照月、着任します!!!   作:しがみの

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どうも。Aobaです。




え?民間人は、CICに入れない?アレです。物語の都合上です。(多分・・・。)


第12話 公開演習

 

「イージス護衛艦〝あおば〟にようこそいらっしゃいました!!!私は、案内人の橘 佐知です。まず、この艦のご紹介を致します。」

 

照月は、パソコンを操作し、スクリーンに、PowerPointで作成した資料を映し出した。なお、今、照月は、海自の冬服姿である。

 

「イージス護衛艦、〝あおば〟は、あたご型護衛艦の4番艦として誕生したました。が、格納出来るヘリの数は1機から2機になっており、全長があたご型の「あたご」よりも2m長い事く、形が違う為、〝ふるたか〟型や〝改あたご〟型等と呼ばれています。更に、艦娘との共同運用が出来るようにヘリ甲板の下に艦娘射出機が設置されています。今日は、これから02甲板に向かい、艦橋の見学、次に01甲板、1甲板、2甲板を見せてから、CICで戦闘訓練の見学、それから艦内食堂で、昼食、そして、甲板を自由散策し、ここで質問をしした後、大甕に帰港します。では、出発します。」

 

照月は、廊下に繋がっているドアを開け、一般人を先導し、廊下に出た。

 

 

 

 

 

02甲板に向かい、艦橋の見学、次に01甲板、1甲板、2甲板を見せてから照月は、CICの出入口に向かった。

 

照月は、ドアについているカバーがついている数字テンキーで、暗証番号を入力した。

 

 

 

 

「ここがイージス艦の心臓部、CICです。」

 

CICに入ると、照月は、直ぐに説明をした。

 

『教練対空戦闘よーい!!!』カーンカーンカーン

 

『本艦は、対空戦闘に入る。総員、速やかに持ち場につけ。』

CICに入ると、直ぐに武鐘が鳴り響いた。

 

『これより、公開演習用、戦闘訓練を行う。』

 

 

「第2目標、接近。33度、66マイル。」

 

「第1目標、本艦に真っ直ぐ突っ込んでくる。」

 

『本艦は、第1目標を脅威と判断する。教練対空戦闘、CIC指示の目標、討ち方はじめ。』

 

「SM‐2、用意。」

 

「SM‐2、発射用意よし。」

 

「撃てー。」

 

CIC要員は淡々と指示を出している。

 

「自動モード。」

 

「目標まで、12。」

 

「マークインターセプト。」

 

第2目標のマークがモニターから消える。

 

「第2目標、撃墜。」

 

 

「何だよ。モニターの映像だけかよ・・・。」

 

薄い紫色のスーツを着たちょびひげのある1人の男性が文句を言ってきた。

 

「映像だけでも凄いことなんですよ。ここはイージス艦の最高機密。同じ艦の乗組員でも入れない場所。しかも、一般人が入るのは初めてなんですよ。」

 

「え?いや、はは・・・。確かに最高機密って感じがしますな・・・。」

 

照月がそう言うと、そのちょびひげの男性は、申し訳ないような顔をしていたような感じがした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「第1目標、さらに接近。」

 

「単装砲用意。」

 

「主砲、発射準備。第1目標に対し、リモートにて管制。」

 

CIC要員が操作ボタンを操作する。

 

「発射用意良し。撃ちーかた始めー。」

 

「てー。」

 

砲雷長(米倉)の指示で、モニター上のみ、主砲が撃たれ、目標に主砲弾が吐き出された。

 

「目標到達まで15秒。」

 

「第2目標、撃墜。」

 

第2目標がモニター上から消失した。

 

「何だ?撃ち落としたのか?」

 

文句を言ってきたちょびひげの男性が照月に聞いてきた。

 

「はい。今ので、敵機を全て撃墜しました。」

 

「「「おおー!!!」」」

 

見学者達から歓声が上がる。

 

「では、以上をもちまして・・・」

「ソーナー探知、国籍不明(unknown)!!!」

 

照月が、CICにて、戦闘訓練の見学を終了しようとしたその時、ソーナーが何かを探知した。

 

「α目標、索敵始め!!!」

 

「本艦に向かって接近中!!!」

 

「α目標、方位5度、距離8,000!!!」




何か既視感を覚える話ではないでしょうか?


はい、そうですよ。あのメガネの探偵の映画をモデルにした話です。

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