回転して着地する。

 

「堕猿大鎧 堕猿大面 堕猿血晶 の三つとコンゴウ堕天のコア一つね」

 

コンゴウ堕天は黒い霧を吹き出し、霧散していった。

俺もつい一週間前までは普通に高校生やってたんだけどな・・・

 

一週間前俺はいつも通り学校帰ってきて、荷物を片付けてゲーム機を手にしてソロでハンニバル神速種を狩っていた。これはただの準備運動だ。

ハンニバル神速種を14:30で片付けて俺は難易度14のDLCのチャレンジミッション曼珠沙華をスタートした。

enemyはスサノオ、カリギュラ、ハンニバル神速種

どれもなかなかに強くソロでとなるとそこそこ手こずるがNPCを三人連れていけば楽勝で勝てる相手だった。俺はさっさと三体を片付けた。

どうにも味気なかったからネットに接続してオンラインにした。

別に友達の連絡した訳でもない。

野良パーティーを組んでプレイするつもりだった。

そこに二人が入ってきた。

一人はリンクと言うプレイヤーでもう一人はクラウンと言うプレイヤーだった。

暫く三人で難易度13,14をプレイした。

チャットも使用していたため声で誰がしゃべっているのかわかる。 

バンダースナッチをクリアしたあとクラウンが調子を変えて喋りだした。

 

「君達強いね、君達もっとこの世界を楽しみたくないかい?」

「ああ、より楽しめるならそれに越したことはない」

「そうですね、もっと楽しめるなら楽しみたい」

「ならおいで此方に・・・」

 

クラウンの声が怪しく聞こえた

画面が急に明るくなり辺りを真っ白にした。

 

「おいで、ーーー喰い荒らされた世界へーーー」

 

そうクラウンが言ったのがチャットでの会話の最後だった。

聞こえていた声が電子音特有のノイズの混じった音から人の声独特な生々しさを持った音に変わる。

 

「ようこそ、ゴッドイータープレイヤーの楽園、アラガミに食い荒らされ世界へ」

 

クラウンの声が聞こえる。

 

「まあ、ここは僕らが夢見た世界だから僕の名前はクラウンだよ。そうだろ?水無月 蒼次君にリンク君?」

「まあそうだな」

 

本音を言うと本名を明かすとマズイ気がした。

 

「僕と一緒に遊んでくれた君達には些細だけどプレゼントをしようと思う。その夢の機械に何か一つ力をあげよう。何を受け取るかは君達が選ぶといい。君達が何かを強く願うときその想いが選択の合図になる。じゃあこの世界で僕に面白い戦いを見せておくれ。期待しているよ・・・」

 

光は収まり周りの風景がハッキリと見えてくる。

俺は黒いゲーム機を手にしてバーチャルのなかで何度も訪れ何度もTPSで見た廃墟の教会がある作戦エリア「贖罪の街」の教会の内部に立っていた。

教会の入り口は一つだけだからここは無印の世界で間違いないだろう。

 

「贖罪の街だよな・・・作戦エリア・・・戦場か・・・神機もないしどうしたものか・・・」

 

「グゴォォォォ」

 

アラガミの咆哮だ。

 

「ダンドンッダンドンッ」

 

銃声かな?

 

「ザシュッ」

 

斬ってるなー

 

「ズンッドシッドシッドシッドシッグギャーーッ」

 

出てきたのは体長2mぐらいの恐竜みたいなやつで尻尾が大きくなっていてとげが生えていて、顔と背を覆う白い外骨格が特長の小型アラガミ、オーガテイルだ。

 

「ヤバイな、倒す方法は・・・ない。逃げる方法は有るけど難しい。ヤバイ殺されるっ。リンク!クラウン!頼む助けてくれ!!」

 

「助けてくれ!!」そう叫んだときゲーム機の画面が急に明るくなり俺の前に青い髪に猫耳を付けて白いコートを着た青年が現れた。

画面には青年とオーガテイルが映っており画面のはしに黒い髪の男が映っていた。

間違いないこれは今の状況だ。

男は動かない。

オーガテイルが男を尻尾で吹っ飛ばす。

同時に画面の中のアバターも後ろに吹っ飛ばされた。

男は動かない。

アバターも動かない。

 

「おい、兄ちゃん戦わねーと死ぬぞ!」

 

返事がない

ふいに俺の指がゲーム機のアナログパットに触れたと同時に男が少し動いた。

 

「そう言うことか。ここからが古参プレイヤーの反撃だ!」

 

俺はオーガテイルを前にゲーム機の画面に集中する。

周りから見ればとんだ自殺行為だろう。

命の危険のある怪物の前でゲーム機をいじってるなんて狂ってるね。

が俺はゲーム機を操作する。

俺は画面の中のオーガテイルを斬りつける。

男は目の前のオーガテイルを斬りつける。

俺は画面の中のオーガテイルに俺が作ったバレットを撃ち込む。

男は目の前のオーガテイルに俺が作ったバレットを撃ち込む。

俺は画面の中のオーガテイルを対地強襲特殊式・銀爪で喰らう。

男は目の前のオーガテイルを対地強襲特殊式・銀爪で喰らう。

俺は画面の中のオーガテイルの顔面ににショートブレードで斬りつける。画面の中のオーガテイルは血を吹きながら倒れた。

男は目の前のオーガテイルの顔面にショートブレードで斬りつける。目の前のオーガテイルは血を吹きながら倒れた。

 

「よし、倒せた。行くぞ俺!外にいるゴッドイーターの応援に行くぞ!」

 

俺はゲーム機を操作しながら走る。




はい、読みにくいのは知ってます。
分かりにくいのも知ってます。
なにぶんまだ小説を書き始めて日が浅いので。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

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