照月、着任します!!!   作:しがみの

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中継駅が那珂市にあるせいなのかわかりませんが最近那珂ちゃんしかドロップしないAobaです。


ではでは、第2話をどうぞ。


第2話 鎮守府案内

「秋月型防空駆逐艦、2番艦の照月です!!!よろしくお願いします!!!」

 

照月は提督に自己紹介をし、敬礼をした。

 

「よろしく。俺はここ、大甕鎮守府の司令官の六田(むだ) (たかし)だ。姿が天津風なのは・・・、気にするな。」

 

「はあ・・・。」

 

「じゃあ、大甕鎮守府を案内しよう。

 

夕張。」

 

「はい!!!じゃあ、照月ちゃん、ついてきて。」

 

天津風に呼ばれて、夕張が執務室の中に入って来て、照月を呼んだ。

 

「あ、はい!!!」

 

照月は夕張について行き、執務室から出た。

 

 

 

「ここは工廠。艤装の修理、製造、管理をしているわ。私は基本的にここにいる。何か艤装について分からない事があったらここにいる私か、明石に聞いてねー。」

 

と、夕張が話をしているとピンクの髪の女性が話しかけてきた。

 

「こんにちは!君が新しい艦娘さんですか?」

 

「そうですよ?貴女は?」

 

「私は明石です!貴女の艤装がついさっき届いたので見て欲しいんですけど・・・、大丈夫ですか?」

 

「あ、はい、大丈夫です!!!」

 

照月はそう言いながら工廠の建物の中に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「コレが貴女の艤装です。」

 

明石が指差した先にあったのは・・・

 

 

1分間に16〜20発連射出来る〝Mk.45 62口径5インチ単装砲〟

艤装に刻まれている〝116〟の数字。

斜めを向いている〝90式SSM 4連装発射機〟2基

どう見ても垂直発射装置です。〝Mk.41 VLS (32セル)〟

なんか白くて四角いクッキーに見える〝FCS-3A〟

SH-60Kが隙間から見える〝ヘリ格納庫〟(2機用)

 

「これってどう見ても〝照月〟じゃなくて〝てるづき〟の装備ですよねぇ・・・。」

 

「そうですよ。今はあまり戦闘がないんでこんな装備でも大丈夫なんです。装甲も帝国海軍時代の駆逐艦と同様なので大丈夫です!!!」

 

「そうですか・・・。」

 

「じゃ、次行きましょう!!!」

 

「あ、ちょ、ちょっと待ってくださぁーい!!!」

 

夕張が工廠の外に走り出したので、照月は急いで夕張の後について走って行った。

 

 

 

 

 

 

 

「ハアッ、ハアッ、夕張、ざん、待っで、ぐださい・・・。」

 

照月が埠頭で立ち止まっていた夕張のところに着いた時、夕張は涼しい顔で立っていた。

 

「遅いよー!!!そんなんじゃ立派な鉄道員(ぽっぽや)にはなれないよー!!!」

 

「私艦娘ですよ?そんなの目指してないですよ・・・。」

 

照月はそう言いながら埠頭を見渡した。埠頭には第5護衛隊群の護衛艦が5隻と潜水艦1隻が停泊していた。

 

「わぁー。凄い・・・。」

 

「第5護衛隊群に最近配属になった護衛艦がこれよ!!!」

 

照月が護衛艦に見とれていると、夕張は〝185〟と書かれた1隻の護衛艦を指差しながら言った。

 

「最新鋭「ふそう」型ヘリコプター搭載護衛艦、「ふそう」よ!!!いずも型よりも大きくなった護衛艦で、大きさはフランス海軍の原子力空母、シャルル・ド・ゴールと同じ大きさよ。もともとは戦闘機搭載護衛艦のつもりだったんだけどね、建造中に人類存在反対派の深海棲艦との戦争が終わってね、急遽ヘリコプター搭載護衛艦に(名称だけ)変更したのよ。まあ、今の状態でも戦闘機の発艦は出来るんだけどね。だから今でも国会では、違憲じゃないのかって議論がおきてるわ。」

 

「へー。」

 

「じゃ、次の所行くわよー。」

 

「あ、はい!!!」

 

照月は違う場所に歩き始めた夕張について行った。夕張はしばらく歩くと、外見が銭湯っぽい建物を指差した。

 

 

「ここがドック、つまり入渠するところよ。まあ、ここはただのお風呂だから、入渠以外で使用も出来るんだけどね。」

 

「そうなんですか。」

 

「気をつけて。いやらしい事をしてくる最上型重巡と高雄型重巡と練習艦が1人ずついるから。で、ここが寮よ。主に独身の艦娘達や提督が住んでるわ。」

 

夕張はドックの横にある店舗つきマンションにしか見えない白の建物を指差した。

 

「ここが?只のマンションにしか見えないんですけど・・・。」

 

「これでも寮よ。基本的に二人部屋で、一階に食堂と浴場、酒保というコンビニっぽい売店があるわ。」

 

「へー。部屋はどこなんですか?」

 

「3階で1番左の301号室よ。」

 

「同室の子は誰ですか?」

 

「えーっとね、301号室は秋月ね。」

 

「夕張さん、秋月さんの本名は何ですか?」

 

少し考えて言った夕張に照月は質問した。

 

「え?本名?えーっと・・・、確か・・・、

 

 

 

 

 

(たちばな) 志織(しおり)だっけ・・・。

 

 

ん?どうしたの?」

 

夕張が照月を見ると、照月はしばらく口を開けたまま突っ立っていて、しばらくたった後、話し始めた。

 

「その名は・・・、もしかして・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃん・・・?」




前作の〝ワレアオバ!?〟に出さなかった秋月の本名出しました。



‐現在の情報‐

ー第5護衛隊群ー
‐第9護衛隊‐(司令部 横須賀基地)
DDG‐180「あおば」、DDG‐145(旧DDH‐182)「みらい」、DD‐113「さざなみ」、DD‐120「おぼろ」

‐第10護衛隊‐(司令部 横須賀基地)
DDH‐185「ふそう」DDG‐179「ふるたか」、DD‐108「あけぼの」、DD‐115「あきづき」

‐第5護衛隊群司令‐
中島(なかじま)大弛(だいち)海将補 (前職 護衛艦「あおば」艦長)
‐前司令‐
舞風(まいかぜ)一郎(いちろう)海将補 (前職 護衛艦「あおば」艦長)(後職 大甕鎮守府第8艦隊所属艦娘)

同艦隊指揮下艦
・くろしお型潜水艦12番艦SS‐601「うしお」


ーふそう型護衛艦ー

ふそう型護衛艦(ふそうがたごえいかん、英語: Husou-class helicopter destroyer)は、海上自衛隊が取得を進めているヘリコプター搭載護衛艦 (DDH) の艦級である。

先行して建造・配備されたいずも型(22/24DDH)をもとに大型化し、航空運用機能や多用途性を大幅に強化したものとなっている。1番艦「ふそう」が平成29年度予算で、2番艦「やましろ」が平成30年度予算で建造された護衛艦であるため、ヘリコプター護衛艦を意味する記号の「DDH」を付けて、それぞれ29DDH、30DDHとも呼ばれる。元々は空母になる予定であったが、建造中に人類を認めない深海棲艦との戦争、〝世界海洋大戦〟が終結したので、急遽ヘリコプター搭載護衛艦に名称のみ変更した。その為、戦闘機運用も可能である。



‐本型の特徴‐

ふるたか型、おぼろ型と同じく艦娘の機関の技術を流用し、機関を小型化。機関室の縮小、馬力の増加、機関士の人員削減を行った。

‐排水量‐
基準 65,600トン
満載 75,040トン

‐全長‐
261.5m

‐全幅‐
64.36m

‐吃水‐
9.4m

‐機関‐
COGAG方式
LM2500ガスタービンエンジン(38,000馬力)4基
可変ピッチ・プロペラ 2軸

‐最大速力(最大戦速)‐
46ノット

‐最大速力(一杯)‐
51ノット

‐乗員‐
個艦要員470人
航空要員153名

‐兵装‐
高性能20mm機関砲(CIWS)3基
Mk.41 VLS (32セル)1基

‐艦載機‐
SH-60J/K哨戒ヘリコプター 10機
MV/SA-32J「海鳥」2機
MCH-101輸送・救難ヘリコプター2機
最大積載機数40機

‐C4l‐
AN/USC-42衛星通信装置
GCCS-M
OYQ-10 戦術情報処理装置
海軍戦術情報システム
(リンク11/14/16)
洋上ターミナル (MTA)

‐レーダー‐
FCS-3 多機能型
OPS-20C 対水上捜索用
SSF‐19D 対深海棲艦用 1基

‐ソナー‐
AN/SQS-53C 艦首装備型 1基
OQR-2D-1 曳航式 1基

‐電子戦・対抗手段‐
NOLQ-2B電波探知妨害装置
Mk.137 6連装デコイ発射機 4基
曳航具4型 対魚雷デコイ 2基
投射型静止式ジャマー (FAJ) 2基
自走式デコイ (MOD) 2基
膨張式ダミー護衛艦 2機

‐艦娘射出機‐
KM5型艦娘射出カタパルト 3機

‐同型艦‐
1番艦 DDH‐185 「ふそう」(所属 第10護衛隊)
2番艦 DDH-186 「やましろ」(所属 第1護衛隊)


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